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PAPER DI:GA

Poet-type.M(2013.11月号掲載 DI:GA interview)



Poet-type.M

2013.11.1 up

BURGER NUDS〜Good Dog Happy Menでの活動で知られる門田匡陽が、新プロジェクトPoet-type.M(ポエト タイプ ドット エム)をスタート、デビュー・アルバム『White White White』を発表した。「帰る場所のない美しさの翻訳に務める」というこのプロジェクトの真意について、門田に話を訊いた。


ーー先日のデビュー・ライブの感想から聞かせてください。武瑠さん(元BURGER NUDS/元Good Dog Happy Men)とはひさびさの共演で、“タネリ”(BURGER NUDSの曲)も演奏されていましたが。


「BURGER NUDSの頃からライブなんて何百回やってるんだろうけど、あの日のような決定的なモーメントっていうのは、数えるくらいしかないですね。とにかく楽しくて、美しい時間だったっていう、そういう残り方をしてるのはホントに3回ぐらいで、その中のひとつでした。ミュージシャンとしてっていうよりも、何も背負ってない、僕もただ楽しむ人としてあそこにいた気がするんですよね。僕と武瑠の間にもウェットな感じは一切なくて、〈“タネリ”っていう新しい曲作ったんだけど〉っていうぐらいの新鮮な気持ちでした」


ーーPoet-type.M名義での活動をスタートさせた理由を教えてください。


「2011年に門田匡陽名義で『Nobody Knows My Name』というアルバムを出したんですけど、そのレコーディングの直後に震災があって、そこから音楽を取り巻く環境がすごく変わってしまったんです。ただ、僕の考えはすごくシンプルで、音楽に世界を変える力はないと思ってます。原発を止める力はないと思う。でも、音楽は一人一人の心に、目に見える以上に響く何かで、もっとファジーなものなんです。音楽がその人にどんな気持ちを与えるかって、一定ではないじゃないですか?聴く人は何を言ってもいいんです。〈音楽は世界を変える力がある〉って言っても、全然いいと思う。でも、ミュージシャンは、〈音楽ってこういうもの〉って定義しちゃダメだと思うんです。僕はやっぱりそういうファジーなもの、境界線の曖昧な〈帰る場所のない美しさ〉を表現したいと思ったから、それには名義を変える必要があったんです」


ーー“光の粒子 埃の中で”からは、特にその美しさを感じました。


「僕が生まれたのは1980年なんですけど、80年代って音楽業界の中では死の10年間って言われてるじゃないですか?でも、僕らにとってはその時代の音楽こそがルーツ・ミュージックなわけで、“光の粒子 埃の中で”を作ったときは、自分の中でのルーツをすごく素直にやったっていう感じがしました。例えば、Good Dog Happy Menでカントリー調の曲をやるときは、一個人としては源流以上さかのぼらないと、ホントのルーツにはたどり着かない。でも、今回は一個人としてのルーツに素直になったっていう感じで、だからこれは80年代リバイバルというわけではなく、もっと土着的なものなんです」


ーー最後に、レコ発ツアーの展望を話していただけますか?


「僕は生涯を通じて、お客さんを煽ることは一回もないと思います。ただ、ひとつ求めることがあるとしたら、周りの目を気にしないで楽しんでほしい。ライブって、音楽を聴きに行くんだけど、それよりもその場をどう楽しむかっていう方が、絶対に大きいんですよね。一人一人が自由に、自分なりに楽しめる、そういうライブをやりたいですね」


インタビュー/金子厚武

「White White White」TOUR

2013年12月8日(日) LIVE HOUSE FEVER(新代田) 17:30 開場 / 18:00 開演 スタンディング:3,000円(税込) サポートメンバー:
Guitar:楢原英介 (VOLA & THE ORIENTAL MACHINE / YakYakYak)
Bass:伊賀航
Keybord:gomes (FAB)
Drum:伊藤大地 (SAKEROCK)
一般発売日:NOW ON SALE
「White White White」TOUR 公演詳細はこちら


アーティスト情報

1st FULL ALBUM「White White White」
(I WILL MUSIC)
●NOW ON SALE


Poet-type.M(2013.11月号掲載 DI:GA interview)

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