イギリスでのレコード売り上げが好調!2016年は300万枚突破で28年前の水準まで復活

ニュース | 2016.06.19 15:00

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ここ数年日本でもリリース数が増え、再び注目を浴びているアナログレコードだが、10年ほど前から年々売上を伸ばしているイギリスでの2016年のレコードの売上げが、なんと300万枚を超えるという試算が発表された。

イギリスのクラシック・ロック専門誌「UNCUT」によると、レコードの売上が300万枚を超えたのは28年ぶり1988年以来とのこと。1988年といえば音楽メディアがLPからCDへの移行期ながら、まだまだアナログレコードの市場が活発だった時期なので、ほぼ最盛期まで盛り返したといえそうだ。

1月からのセールス好調を牽引したカタログは、1月10日に逝去したデヴィッド・ボウイの最新作『ブラックスター』。発売日の2日後の訃報も影響し、発売週に特殊加工を施したアナログレコードはソールドアウトとなった。同じくボウイの1975年のシングルの再発「ゴールデンイヤーズ」も現在まで好調な売れ行きを続けているという。

イギリスのHMVなどのレコード販売店128店鋪では、これまでに推定150万枚のアナログレコードを販売しており残り半年も順調に売上が続くと、300万枚のセールスは確実としている。

統計では2007年にアナログレコードの出荷枚数は最低まで落ち込んだが、その後販売枚数は上昇傾向にあり昨年2015年にはイギリス国内で200万枚を記録し20年前の1996年の売上まで盛り返した。

イギリスではこのアナログブームの活況に便乗した企画も店鋪レベルで行っており、最大のチェーン店HMVでは6月13日から19日までヴァイナル・ウィークと題し、セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュ、マニック・ストリート・プリーチャーズといったアーティストの限定版LPを販売するという。

記事提供:AOL News