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PAPARE DI:GA

kainatsu (interview)

kainatsu

2012.11.22 up

「自分の声、自分の言葉」で、kainatsuの新たなストーリーが紡がれる

大切なものを大切にする。
そんなことは誰でもわかってる。だから、カジュアルに扱いがち。つまり、「大切なものを大切にする」ということを、あまり大切にしていない。
kainatsuの場合、それは音楽の話。
子どもの頃からずっと身近にあって、自分も大好きだったから、あるいは大好きだと思っていたから、自分が音楽をやるのは自然なこと。当たり前のこと。なぜ音楽をやるのか?と突き詰めて考える必要はなかった。それに、そんなに突き詰めなくても、曲を作って歌うことができたし、それを聴いて喜んでくれるリスナーがいた。 
でも、大切なのは、“自分の歌”を歌うこと。それを大切にしていないと、長くは続かない。


「求められると、それほどやりたいことでなくても、それなりにやれてしまうから、本当にやりたいことが見えにくくなっちゃうっていう。それは多分小さい頃からそうで、みんなの期待に応えたいと思って断れない自分がいたりするし。それは音楽の方向性についても同じような話で、いままで1枚のアルバムのなかにいろんなサウンドがあって、ライブのスタイルもいろいろあって、その全部がわたしなんだと思いながらやってきたんですね。それは、その時々で自分がそう思ってやってきたことだから、それを否定するつもりはないんですけど、でもそういうふうにやることでちょっと疲れてる自分がいたよねということは思いました」

もちろん、求められることにいつでも鮮やかに応えてみせるのが“自分の歌”である人もいるけれど、“彼女の歌”はそういうものじゃない。それに、求められるものに応えられていると思っていたことも、じつは周りのサポートがあってのことで、わかっていると思っていたこともそれほどわかっていない自分に気づいた。

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2年前に、それまで所属していた事務所を離れてフリーになると、モヤモヤしたまま抱え込んでいた自分のなかの課題がだんだん明らかになってきて、ずいぶんとブルーになったが、そんな彼女を決定的に打ちのめし、だからこそ強い覚悟を促したのは、他でもない東日本大震災だった。

「事務所を離れて半年くらいの間に、曲をいっぱい作ったりしてたんですけど、そうしたら震災が起こって。元々、わたしはストリート・ライブをやって、自分で作った曲をピアノ1本で歌うということをやっていたんですが、それもやり過ぎてウンザリしていた時期があって。それにずっとやってると音楽的な知識や技術もついてきて、それでサウンド指向に走ってたんです。“こういう音をやりたい”みたいな。だけど、震災が起こって、そういう外身の問題は一気にどうでもよくなってしまったんですよね。“こういうふうに見られたい”という気持ちがあるから“こういうサウンドをやりたい”と思うわけで、すごく外身を気にしている自分がいたんですよね。外身じゃなくて、わたし自身がどう生きていくかということが重要で、それはわたしだけじゃなくて、日本中の人たちが感じたことなのかもしれないですけど」

そもそも、自分は音楽をやる資格があるのか?そこまで突き詰めたうえで、それでもどうしても音楽をやりたい自分を確認したら、彼女の思いはすっかりシンプルになり、そこから生まれる表現の方向性も明快になった。

「“あれもやりたい、これもやりたい”とか“こういうふうに見られたい、こういう人たちにも好かれたい”みたいなことではなくて、自分が歌いたい歌を歌っていくんだって。とすれば、自分の武器は何かと考えると、声と言葉だろうと思ったんです。それならば、やっぱり自分の声に合ったサウンドを作るべきだし、言葉がちゃんと届くサウンンドを作るべきだろう、と。そう考えると、自然とアコースティックでオーガニックなサウンドがいいなというふうになっていったんですよね」

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9月にリリースした最新シングルのリード曲「凛ダンス」で、彼女は♪色んな角度から私を見てて/くるくる舞うヘンなダンス/かっこつかないの/笑っていいよ♪と、歌う。そこには、この2年の間の苦しい時期をくぐり抜けて新しい一歩を踏み出す彼女自身の、爽やかに決然とした現在が透けて見える。

「“凛として”というのは、強さと、柔らかさとかしなやかさとか、そういう2つの面が両方あるように思うんです。最近では“肉食女子”なんて言われて、強い女性像というのが当たり前になってきてると思うんですけど、でも凛としている女性というのは強いんだけど奥ゆかしさを持っていたり、柔らかさがあったり。それが、わたし自身これから目指していきたいところだなあと思って」

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12月には、東京、大阪、名古屋をまわるツアーが決定した。

「“暮れのご挨拶”というタイトルにしたんですけど、来年に向けていろいろと動きも出てきているので、“こういうことをやろうと思っているんだよ”というご挨拶回りのようなツアーです。大阪と名古屋はアコースティックでやるんですけど、東京は今年に入って出会えた、わたしの言葉をすごく生かす演奏をしてくれるバンドとのステージになります」

来年早々にはニュー・リリースも予定されており、その新曲ももちろん披露する。2013年は、文字通り、新しい一歩を記す1年になりそうだ。

「この2年の間の気持ちの変化を受けて作った音楽を、来年はたくさん発表できると思うので、それをしっかり伝えていく1年にしたいと思っています」

●インタビュー/兼田達矢

INFORMATION

■LIVE
kainatsu LIVETOUR 2012 〜*暮れのごあいさつ*〜【Band編成】 
12/9(日) 下北沢CLUB Que
●NOW ON SALE

GET TICKET受付中!
受付対象公演:12/9(日) 下北沢CLUB Que
受付期間:受付中〜12/4(火) 23:00 
※規定枚数になり次第終了
GET TICKETお申込ページはこちら

■EVENT LIVE
mama cafe+ Presents 「Girly Holly Night 2012」
出演:
久宝留理子/鈴木結女/kainatsu/ピストルバルブ/他
12/22(土) duo MUSIC EXCHANGE
●NOW ON SALE

■RELEASE
移籍第1弾シングル「凛ダンス」(ユニバーサル インターナショナル)<
●NOW ON SALE

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