sora tob sakana、全編バンド編成での単独公演はSOLD OUTで大盛況!「皆さんにもっといい曲を届けます!」

2017.05.1218:00

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sora tob sakana

sora tob sakana 単独公演「月面の音楽隊」
2017年4月30日(日) LIQUIDROOM
取材・文:永堀アツオ
写真提供:Zi:zoo

4月30日(日)に東京・恵比寿LIQUIDROOMで開催された初の全編band setによるsora tob sakana(通称:オサカナ)の単独公演「月面の音楽隊」。満員の観客で埋め尽くされたフロアは、大げさでなく、終始、熱気と興奮で包み込まれていた。その熱気と興奮をもたらしてくれた正体はどこにあるのか。

まずは、バンドが生み出すグルーブと爆音にあるだろう。この日のバンドは、オサカナの音楽プロデューサーを務めるハイスイノナサの照井順政(Gt)をバンマスに、同じくハイスイノナサの佐藤香(Per)と森谷一貴(Key)、Yasei Collectiveの松下マサナオ(Dr)と中西道彦(Ba)、あらかじめ決められた恋人たちへのオータケコーハン(Gt)、CRCK/LCKSの小西遼(Key)という7人編成となっていた。総勢7名のプレイヤーから繰り出されるビートは、複雑に変化しながらも、とにかく強力でヴォリュームも大きい。その、音圧ギリギリのような音のデカさにテンションをあげられる。そして、そのパワフルな演奏の中を自由に泳ぎまわる神﨑風花(15)、風間玲マライカ(15)、寺口夏花(16)、山崎愛(13)の4人からなるオサカナさん達。およそ似付かわしくない組み合わせが渾然一体となった音の“塊”の中に何を見るかは観客次第で、聴き手のイマジネーションを広げてくれる“塊”の純度を上げることに没頭しているからこそ、バンドセットによる彼女達のパフォーマンスに惹きつけられ、熱気が上がり、興奮してしまうのだと思う。

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ライブは大きな歓声と拍手によって迎えられたバンドによるインスト「海に纏わる言葉」でスタートした。ステージ上に設置されたスクリーンには、緑の葉が舞い、やがて枯葉となり、雪の結晶をへて、花びらが乱れ散る映像が流されていた。そして、咽び泣くギターの音色に合わせて月がゆっくりと映し出され、「月面の音楽隊」というタイトルが浮かび上がると同時に、バンドが一斉に重く激しいサウンドを鳴らし、清楚な白いワンピースに身を包んだ4人が一人ずつ、静かにゆっくりと登壇。4人で向き合い、手を重ね、「sora tob sakana、はじめます」と宣言し、4月11日にリリースされたばかりの1st mini album「cocoon ep」の1曲目に収録されていた「ribbon」をパフォーマンス。続くピアノが弾むロックナンバー「夜空を全部」ではエモーショナルな歌と演奏に負けじと、オーディエンスも熱いコールやクラップを返した。ステージ上の11人と観客が一体となったオープニングの2曲だけでも、思わず涙が出そうになるほどに胸を打つものがあった。

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バンドのブレイクとダンスが見事にシンクロした「Summer Plan」、コール&レスポンスが巻き起こった「My notes」「帰り道のワンダー」、歌と演奏でだんだんとスケール感を広げていったロックバラード「おやすみ」、バンドの動的な熱さと4人のひそやかなクールネスの対比が際立った「まぶしい」と続け、「こ」「と」「ば」と、一人、一言ずつ歌い継いでいった「広告の街」では、スクリーンに大量の文字が羅列される中、バックライトで顔が見えない中でパフォーマンス。音楽と映像、照明の演出が効果的に融合した、生のライブでしか味わえない感動をもたらしてくれた。さらに、ダンスもヴォーカルも温度を下げた「夢の盗賊」から、観客が拳を突き上げて盛り上がった「夏の扉」をタイトル通りに力強く開いてみて、再びの月の映像と、風間玲マライカによる「私たち、sora tob sakanaはこれから、皆さんにもっといい曲を届けます!」という叫びとともに締めくくられた。

