ASH DA HERO、〈THIS IS 3部作〉完結編のアルバム『THIS IS LIFE』について、〈シアター・オブ・ロック〉を目指すツアーをアツく語る!

2016.06.1512:00

ASH DA HERO

インタビュー/武市尚子

——今作『THIS IS LIFE』を聴いて思ったのは、ロックでありながらも、すごくフォーキーだなと。音の作りもアコギの重要性を強く感じたし、歌詞もすごく生々しく生き様を歌っていたから。

そうなんですよね。音楽に関しては、両親の影響がすごく大きいと思うんですよ。父親が反体制のフォークグループをやっていて、母親はピアノの先生をしてたんですけど、ルーツは80’sでディスコ通いしてたような人だったので。小さい頃から音楽はわりと身近にあったんですよね。自分はあまり覚えてないんですけど、3歳の頃に、ライオネル・リッチーの『オール・ナイト・ロング』を躍って歌ってたらしいんですよ(笑)。昔はそんなに音楽好きではなかったんですけど、胎教なんですかね?知らず知らずそこから影響は受けてたみたいで(笑)。それもあって、歌詞に落とし込む言葉は、父親からもらった言葉が多かったりするし、楽曲的には、母親が好んで聴いていた洋楽が体に染み付いていると思うんです。歌ってることはすごくフォークなんだけど、ドレッシングはきらびやかというか。それこそがASH DA HEROの音楽の個性になっていると思いますね。70年代80年代には誰もやっていなかったことでもあるのかなって。根底にあるのは、フォークだったり歌謡曲だったりすると思うので、アコギ1本でも、ピアノ伴奏だけでも表現出来ちゃう曲が多いんです。

——なるほど、納得。今作のアルバムのリード曲「Everything」は、ロック然としたASHの出で立ちから想像するのとは少し印象が異なるイメージだったから、今の話を聞いてすごく納得出来た気がするよ。

日本のフォークとソウルミュージックが、僕のルーツだと思いますね。『Everything』は、ロックバラードと表現していいのか?ポップスなのか?って言うと、ポップスほど美しくはなくて。フォークなのか?と言えば、フォークにしてはきらびやか過ぎて。咀嚼するには難解な曲なんじゃないかなと思うんですけど。でも、そこが面白いところなのかなと。それに、この曲が、『THIS IS LIFE』というアルバムを1番集約してる曲なのかなって思うんです。人生に答えはなくて。生きてることにも答えはなくて。答えなんてないんだけど、自分なりに答え合わせをしながら生きて行くしかないんだぜっていうところが、『Everything』には詰まっているんです。最初は、おっしゃってもらったように、リード曲っぽくないんじゃないか?って話だったんですけど、この曲をレコーディングしたときの1テイク目を歌ったとき、気付いたら左の顔面がすごく熱くなっていて、涙がいっぱい溢れていたんです。本当に無意識に左だけ。自分でもびっくりしたんですけど、そしたら、歌い終わってからその場がシーンとしてて。“これしかないでしょ”って、そこに居たみんなが声を揃えて言ったんです。きっと、何かが宿ったんでしょうね。

——それくらい引き込まれる強さがあったからね。

はい。自分でもびっくりしましたね。こんなこと初めてだったんで。結果、このアルバムを集約する1曲になったと思いますね。アルバムを聴いてくれた人にも、レコーディング現場のあの空気感が伝わってくれたらいいなと思います。

——そうだね。ASH DA HERO のメジャーデビューは、2015年の12月にミニアルバム『THIS IS A HERO』だったわけだけど、6月15日発売のニューアルバム『THIS IS LIFE』との関連性はあるの?

はい。実は、今回の『THIS IS LIFE』は、2015年12月発売のミニアルバム『THIS IS A HERO』と、インディーズ時代にリリースした『THIS IS ROCK AND ROLL』と合せて、全部で〈THIS IS 3部作〉になっているんです。

——全部合せたら20曲以上でしょ?

