渋谷公会堂物語〜番外編〜ライヴ・フィルム『1985.12.25 REBECCA in 渋谷公会堂』3月13日@Zeppダイバーシティ東京 上映会レポート

コラム | 2018.03.22 17:00

提供:渋谷区

ライヴ・フィルム『1985.12.25 REBECCA WORLD CONCERT TOUR Maybe Tomorrow in 渋谷公会堂』

2018年3月13日(火) Zepp DiverCity(TOKYO)
※レベッカから、メンバーの土橋安騎夫と小田原豊が舞台挨拶

正直に言って、半信半疑というか、どんなものだろう?と思っていた。いくら爆音&大画面とは言っても、すでに一般発売されているDVD作品の上映会である。家でパジャマ着て、寝っ転がって見るほうが楽なんじゃないかと思ってしまうのは、怠惰な僕だけではないはずだ。が、その予想は見事に裏切られることになった。
まずは、上映に先立ってレベッカのメンバー、土橋安騎夫と小田原豊が登壇。登場するなり小田原が「芸能人みたいだね」とおどけてみせた通り、状況は映画の試写会や封切り初日の出演俳優による舞台挨拶だ。ただ、普通の舞台挨拶と違っていたのは、登壇した二人がこれから上映される内容の収録現場の記憶がほとんどなかったこと。そのあたりは、この「渋谷公会堂物語」のインタビューでも土橋が同じような話をしているので参照してもらいたいのだけれど、でも爆音&大画面でそのライブの全貌を追体験した後では、それも仕方ないかなと思い直した。あんなすごいライブを連日やってるツアーをまわりながら、レコーディングしたりプロモーションしたりしてたら、目の前のことをやるのが精一杯で、記憶の回路なんてうまく機能しないだろうと思われる。

DVD「REBECCA LIVE '85-'86 -Maybe Tomorrow & Secret Gig Complete Edition-」

というわけで、上映開始。まず音がデカい。「ライヴ絶響上映会」の名に恥じない音量だが、でも頭が痛くなるような、うるさい感じじゃないから、自然に画面の中のライブに入っていってしまう。画面のステージにメンバーが登場してきたら、思わず拍手してしまった。そう、なんだか渋谷公会堂の現場で実際のライブを見ているような気分になるのだ。そして、ひとたび演奏が始まってしまえば、もう何も言うことはない。日本のロック史に一時代を画したバンドの、そのキャリアの最初のピークを捉えた映像は圧倒的の一語に尽きる。見終わった後で、「こりゃ、売れるわ」と心の中でつぶやいてしまった。
先に「追体験」と書いたが、ある意味ではそれ以上の体験であったようにも思う。実際のライブに立ち会っているような臨場感と迫力を感じながら、例えばおいしいところでNOKKOの表情をアップで楽しめたりするという、編集の妙も同時に堪能できる。そして、なによりも音がいい。スタッフに確認したところ、発売されているDVDの音をこの上映会用にミックスし直したものに差し替えて上映しているとのこと。だから、ただクリアなだけではない、ライブハウスならではの空気感も感じられる大音量なのだ。発売されている商品には、この日上映された渋公ライブの完全版に加えて、ディスク-2にはこの翌年に早稲田学祭で行われたライブの映像が収められているが、渋公ライブだけの上映だったのも大正解。会場を出るとき、観衆はみんな1985年12月25日の夜の気分になっていたはずだ。
ちなみに、冒頭のトークで小田原が明かしたところによると、この渋公ライブと早稲田学祭ライブで彼が履いているのは同じズボンだそうだから、それはぜひDVDでチェックを。

「1985.12.25 REBECCA WORLD CONCERT TOUR Maybe Tomorrow in 渋谷公会堂」上映会資料より

ご来場のお客様に質問!
1. 1985年12月25日の渋谷公会堂を観ましたか?
また、REBECCAのライブで印象に残っていることを教えてください。
2. あなたにとって渋谷公会堂はどんなイメージの会場ですか?

いくおandれいこ 

1. 当時のライブは観られませんでした。
印象に残っているのは2017年9月1日の日本武道館ライブです。
バンドメンバーの個性が非常に豊かなのが印象的です。
NOKKOのVocalはもちろん、ノリさんのベース、土橋さんのキーボード、小田原さんのドラム、要所要所でしっかり聴こえるので大満足です。
2. ドリフターズの本拠地。

だいちゃん

1. 当時はウォークマンで電車の中で聴いていて、2015年の横アリでライヴデビュー。その後、さいたまスーパーアリーナ、2017年の中野サンプラザ、武道館と逃さずライブ参加しています!またぜひライブやってねー!
2. 行った事がないですが、今日のライブフィルムを観てバンドの登竜門だったんだろうなあと感動しました!