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海外の難解な劇曲を翻訳した素晴らしい舞台を観たあとのような余韻が残る中、場内のアンコールの声に応えて、メンバーより先に再登壇した照井は、満員の会場を眺めながら「こんなに盛り上がるライブをやったのは人生で初めてかもしれないですね。楽しいんですね、やっぱり。知らなかったですけど(笑)。今までの活動では精神の内面に向かっていたので、こんな風に盛り上がってもらえて嬉しいです。ありがとうございます」と観客に感謝の思いを伝え、「sora tob sakanaのプロデューサーをはじめてから2年半。なかなか簡単にはいかなかったんですが、当初、思い描いていた夢にだんだん近づいています。ただ、達成してホッとしているわけではなくて、次の構想もいろいろ考えているし、まだまだ作りたい曲があるので、今後もよろしくお願いいたします」とあいさつし、大きな拍手を受けた。

そんな熱いメッセージを語る照井に対して、ライブTシャツで登場した4人が「照井さん、曲やりましょう」と促して会場を笑わせ、ダンスナンバー「新しい朝」をキュートにパフォーマンスした後、この日のバンドセットによるライブの感想をそれぞれがこう述べた。

神﨑 こんなにいい景色を見れるとは思ってなかったので、すごく嬉しいです。でも、さっき照井さんがMCで言ってたように、ここだけで終われません。ここからもっと上を目指して頑張っていきたいと思います。

山崎 なんだろうな……頭がいっぱいです。こんなにたくさん来てくれると思ってなくて。大げさに言うと、5人くらいかなという会話をしたんですけど、想像以上の人に集まっていただいてすごく嬉しいです。今日は本当に楽しかったです。楽しかったですか?…それなら良かったです(笑)。

寺口 私はあんまり人がいっぱいいるの好きじゃなくて(笑)。でも、もともと苦手だったんですけど、今は、こうやって見ているのは大丈夫になったから、自分も成長できたなって思ってます。人がいっぱいいるのに楽しく過ごせて良かったです。

風間 昨年の渋谷WWWのワンマンで「売れたい」って言っちゃったんだけど、今回の単独公演を通して、売れるっていうことが簡単じゃないことが分かりました。簡単じゃないことをわかった上で、すぐに売れてもつまらないと思うので、山あり谷ありの活動をしていけたらいいなと思います。谷っていうのは下がるんじゃなくて、困難に立ち向かうっていう意味です。みんなと一緒にウワーッていきたいから、よろしくお願いいたします!

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大歓声の中で深々と頭を下げた彼女たちは、ピアノを伴奏にした4人の合唱から始まる「透明な怪物」と、イントロで歓声が上がったシンプルなポップロック「クラウチングスタート」で新しいスタートラインの位置につき、4人で肩を寄せ合って歌いながら走り出した瞬間、彼女たちのゴールはまだまだ遥か先にあることを強く実感した。

sora tob sakana

ピュアでイノセントな印象の強い彼女たちだが、その胸の奥には、MC通りに、たくさんの困難を乗り越えていくんだという覚悟と情熱が潜んでいる。一見すると歌の邪魔になりそうなギターのヴォイシングや激しいドラミングにも、負けじと浮かび上がる歌声の煌めき。複雑なリズムを乗り越えるダンスパフォーマンス。それらを湛えた上でオリジナリティーを発揮する強烈な個性を知らしめるステージとなっていた。

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sora tob sakana

sora tob sakana presents. ~月面の扉~

2017年6月4日(日) TSUTAYA O-nest
開場 11:00/開演 11:30
出演:sora tob sakana / Maison book girl

amiinA×TOKYO FM presents「Arch Delta Tour」Moirai

2017年6月9日(金) 新宿 ReNY
開場 17:30/開演 18:30
出演:amiinA / the band apart / sora tob sakana

ピエールフェス 2017

2017年7月16日(日) LIQUIDROOM
開場&開演 16:00
出演:sora tob sakana band set / Maison book girl(with カオティック・スピードキング)/ にゃんごすたー / and more
DJ : 団長(NoGoD) / ピエール中野(凛として時雨)

sora tob sakana 結成3周年記念ライブ

2017年7月17日(月・祝) Shibuya WWW X
開場 11:30/開演 12:30

関連リンク

RELEASE

「cocoon ep」
(ハピネット)
NOW ON SALE