そうなんです。3枚で20曲の組曲、みたいな感じですね。20曲で1つの物語になっているんです。全部ほぼ同時期に作ったんですよ。今作は、その物語の完結編になるんです。アルバムを作るときは、いつもプロットを立てて作っているんですけど、1番最初にリリースした『THIS IS ROCK AND ROLL』は、【謎の男・ASH DA HERO現る!】というコンセプトで、〈ASH DA HEROとはなんぞや?〉っていうところで作りつつも、結局〈ASH DA HEROとは何だったんだろう?〉ってとこで終らせておいて、2作目となる『THIS IS A HERO』では、〈ASH DA HEROが見えない巨大な力に立ち向かっていく様〉を描き、最後の『THIS IS LIFE』は、〈ASH DA HEROは何処からやって来て何処に行くのか?ASH DA HEROは何故ASH DA HEROになったのか?〉っていうところの、エピソード0的なモノにしたかったんです。自分の半生というか、ASH DA HEROを始めるきっかけになったところだったりを、音楽的に消化させて作ったって感じだったんです。なので、今回の『THIS IS LIFE』は、自分のこれまでの歩みを無修正で出した感じですね。

——6曲目の「上京難民」とかまさに赤裸裸だよね。

そうなんです。ありのままですからね。音楽面でも、『THIS IS LIFE』だけ聴くと、“あれ?ASH DA HEROってロックシンガーって聞いてたけど、こういう感じなんだぁ〜”って思われるんじゃないかな?って思うんですよ。でも、それはそれでいいんですけど、『THIS IS A HERO』、『THIS IS ROCK AND ROLL』と遡って全部を通して聴いてもらったら、“あぁ、なるほどね”って納得してもらえるんじゃないかなって思うんです。“なるほど、だから『THIS IS ROCK AND ROLL』はこういう感じだったんだね!”って、逆再生してもらうと、1枚目2枚目の意味もちゃんと解ってくるっていう。そんな流れになってたりするんです。お話の時系列的には、映画みたいに作ってあったりするので、面白いんじゃないかなと思いますね。『THIS IS LIFE』というアルバムのお話の流れとしては、時系列的には6から10が最初なんです。つまり、5曲目の『いつかの街で』から、お話は始まっていくんです。僕が地元の名古屋に居た頃のお話。ASH DA HEROになる前。『いつかの街で』『上京難民』『Never ending dream』は、3曲で1曲。ASH DA HEROになる前前夜のお話だったりするんです。『Everything』は、このアルバムのエンディングでもあるんです。

——そういう流れなんだね。「いつかの街で」のアウトロと「上京難民」のイントロが繋がっているのは意図的なんだね。

そうですそうです。実は、1曲目から4曲目までは、曲間の秒数のタイムを0.1秒にしていて、『Everything』から『いつかの街で』の曲間は0.25秒にしてあるんです。そこで物語の流れが変わることを意味していたりするんですよ。個人的に、リュック・ベッソンとかクリストファー・ノーランの映画が好きなんです。結末を頭で見せて、何故、そうなったのか?っていうところを描いていくという、その見せ方が。それと同じく、『THIS IS LIFE』は、『Everything』でエンディングを見せておいて、“こういうことを歌う人は、いったいどういう経験をして、どんな生き方をしてきたんだろう?”と思わせておいて、『いつかの街で』が始まっていく。東京に出て『上京難民』のようなまわりの人間を見て、打ち拉がれながらも、『Never ending dream』みたいなメッセージに奮い立たせられながら頑張っていく中で、『生命のリレー』が生まれたんです。『生命のリレー』は、2011年に起こった東日本大震災のときに思ったことを書いた曲でもあるんです。それを受けて、自分はどう生きて行くべきか、ということを考え、100年後の22世紀を生きる子供たちに、自分が生きて来た証や、これから自分が培っていくものをメッセージとして残せるような人になりたいなと思って書いたんです。僕が蒔いた種に、みんなが水をあげて、花が咲くまで紡いでいってくれたらいいなと思っていて。