ひばり

1. 渋公は行ってませんが、1987年の西武球場に行きました。
NOKKOのお手本でみんなで振りをしました。すごく好きなのに、今日のライブのように「NOKKO~!」と叫べたのはライブの前後の時間でした。好きすぎると声に出ないものですネ。
2. 他の箱よりも一体になってあったかく盛り上がっていた印象です。渋公といえば、いきものがかりのコンサートも良かったです。

Charと梢

1. 子供だったので、観に行けませんでした。
今夜は当時に戻ったかのようでした。大人になったNOKKOも良いですが、当時の破壊力はハンパないですね。涙なしでは踊れない…。
2. 行ったことないです。ごめんなさい。
古い、小さい、映画館のようなイメージでした。

はち

1. REBECCA の全部が青春です。
デビュー前のライブを北海道で観ました。NOKKO若かった。当時はお客様がほとんどいなく、それが逆に嬉しかった!!
2. SEICHIだぁーー!NOKKOだぁーー!

RELEASE

「CHRONICLES/VOLUME ONE」

土橋安騎夫

「CHRONICLES/VOLUME ONE」

REBECCAのリーダー土橋安騎夫(Key)が1987年に発表したソロアルバム「CHRONICLES」と元ECHOESの伊藤浩樹(G)とのユニットTHE REBELSとして1992年に発表したアルバム「VOLUME ONE」を土橋本人が曲順から見直し1枚にまとめたアルバム。
●2018年2月28日(水) 発売
「TRAUMA」

TRAUMA

「TRAUMA」

REBECCAのドラマー小田原豊が1988年に結成し1度きりのライブ、1枚のアルバムリリースをしたTRAUMA。
メンバーは小田原豊(Ds)、元TENSAW横内健亨(G)、六川正彦(B)。
●2018年2月28日(水) 発売
「LANDSCAPE」

高橋教之

「LANDSCAPE」

REBECCAのベーシスト高橋教之が1987年にリリースしたソロアルバム。
2015年、2017年のREBECCAのライブツアーでも衰えぬライブパフォーマンスを披露した。
アルバムにはREBECCA小田原豊の他、是永巧一、中島オバヲ、横田龍一郎が参加している。
●2018年2月28日(水) 発売
「TRUE WOMAN」

NOKKO

「TRUE WOMAN」

2017年REBECCAとして28年ぶりの全国ツアー、17年ぶりのシングル「恋に堕ちたら」をリリースしたNOKKOがソロとして3月21日にリリースするニューアルバム。
※初回限定盤(CD+DVD)、通常盤(CD)の2TYPE
●2018年3月21日(水)発売
「REBECCA LIVE '85-'86 -Maybe Tomorrow & Secret Gig Complete Edition-」

REBECCA

「REBECCA LIVE '85-'86 -Maybe Tomorrow & Secret Gig Complete Edition-」

※DVD2枚組

Disc-1(1985年12月25日REBECCA WORLD CONCERT TOUR~Maybe Tomorrow@渋谷公会堂)
01. HOT SPICE
02. 76th STAR
03. 蜃気楼*
04. ヴァージニティ*
05. LONDON BOY*
06. ステファニー*
07. COTTON TIME*
08. フレンズ*
09. MAYBE TOMORROW*
10. WILD EYES*
11. ボトムライン*
12. ガールズ ブラボー!
13. プライベイト・ヒロイン
14. ラブパッション*
15. フリーウェイ シンフォニー
16. ラブイズCASH
17. フレンズ(※)
18. 瞳を閉じて*
*初収録 ※2回目の演奏

Disc-2:(1986年11月1日早稲田大学SECRET GIG ”REBECCA SPECIAL LOVE LETTER”)
01. RASPBERRY DREAM(※)
02. LONDON BOY(※)
03. LONELY BUTTERFLY(※)
04. LOVE PASSION
05. フリーウェイシンフォニー※
06. PRIVATE HEROINE
※初商品化
●2017年7月26日(水)発売
  • 兼田達矢

    TEXT

    兼田達矢

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