DISK GARAGE MUSIC MONSTERS -2018 winter- 総括レポート!

ライブレポート | 2018.03.03 19:00

ディスクガレージが主催する都市型音楽フェス、MUSIC MONSTERS。その2018年冬版である『MUSIC MONSTERS 2018 -winter-』が、2月24日(土)に渋谷のO-GROUPライブハウス5会場で開催された。MUSIC MONSTERSはイベントを最初から最後まで楽しんだ観客は500円キャッシュバックされるという、ライブジャンキーに優しい制度を取り入れている。それもありO-GROUPライブハウス周辺は開演時間前から多くの観客で賑わっていた。総合受付前にはコラボフードの出店やプレゼント企画の案内の掲示が。ホームページにはMUSIC MONSTERSスタッフが組んだ自己流タイムテーブルが公開されるなど、観客目線に立った運営方法や手作り感もうれしい。

duo MUSIC EXCHANGE正面の総合受付
duo前に、各会場の転換や出演アーティストがわかるボードを設置
テイクアウト用のミニミニタイムテーブルも配布
クローク(1回500円)
O-EAST奥のGREEN BARは飲食・休憩スペース
GREEN BARではコラボメニューも販売

都内で開催される5会場ほどのサーキットイベントはある程度ジャンルが絞られていることが多い。だがMUSIC MONSTERSはギターロック、ラウドロック、パンク、ヒップホップアーティスト、ポストロック、シティポップ、ポップス……などなど幅広いラインナップが楽しめ、フレッシュな若手から働き盛りの実力派まで網羅されている。それゆえに客層も男女比半々、若者から大人までと幅広い。近距離の5会場を、音楽とともに生活をしているであろう人々が気負わずラフな装いで生音と戯れる。

コラボメニューの「ミューモンカレー」をお友達2人でシェア

サーキットイベントはフェスとは違ってライブ空間が隔離されていて、普通の対バンイベントと違ってライブ中の観客の出入りが激しい。そんな特殊な空間の代表的長所と言えば、BURNOUT SYNDROMESの石川大裕(Ba/Cho)もMCで言っていたとおり「新しい出会いがある」ということ。初見の観客にも自分たちの性質をクリアに伝えるために、コミュニケーションを重んじたパフォーマンスをするアーティストも多かった。O-EASTのトップバッターであるパノラマパナマタウンはMUSIC MONSTERSに3回目の出演で、初めてO-EASTのステージに立ったという。岩渕想太(Vo/Gt)はフロアの中に移動し、中央の柵に乗り出して想いを肉声で観客に届けていた。観客と楽しむことを目的にライブを展開するThe 3 minutesは、観客の顔をしっかり見て自分たちの信念を伝える。バンド名と引っかけてカップラーメンをフロアに投げ込むなどし、どんどん観客の心を掴んでいった。

昼下がりのO-nestに、ex.WHITE ASHののび太(Vo/Gt)と彩(Ba)が所属する3ピースバンド、THE LITTLE BLACKが登場。初のサーキット出演で、まだ音源をリリースしていないということもあり、彼らを目撃しようと多くの観客が集まった。のび太は「前のバンドの時からお世話になっている人から誘ってもらった」と感謝を語る。和やかな雰囲気のなか全8曲を披露し、現在の充実を音で示した。

SUNNY CAR WASHのフロアは彼らと同年代であろう二十歳前後の若者で溢れ、KNOCK OUT MONKEYのフロアにはサークルを作るキッズもいれば、彼らのキャッチーでセンチメンタルなメロディに酔いしれる人もいる。フレンズのステージを観ていた人間は極上のときめき胸きゅんポップスの魔法にかかり、JYOCHOのライブにはじっくりと音を堪能したい文化系の男女が終結。繊細であたたかいプログレ的ポップサウンドに合わせて心地よさそうに揺れていた。トレモノはduo MUSIC EXCHANGEを雄大な大自然の常夏に彩り、そのドラマティックな空間に思わず盛り上がるカップルの姿も。出演アーティストたちはそれぞれ自分たちの個性を生かしたライブをし、観客もそれぞれの楽しみ方を尊重していた。

19時を過ぎるとイベントも終盤戦。O-nestのトリを務めた鳴ル銅鑼のライブはステージにもフロアにも笑顔が多く、全員がいまここに広がる空間に喜びを感じているようだった。O-WESTのトリのBACK LIFTは「音楽を思いっきり楽しんでくれ!」と言い、エネルギッシュでオープンマインドなライブを繰り広げ、duoのトリのココロオークションは煌びやかで爽やかな空間を作る。それぞれがこの日の大団円を観客とともに紡いでいた。

そして今回のMUSIC MONSTERSの大トリは海外でのライブ活動も盛んなtricot。彼女たちのライブが始まるや否や、ほかの会場から観客が駆け付けてきた。中嶋イッキュウ(Vo/Gt)は「知っている出演者がほとんどおらんくて、わたしらのこと知ってるお客さんいるんかなあ?と不安やったけど(笑)、最後まで残ってくれてありがとう」と彼女独特の表現で感謝を告げる。ナチュラルなタフネスが作るステージングとサウンドスケープ、アンサンブルで観客を圧倒。45分にわたる4人の熱演で、約10時間にわたるイベントは幕を閉じた。

PHOTO:木場ヨシヒト

次回のMUSIC MONSTERSは2018年8月25日(土)の『DISK GARAGE MUSIC MONSTERS -2018 summer-』。TSUTAYA O-WEST、O-nest、duo MUSIC EXCHANGEの3会場で開催される。まだ出演アーティストは発表されていないが、バラエティに富んだラインナップになることは間違いない。夏の終わりに渋谷へと、新しい音楽との出会いを求めてみてはいかがだろうか。

公演情報

ディスクガレージ公演

DISK GARAGE MUSIC MONSTERS -2018 summer-

2018年8月25日(土) TSUTAYA O-WEST、O-nest、duo MUSIC EXCHANGEの3会場で開催!

MUSIC MONSTERS -2018 winter-

■日時・会場
2018年2月24日(土)
TSUTAYA O-EAST・TSUTAYA O-WEST・duo MUSIC EXCHANGE
TSUTAYA O-Crest・TSUTAYA O-nest

■出演アーティスト(計34組)
I Don’t Like Mondays. / INNOSENT in FORMAL / All Found Bright Lights / Omoinotake / 空想委員会 / Goodbye holiday / CRAZY VODKA TONIC / Cloque. / ココロオークション / THURSDAY’S YOUTH / The Cheserasera / SUNNY CAR WASH / JYOCHO / The 3 minutes / DENIMS / tricot / トレモノ / 鳴ル銅鑼 / KNOCK OUT MONKEY / BURNOUT SYNDROMES / BACK LIFT / パノラマパナマタウン / FABLED NUMBER / フレンズ / PENGUIN RESEARCH / Bentham / BOYS END SWING GIRL / ラックライフ / ЯeaL / Rhythmic Toy World / THE LITTLE BLACK / Rude-α / LUCCI / ROS

  • 沖 さやこ

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    沖 さやこ

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