——それが「One Hundred Years Later」なんだね。

はい。でも、そんなに世界ってものは甘くはなくて。どうせNO FUTUREしか、クソみたいな未来しか待ってないと思うけど、そんなクソみたいな未来にただただ中指立ててばかりじゃきりがないし、面白くないから、どうせだったらピースサインでそんな未来を迎えに行こうぜ!ってのが、『HELLO NO FUTURE』なんです。

——そこから1曲目の「Overture」に戻っていくんだね。

そうなんです。未来に対して、そんな風に思ったASHが、『Overture』で、“さぁ、ここからASH DA HEROとして日本の人たちに注目されるロックシンガーになっていくんだぜ!”って、自分を奮い立たせ、『You Gotta Power』を歌うんです。“俺はこの道を突進むけど、オマエはどうするんだい?いつまでインターネットの中でごちゃごちゃしてんだよ!でも、俺は、そんなオマエたちのことも抱きしめるぜ!”って、『Everything』に繋がっていくんです。

——そういう時系列になっていたんだね。7月27日の東京を皮切りに、大阪、名古屋のワンマンツアーが控えているけど、『THIS IS LIFE』をライヴでどう魅せていこうと思っているのかも聞いていきたいんだけど、『THIS IS A HERO』と『THIS IS ROCK AND ROLL』のときは、それぞれに魅せ方が違ったの?

はい。違いました。『THIS IS ROCK AND ROLL』のときは、なるべく素を見せないライヴスタイルで、SHOWというものに特化したライヴだったんです。MCも台詞っぽい感じだったんですよ。でも、『THIS IS A HERO』のときは、非常に攻撃的で汗臭い感じのライヴだったんです。

——その都度ライヴの魅せ方を変えているの?

そうなんです。なので、もちろん『THIS IS LIFE』でも、これまでとはまったく違ったライヴスタイルになるんです。ま、どうなるのかは、ライヴに来てもらって確かめてもらえたらと思うんですけど、〈THIS ISシリーズ〉の完結編になるので、3部作のラストを飾るに相応しい形のライヴにしたいなと思っています。『THIS IS ROCK AND ROLL』から応援してくれてるファンのみんなは、その頃の僕のスタイルを知ってくれているし、メジャーデビュー作でもあった『THIS IS A HERO』からファンになってくれた人が多かったりするんですけど、その人たちには『THIS IS ROCK AND ROLL』の頃の僕のスタイルも感じてもらえるような、2つの作品を含む、集大成的なライヴになっていくと思いますので、是非是非、楽しみにしていてもらえたらと思います。『THIS IS LIFE』からやっていきたいライヴスタイルとして、1つキーワードを上げるとするならば、今までライヴのことを〈ロックンロールSHOW〉っていう言い方をしてきたけど、この先は、シアターを目指したいなと思っているんです。歌うのはもちろん、マイクを持つ1つ1つの仕種も、水を飲む仕種も、全部映画の中の世界みたいな。ライヴのような映画、映画のようなライヴ。そんなライヴを目指していけたらいいなと思っているんです。なので、今回の『THIS IS LIFE』を引っさげたツアーは、これまでの2つの要素に、エレガントな雰囲気も加わってくるような、〈シアター・オブ・ロック〉を目指したライヴを考えていますので、是非、遊びに来て下さい。

ASH DA HERO NEW ALBUM「THIS IS LIFE」全曲試聴 Trailer

ASH DA HERO「Everything」Short Film(MV)

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ASH DA HERO ONE MAN TOUR 2016 「THIS IS LIFE」

2016年7月27日(水)TSUTAYA O-WEST(東京)
2016年8月19日(金)OSAKA MUSE(大阪)
2016年8月26日(金)Electric Lady Land(名古屋)
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受付対象公演:2016年7月27日(水)TSUTAYA O-WEST
受付期間:受付中~2016年7月22日(金) 23:00
※規定枚数になり次第終了

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