ビートルズのデビュー前のデモ音源レコードが奇跡的な状態で発見される

ニュース | 2016.03.01 17:00

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ここ最近オークションで高額での落札が続いているビートルズ関連のコレクションだが、今度は1962年に製造された10インチのレアなレコードが発見され、3月末のイギリスのオークションに出品されることになった。

ビートルズのこの10インチのデモ用アセテート盤のレコードは、「Till There Was You」と「Hello Little Girl」が収録された超レア版。ビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインが、イギリスの人気グループ「ジェリー・アンド・ペースメーカーズ」のピアニスト、レス・マグワイヤに渡したものが50年もの間ガレージの片隅で眠っていたのだという。彼の孫娘が会計士の試験に合格し、記念に家をプレゼントしたいという本人の意志から今回オークションに出品することになったそうだ。

実はこのレコード、ビートルズがレコード会社との契約前にロンドンのHMVストアで録音したもので、当時EMIのプロデューサーだったジョージ・マーティンに渡すために用意したデモ・レコードで、エプスタインの手書きの書き込みなどもあるロックンロールの歴史において、さらには伝説のビートルズの成功の切っ掛けとなったレコードという意味でもその価値は計り知れない。

アセテート製のレコードは、デモ盤やプロモーション用に当時制作されていた簡易レコードで、高音質で再生できる一方で、強度の脆さからも良い状態で発見されることは極めて珍しい。3月22日、ウォリントンで行われるオメガ・オークションに出品されるこのレコードは、1万ポンド(約158万円)以上の価格で落札されることが予想されている。

記事提供:AOL News