祝・デビュー10周年。2枚目のベスト『ENTRANCE2 ~BEST OF LUNKHEAD 2008-2012 ~』のリリースと、約1年ぶりのライヴ再開宣言は、つまりLUNKHEADが2013年にかける決意表明だ。ライヴ休止、ソロ活動、そして復活に至る日々の中で、小高芳太朗、合田悟、山下壮の思いは一つになった。目標はただひとつ、LUNKHEADという素晴らしいバンドを本来あるべき場所へと押し上げること。明るく楽しくなおかつ命がけの気迫をこめて、LUNKHEADの挑戦が再び始まる。
── 1月に出たベスト盤、ほんと良かった。聴いてて、いろんなことを思い出したし。
合田「2枚目のベストなんて、なかなか出せるもんじゃないですよね。よく考えたらすごいと思う」
小高「32歳でベスト2枚。頑張ってきたという感じだね」
山下「まさにそれ。昔の曲を久々に聴くと“頑張ったな”とか思う。ライヴをやる中で残ってきた曲を選んだんで、自分でも“こんなに良かったかな”と思うぐらい、いい曲だらけだなと思う」
小高「その時その時のオレたちを一番体現してる曲たちだから。ベストというよりは、いいアルバムだなと思う」
── 小高くんのソロだったり、悟くん、壮くんのサポート活動だったり。最近は個々の活動が充実していて、バンドへのフィードバックも当然あるだろうなと思うんですけどね。
小高「ベースがうまくなったって、桜井(雄一/ドラム。本日所用で欠席)さんにほめられてたよね」
合田「今までの価値観はLUNKHEADの中だけで、外に出るとまったく違う。基礎練習をあらためてするようになりました」
小高「『サイダー』みたいな淡々としたエイトビート、悟は苦手なんですよ。だから手数に逃げちゃう。でもHeavenstampのサポートをやって、落ち着いたいいエイトビートを刻めるようになった。すごいこと言うんですよ。あっちでは“このコードには意味があるからこの音じゃなくちゃ駄目なんですよね”って言われるんだよ、って。いやいや、オレもそうだから!」
── あはは。聞いてなかったのか(笑)。
小高「“このコードは大事だからちゃんとルート弾いてね”“うん、わかった”って言いながら、トゥルペトゥルペ!って」
合田「いや、僕はベースライン全体でとらえるクセがあるんで、流れで弾いちゃう。でも本来ベースはそういう楽器ではないということを学んだのが、去年でした(笑)」
── 面白いなぁ。壮くんは?
山下「サポートでは純粋に楽しく音楽をやってるというか、当たり前だけど“音楽は楽しくやらなきゃ”ということをあらためて感じましたね。フレッシュな気持ちをずっと持っていたいなということをすごく思ったし、それをLUNKHEADでも体現していきたいと思ってます」
── 小高くん、自分でも再発見はあったでしょう。
小高「非常に歌いやすかったですね。ベースがいないんで」
合田「言うと思ったわ(笑)」
小高「再発見はありましたね。LUNKHEADではやれないことをやろうと思ってたのに、“オレはこういうことしか歌えないんだ”という発見があった。それと、歌うことに集中した半年間でしたね。声が出ない日でも、バンドじゃないから逃げ場がない。みんなに頼ってた部分も責任を負わなきゃいけなくなって、すごい成長できた実感があります。小高芳太朗という一人のヴォーカリストとして」
── LUNKHEADとしてのライヴは、いつからやってないんでしたっけ。
合田「去年の7月14日以降やってないし、スタジオも入ってない。これからまた始めるんですけど、どうなるやら」
小高「大丈夫だと思うよ。一回、ボビー(所属事務所「直球」代表。昨年逝去)のお別れ会で、新宿LOFTで2曲やったけど。リハなしでいきなりやったけど、すげぇいいライヴだった」
── 今度は新木場です。ちょうどこの号が出る月に。
小高「ボビーフェスティバル。6バンド出るんだっけ?」
合田「まず一緒にならないメンバーですからね。楽しみです」
── その次がAX?
小高「そうです。AXが、ボビーが組んだ最後のライヴ。本当は『影と煙草と僕と青』から丸10年は5月なんだけど、ボビーがロックの日にこだわったから。ほんと、楽しみです。久々なんで」
合田「前にAXでワンマンやったのは2008年。チケット代999円で、即完だった。だから今回は、ちゃんとしたチケット価格で売り切りたいなと」
小高「一般売りが3月30日なんで」
合田「だから新木場のライヴはちょうどいい。僕らのライヴを見たことない人もいっぱい来ると思うので、そこでつかめたらいいと思ってます。偶然なんですけどね」
山下「ボビーが仕組んだのかな」
── いいライヴにしたいですね。ロックの日。
山下「します。しないと」
小高「ここから売れないとね。それがボビーの遺言なんで」
── ではAXへの意気込みを。
山下「この1年でいろいろ経験を積んで気づいたことの中で、LUNKHEADはやっぱり楽しいなということが一番大きいことなのかなと。来てくれるみんなも、久しぶりで早く見たいなと思ってるだろうし、きっとすごい雰囲気のライヴになると思う」
小高「うん。異様な雰囲気になりそうやね」
合田「昔聴いてた人に来てほしいんですよね。僕らも長いことやってきて、昔ファンだった人も結婚したり、子供がいたり、そういう人たちにも見てほしい」
小高「オレはLUNKHEADをあんまり知らない人にこそ、ベストを聴いてほしいし、ライヴに来てほしい。自分で聴いて“やっぱカッコいいバンドだな”って思ったんで。こんなにカッコいいバンドがこの程度しか認知がないというのは、もったいないと思わん?」
合田「思うよ」
小高「もっとたくさんの人に絶対伝わるべきバンドだと思うんで。このベストでぜひLUNKHEADの門をくぐってほしい。そしてAXに来いや~!」
2013年6月9日(日) | SHIBUYA-AX | 17:00 開場 / 18:00 開演 | 1F立見:3,500円 (税込) |
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受付期間:受付中〜 3/22(金) 23:00 ※規定枚数になり次第終了いたします |
2013年3月31日(日) | 新木場Studio Coast | 14:00 開場 / 15:00 開演 | スタンディング: 4,200円 (税込) |
cali≠gari / LUNKHEAD / D.W.ニコルズ / 0.8秒と衝撃。 / XA-VAT / Eins:Vier ※順不同 |
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ベストアルバム「ENTRANCE2 〜BEST OF LUNKHEAD 2008-2012〜」(FlyingStar Records)
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