OBLIVION DUSTインタビュー! 20周年20本の全国ライブツアー直前に話を訊いた!

2018.01.0612:00

OBLIVION DUST

取材・文/兵庫慎司

OBLIVION DUSTが、2017年12月から2018年2月まで、全国のライブハウスを回る20本のツアーを行っている。1996年結成・1997年デビュー・2001年解散・2007年再結成。以降、それぞれの他のバンドの活動と並行しながら動き続け、2011年以降は毎年ツアーを行っているが、この本数のライブハウスを回るのは実は初。ツアー開始直前の某日、リハーサル・スタジオで、メンバー3人=KEN LLOYD(Vo)、K.A.Z(Guitar)、RIKIJI(Bass)に訊いた。

だから、おかしいバンドなんですよ。まあ、動き方がヘタなんでしょうね(KEN)

──20本という数で全国のライブハウスを回るツアー、このバンドはやったことがないですよね。なので、意外だったんですけども。

K.A.Z それぞれがほかでもバンドもやっていたりするから、期間を長く押さえることが今まではできなかったけど、デビュー20年という節目に、まだやっていない形でのライブをやりたくて。それで、早めにみんなのスケジュールを合わせて、会場を押さえて。それが12月から2月っていう3ヵ月くらいの期間で、20周年にふさわしい20本っていう数になったんです。

KEN 意外だったって言われたけど、俺も同じことを思うの。デビュー20年で、ツアーで20ヵ所やるのが初めてって、バンド失格ですよね(笑)。いつもワンツアー5ヵ所とか、下手したら3ヵ所とか。「それツアーじゃねえじゃん」みたいな。
まあ、若いバンドたちが細かく国内を回るようになっているということに、少なからず影響はされてると思う。あと、やっぱりバンドとしていちばん推してるのはライブだから。ライブが強いのはわかってて……なのに、本数はあんまりやってない。だから、おかしいバンドなんですよ。

K.A.Z (笑)。

KEN 全部おかしいんですよ。今の方が海外でライブやりやすくて、日本のバンドがどんどん出て行ってるのに、今はやってない。昔は海外でもよくライブをやってたのに、こないだニュージャージーで1本やったぐらいで。
だから不思議は不思議なんだけど、それがこのバンドっぽいなとも思うし。だからまあ、動き方がヘタなんでしょうね(笑)。でも不思議だからこそ、日本の音楽業界で、20年後もユニークな存在でいられたのかなと思う。だって、仲間いないもん。友達は多いけど。

──デビューから20年経ったわけですけれども、このバンドでやれるはずだけどまだやれていない、これからやりたい、みたいなことってあります?

K.A.Z うーん……いや、あんまり考えたことないな、それ。曲にしても、やりたいことをやってるし。

KEN どちらかというと、「まだいいものがある」っていう感じかなあ。自分の中にだったり、このバンドの中に、まだもっといい曲を作れるものがある。それがまだ何曲もあるっていうのがわかってるから。
俺個人としては、基本的にはオブリって、いつも前にいてほしいんですよ。世の中の音楽の流れの5年先にいたい、というか。で、それが流行った時に、「いや、もうやったけど」って言ってる自分が好き、みたいな(笑)。
そこに対して誇りを持ってるというか。決しておカネにつながんないんですよ。決して人気にもつながんない。ただ、自分が間違ってなかった、感覚が正しかった、っていうことを証明したいのかも。

──「このバンドの感じ、なんか知ってるな……あ、オブリだ!」っていう新人が出て来るまでに、すごいタイムラグありましたよね。だから、確かにおカネになっていないのはわかります(笑)。

KEN そうなんだけど、うちらは全員おカネがメインの人たちじゃないのね。それなりに影響を受けてくれた人がいて、それで音楽業界がちょっとでも変わったりしたなら、それでいいんじゃん?みたいな。
今じゃなくて、あとあと評価されてもいいし。だって、音楽を作っていていいところって、音楽って、延々と残るものだったりするところだから。だから、歴史の中に「これ、やりましたよ」って刻んじゃえば、それが今評価されようがあとで評価されようが、あんまり関係ないかな。

