米倉利紀が初めて立ったステージは?

スペシャル | 2017.10.20 18:00

米倉 利紀

イケコ
編集部:米倉さんの初めて立ったステージを教えてください!

「小学校の学芸発表会」

小学校のときの学芸発表会。確か、小学6年生。
クラスで演劇「浦島太郎」をやることになったんです。主役、浦島太郎を僕もやりたかったんですけど、そこまで演技に自信がなかったので立候補まではできなかったんですよ。
そこでちょっと控え目に亀をやっつける子供達の役に立候補してみたところ、「ガキ1」に選ばれたんです。 で、実際にお稽古が始まってお稽古でセリフを発したとき、あまりにも僕が大根役者過ぎて先生から「米倉にその役は無理!!」と告げられてしまったんです。与えられたセリフなんて大した量ではなかったですし、そこまで演技力が必要なの? という感じだったのですが、子供ながらにとてもショックだった記憶があります。
結局、お芝居をサポートするスタッフ側。お稽古が進んでいったとき、周りの友達が僕が役を外れたことをなぜか議題にしてくれて、先生に「米倉になにか役をやらせてあげて欲しい」と軽いデモが始まったんです。そうしたら「役はもう全部うまってるから、どこにもはめられない。じゃ、米倉は照明係をやってくれ。これはすごく大事な役目だからね!!」といわれて。でも、実際に僕が任されたお仕事は、劇が始まるときに体育館の電気を消す、それだけだったんです。当日まで何回かお稽古してるうちに、またみんなが「米倉には照明係じゃなくてステージに出る役をやらせてあげてほしい」、「そうだ!! 米倉は歌が歌えるんだし!!」となぜかみんなが盛り上げてくれたんです。当時から音楽の授業は大好きだったんですよ。そうしたら先生が「そうだな、米倉は歌がうまいもんな!! じゃあお芝居が終わったら、上手から一人でアカペラで『浦島太郎』を歌いながら出てきてくれ。米倉が1コーラス歌い終わって真ん中に立った頃に、上下手から全員が出てきてみんなで合唱しよう!!」と新しい提案をしてくれたんです。
それで迎えた当日。本番は、劇が始まる前に照明係もやり、劇の終わりには一人で歌う、お客さんが自分一人を見ているということを初めて経験し、全身がエネルギーでいっぱいになったことを鮮明に覚えています。
そのときの僕、緊張した記憶がないんですよ。すごく楽しくてしょうがなかった。『浦島太郎』の歌い出しの“むかし〜”を一言歌ったとき、体育館にパーンと声が広がって明るく輝いた感じ。真ん中で1コーラス歌いきった瞬間、ステージの真ん中にいる心地良さ、ここが僕の居場所なんだということ。初心忘るべからず、今もステージに立っています。

 

イケコ
編集部:現在の米倉さんを予見するようなエピソードですね。
米倉さんが、12月2日から新国立劇場で上演のミュージカル『メンフィス』に出演!
楽しみですね!

 

■アルバム『smoky rich』収録曲「SMILE AGAIN」MV

 

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