the peggies、初のシングルリリース!平均年齢21才、大いなる可能性を秘めた彼女たち三人にインタビュー!

インタビュー | 2016.10.06 18:00

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インタビュー/森 朋之

少女らしい可愛らしさと鋭利な佇まいが共存するボーカル、ポップかつオルタナティブなバンドサウンドによって確実に注目度を上げているガールズ・スリーピース・バンド、the peggiesが初のシングル「スプートニク/LOVE TRIP」をリリース! “君と僕”の繊細な距離感を描いたポップチューン「スプートニク」、切なくも愛らしい恋愛感情をテーマにしたロックナンバー「LOVE TRIP」からは、平均年齢21才の彼女たちの新しい進化がビビッドに映し出されている。12月には大阪・東京でワンマンライブも決定。活動のスピードを上げている3人にニューシングルの制作、メンバーの関係性、ライブに対する意識の変化などについて聞いた。

──まずはニューシングル「スプートニク/LOVE TRIP」について聞かせてください。「スプートニク」はthe peggiesのポップな魅力が強く出ている楽曲だと思いますが、どんなテーマで制作されたんですか?

北澤ゆうほ(Gt./ Vo.) 1年前くらいに作ったんですけど、家でジャカジャカ(ギターを弾きながら)歌っていたら、サビのメロディと歌詞が出来て。すごく気に入ってたんですけど、そのまま放置していて(笑)、今回の新曲を作るタイミングで「あの曲をカタチにしたい」って思ったんですよね。まず弾き語りでメンバーに聴いてもらって、そこからスタジオでアレンジを作って。「こういう感じかな」というイメージは何となくあるんですけど、ドラムやベースが演奏できるわけではないし、具体的なことはわからないので、みんなで音を出しながら決めていくことが多いですね。

石渡マキコ(Ba.) 「スプートニク」は、最初もっとテンポが速かったんですよ。そこからプリプロ、レコーディングを通してテンポを落として、しっかり聴かせられる曲になったと思います。

北澤 うん、メロディアスな感じになったよね。

大貫みく(Dr.) 間奏のパートとか、その後、ゆうほの歌が出て来るところとか、構成も3人でいろいろ考えて。

北澤 場面がいろいろあるというか、楽曲のブロックごとに雰囲気が変わっていく曲ですよね。聴いている人が退屈しないように、テンポ良く場面が切り替わるようにしたいなって。

──タイトルの「スプートニク」は世界初の人工衛星のことですね。

北澤 人工衛星の名前にしたくて、調べたんです。私、宇宙が好きなんですよ。この曲でも宇宙に関する言葉を入れたいなと思って、付かず離れず、ずっとそばにいる“僕と君”の距離感が地球と人工衛星の関係みたいだなって。

──なるほど。宇宙、どうして好きなんですか?謎が多いところ?

北澤 そうですね(笑)。だって、絶対に他にもやばい人がいるじゃないですか、宇宙のなかには。銀河だっていっぱいあるのに、地球だけにしか生命がいないなんて考えられないし。

──確かに(笑)。そういう話、ふだんもしてるんですか?

石渡 しないですね(笑)

大貫 プラネタリウムもよく行ってたよね。

北澤 行ってたね、ひとりで。宇宙展とかも、やってたら絶対に行くんですよ。

──(笑)。歌詞についてメンバーの間で話すことはありますか?

石渡 あまりしないですね。歌詞を読んで、いろいろ想像するのが好きなので。

北澤 「スプートニク」のときは、みくが聞いてきましたけどね。

大貫 あ、そうそう。「たった五文字の言葉が」という歌詞があるんですけど、その五文字って何?って。すぐ答えてくれました。

北澤 他の曲の歌詞で悩んでるときも一緒に考えてくれたり、最近は一歩踏み込んだ話が出来るようになってきた気がしますね。

──2曲目の「LOVE TRIP」はポップ感とオルタナテイストが交じり合ったロックチューン。

北澤 キラキラしたポップ感もあるし、キャッチーなだけの曲でもなくて。the peggiesらしい曲だと思います。アレンジ、レコーディングの音色では新しい挑戦もできたし、いい形で残せましたね。

大貫 今回のシングルのレコーディングで、初めてドラムテックにピエール中野さんについてもらったんです。レコーディングとライブはやっぱり違うし、音作りもすごく勉強になりましたね。

石渡 早くライブでやりたいですね。音源には音を加えているんですけど、これを3人だけでやったらどうなるだろう?って、すごく楽しみで。女の子3人で、こういう曲をガッチリやれるバンドはあまりいないと思うんですよ。

北澤 たくさんの楽器をバックに演奏するってこともやってみたいんですけど、いまの自分たちにとっては3人だけでライブをやることが大事だと思っていて。足し算はいくらでもできますからね。

──「LOVE TRIP」の歌詞も恋愛がモチーフになってますね。

北澤 特に最初の2行(「溢れる思いは幾つもあるけど/君に伝えたい言葉は幾つもないな」)には私のリアルな恋愛観が出てると思います。歌詞を書いたときはこちらからの一方通行にならないように、聴いてる人に共感してもらいながら「ゆうほちゃんって、こんなこと考えてるんだ」っていうのがわかるようにしたくて。「スプートニク」の歌詞もそうですけど、距離感を取りたがる自分の感覚が出てるんじゃないかなって。

──メンバー同士の関係でも、3人しかわからない距離感ってありますか?

