「初めて行ったライブは?」~吉川晃司編~

スペシャル | 2016.05.24 18:00

吉川晃司の初めて行ったライブは?

イケコ
編集部:吉川晃司さん。初めて行ったライブを教えてください!

ダークダックス

つい先日、メンバーのおひとりであったゲタさんこと、喜早 哲さんが逝去されましたが、初めて観たのはダークダックスのコンサートでした。小学校に入る前で、多分、5歳か6歳の頃。子供会かなんかのお知らせで、「我が町にダークダックスきたる!」みたいな告知があって、観に行ったんだと思います。その時のことは今でもはっきりと覚えています。ダークダックスがお客さんと一緒に歌ったんですよ。ハモリというのはこうやってやるんだよって、見本を示してくれて、お客さんも参加させながら、教えてくれる。たとえば三声のコーラスで、「ア〜〜」、「ア〜〜」って、ダークダックスのメンバーが二声分を歌って、「じゃあ三つ目はお客さんに歌ってもらいましょう」ってことで、歌わせてハモっていく。低いところを歌う人がどこまでも低い声が出るのに驚いた覚えがありますね。なんであんな低い声が出るんだろう、すごいなって。あれは楽しい体験でした。

コンサートって、やっぱり生で観ないと、わからないことってありますね。スポーツも一緒。相撲だって、ボクシングだって、生で観ると、迫力が違う。体がバカーンとぶつかる音が聞こえると、おっ、すごいなと思いますから。えっ、あんな勢いで額と額がぶつかっちゃってるの? 頭蓋骨割れないの?って思いますから。生の迫力って、そういうことですよね。もしダークダックスのあのステージ、テレビで観たんだったら、記憶に残っていなかったかもしれない。

ダークダックスのコンサートで低音の声の魅力を知ったことは今の自分のボーカル・スタイルに繋がっているところはあるんじゃないかと思います。あれから低音マニアになった(笑)。小学校の頃もシャネルズの低い音をハモる人の「ボンボンボン」っていう声、すごいなと思っていたし、『キャット・ピープル』という映画でデビッド・ボウイが主題歌「Putting Out Fire」を歌っているのを観た時も、オクターブ下でのハモり、すごいなと思いましたから。自分も最近、結構低い音が出るようになってきたんですよ。高いほうが出るよりも、低いほうが出るほうが自慢という(笑)。その原点となっている音楽体験はダークダックスを観たことですね。

イケコ
ご自身のボーカル・スタイルに繋がった音楽体験。
吉川さんのセクシーな低音もNEW ALBUM「WILD LIPS」で堪能できますね!
吉川晃司さん、貴重なお話をありがとうございました!

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