ロック自体がやりにくくなってると思います(K.A.Z)

──今の日本なり海外なりのロック・バンドのありかたについて、どんなことを感じます?たとえばオブリみたいなバンドはやりやすくなっているか、やりにくくなっているか。

K.A.Z ロック自体がやりにくくなってると思います。海外含め、やっぱりどうしてもポップスとかEDMの幅がどんどんでかくなっていて。確かに自分もそれは聴くけど……確かにいいんですよ、かっこいいし、その時代その時代の音楽はあると思うから。でも、もちろんロックが好きだから、そんな今の時代の中にいかにおいしく落としていくのか、っていうのは、つねに考えていますね。
いかに新しいものを……ポップやEDMが意見だとしたら、その意見をいかにうまくきいて、それを理解した上で、自分が持っているロックというポリシーと、いかに中和させておもしろいものを作るか、っていうのが大事な気がしますね。

KEN 俺はべつに考えないかなあ、やりやすいとかやりにくいとか。べつに昔もやりにくかったし。

──(笑)。

KEN あと、今はマーケティングってものがすごい重要だったりとか、ソーシャル・メディアとか……ロックンロールじゃないことを考えないといけない。ミュージシャンも、そこに時間を費やしてることが多くて。どうやって人の目に止まるようにするか、つねに冷静に頭を動かしていて、「これは使えるのか、使えないのか」とか、誰かに会ったら「これ写真撮ってインスタにアップした方が話題になる」とか。それをやるのが好きかどうかだけなんですよ、いい悪いじゃなくて。俺はあんまり好きじゃないけど、俺が正しいとも思わないし。
だから、やりやすくなったかやりにくくなったかはわかんない。「今のバンドが昔やってたら、もっと売れてたかもわかんない」とか、そういう話になってきちゃう。ただ、昔のやりかたである程度売れた人が、「今はやりにくい」って言うのはあたりまえだよね。

K.A.Z たとえば、昔から生き残ってきたブランドは、つねに開発して新しいものに目を向けて、そこに向かって商品を出してきたから、生き残ってるわけで。だけど自分たちはマーケティングのプロではないというか……自分はよく思うんだけど、バンドって、OBLIVION DUSTっていうブランドがあって、うちらはそのデザイナーで、「じゃあそれをどういうふうに売り込みますか?」っていう感じがあったりするんですよ。
たとえば宣伝だったりとか、マーケティングだったりとか、それに詳しいスタッフがいるだけで、また展開も違ってくるとは思うし。そういうOBLIVION DUSTっていう会社のブランドを、うまく作っていけたらなと思ってはいますね。それを自分ができているかできていないかといったら、まだまだ全然足りないとは思ってるんだけど。

KEN だから、今の若いバンドは、どんどん自分でそれができるようになっているわけで。バンドたちが頭よくなってるってことは、レコード会社が必要じゃなくなってくるわけですよ。レコード会社のおっちゃんたちはそれをわかってないんですよ。それでミュージシャンがやりにくくて、「だったらおまえらいらない」って変わってきてるのが、今の音楽業界で。
ただ、若いバンドマンたちがビジネスマインドになるのはいいことだけど、ビジネスマインドになればなるほど、考えた製品を作ることになる。っていうことは、純粋な音楽、本当に自分たちから生まれてる表現としての音楽ではなくて、商品としての音楽を作るようになる、それはつまんないな、とは思う。
それを否定してるわけじゃないけど、自分はそこには関わりたくない。あくまでも、自分たちを表現していて、自分たちがいちばんかっこいいと思うものを、OBLIVION DUSTというフィルターを通して、新しい音楽として出すことがやりたいから。

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