石渡 どうだろう?12歳のときからずっと一緒にいるから…。

大貫 家族に近いよね(笑)。

北澤 そうだね。ただ、私たちは友達同士で組んだバンドではないんですよ。部活(軽音楽部)でたまたまパートが違ってたから「よろしくー」って感じでバンドをはじめて。入り口がバンドメンバーだったから、ちょっと変わった関係性かもしれないですね。でも、お互いのことはめっちゃ好きだと思いますよ、メンバー同士。

石渡 (笑)へんに追求することはないし、メンバーに言わないこともあって。“察する”みたいなことがどんどん上手くなってるんですよ。

大貫 考えていることは何となくわかりますからね。

北澤 そうだよね。思ってることが言えないということではなくて、「いまは言うタイミングじゃないな」とか、そういうことがお互いにわかってるので。

──好きな音楽とかも違います?

北澤 あ、違いますね。別世界に住んでます(笑)。

大貫 音楽の話はしますけどね。別の日にサマソニに行って、感想を言い合ったり。

石渡 インディーズのバンドのライブにもよく行きますね。

北澤 ふたりがどういうライブを見に行っていて、どういうバンドがいいって思ってるかは気になりますね。好きなものからの影響は少なからずあるだろうし。

──3人ともバンドの音楽が好きという共通点はあるのかも。

大貫 そうですね。バンドの音楽が好きだし、バンドという形——メンバーが何人かいて、いろんなことがあってもがんばって音楽を続けてる状態が好きなんですよ。

石渡 中学生の頃からバンドをやってて、先輩のバンドのライブをローカルなライブハウスに見に行ったりもしていて。生身のライブって、そのたびに感受するものが違うじゃないですか。同じ曲でも、ライブによって感じることが違うし、曲と曲のつなぎが上手いバンドを見ると「楽しいな」って思ったり。

北澤 バンドをやっていたおかげで、中学、高校の生活が楽しかったというのもありますからね。バンドっていう存在をリスペクトしているし、やっぱりバンドが好きなんだなって。

大貫 12歳からバンドを始めて8〜9年経ってますけど、人生のなかで悩んだことって、主にバンドのことですからね。

石渡 ハハハハハ。

北澤 でも、ホントにそうだよね。

石渡 中学生くらいのときは尖ってたからケンカもしたし、曲が出来たときはすごく嬉しくて。私は基本的に飽き性なんですけど、バンドだけではどんなにボロクソ言われても、つらいことがあっても、やめようと思ったことはないので。ホントに好きなんだなって思います。

──しかも、他のバンドとは違う個性が既にありますからね。

北澤 それは最初から思ってたかも(笑)。「そう思ってないとやってられないよね」っていう感じもあったけど、いまはそれが自信になってきて。私たちにしか出来ないことを100%やりたいって思いますね。

──12月2日(金)は大阪 阿倍野ROCKTOWNで「宣戦フ告 vol.6 ~ゆうほが生まれた日~」、12月8日(木)には渋谷CLUB QUATTROでワンマンライブ「宣戦フ告 final(もうすぐクリスマス)〜ミクに祈りを、マキコに愛を、ゆうほにお寿司を!」が開催されます。どんなライブにしたいと思っていますか?

大貫 とにかく楽しみですね。クアトロは好きなバンドを何度も見に行ったことがある、憧れのライブハウスなので。

石渡 いままででいちばん良いライブをしたいので、しっかりリハーサルをしたいですね。最近はスタジオでも「どうすればもっと良く見せられるか」ということを意識できるようになってるので、万全の状態でライブに臨みたいです。

北澤 クアトロって、これから上がっていくバンドにとってひとつの節目だと思うから、しっかり取り組みたいですね。12月のワンマンでthe peggiesのライブの色、雰囲気をしっかり定着させたいなって。絶対に良いライブをして、お客さんと一緒に楽しく終わりたいです。

──ちなみに北澤さん、お寿司好きなんですか?

北澤 大好きなんです!私、食事と食事の間におやつみたいな感じで回転寿司屋さんに行くんです。で、夜ごはんにネギトロ丼を食べたり(笑)。寿司キャラを定着させたいから、ライブのタイトルにも入れようかなって。

──(笑)将来的にライブをやってみたい会場ってありますか?

北澤 さいたまスーパーアリーナですね。高校1年生のときに立たせてもらったんですけど、そのステージの最中に「私は絶対、音楽を続けていこう」と決意したんですよ。人生のなかでも大事な1日だったし、あのときの景色はぜんぜん忘れてなくて。もう1回、あのステージに立ちたいですね。

石渡 私は日比谷野音でやってみたいです。中学2年生のときからTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTが大好きなんですけど、野音のライブの映像がすごくカッコよくて。会場の形状も独特だし、すごく観やすそうだなって。

大貫 私もゆうほと同じでさいたまスーパーアリーナですね。前に出たときはオリジナル曲を作って半年くらいの時期だったんですけど、それを思い出にしたくないんです。(バンドに対する)意志がちゃんとある状態で、絶対にもう一度やりたいですね。

 

●「スプートニク」MV

 

PRESENT
『サイン入りポスターを1名様に!』
以下応募ボタンよりメールにてご応募ください。応募〆切は2016年10月31日(月)23:59まで。

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宣戦フ告 final (もうすぐクリスマス) ~ミクに祈りを、マキコに愛を、ゆうほにお寿司を!!~

2016年12月8日(木)渋谷CLUB QUATTRO
18:15 開場/19:00 開演
10月22日(土)SALE
未就学児童は保護者同伴に限り入場可(小学生以上チケット必要)

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抽選受付期間:受付中~10月13日(木)23:00

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RELEASE

1st Single「スプートニク / LOVE TRIP」
(Mule Records)
※期間生産限定盤
10/19(水) Release!