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PAPER DI:GA

エレファントカシマシ(2013.12月号掲載 DI:GA interview)



エレファントカシマシ

2013.12.4 up

──まずは“復活の野音”の話をしましょう。待望の復帰はどんな気持ちでした?


「当たり前のことだけど、ようやくステージに帰ってこれたというのが本当にうれしくてね。しかもお客さんの熱量というのが、俺たちはすごいんじゃないか?って勘違いするぐらいで。日比谷野音は俺たちにとって特別な場所なんだけど、宮本はほんとに大丈夫なのか?というお客さんの気持ちとか、すべて含めて緊張感のある二日間だったんですね。それを経て僕らもリラックスできて、1週間後の大阪の二日間は東京とはまったく趣きの違う、なんだかよくわかんないぐしゃっとした、演奏者も観客も関係なくグワーッと行く感じで。4日間を通して“復活の野音”ということだったんじゃないかと思いますね」


──正直、耳の調子は?


「耳はもうばっちりです。コンサート4本やっても悪化するということがまったくなかったし、もうばっちりこれでやっていけるとあらためて確信しております」


──怪我の功名と言うと、語弊があるかもしれないですけどね。この1年、ゆっくり休めて良かった面もあるのかな?と。


「俺が病気をしたことによってまったく顔を見ないで過ごす時期が丸々2か月あって、それが逆にほんとに休まりましたね、4人とも。同い年なんで、みんなもそこそこ体に来てたみたいで(笑)。みんな休んで元気になって、良かったんじゃないかな」


──野音では、ニューシングル「あなたへ」をはじめ新曲を4曲もやってました。病気する前とそのあとと、曲作りで何か変化したことはあります?


「『あなたへ』は2月ぐらいに作った曲ですけど、その当時は曲を作ることがほんとに最大の喜びの日々だったんですよ。退院して、音を聴かないで毎日雑誌を読んでる時から始まってね、半年ぐらいそういう不安な日々を経て、ようやく音を出して、音を出すだけじゃなく曲を作るという、ほんとに毎日充実してた時間だったんですよ。だから曲にしろ歌詞にしろすごく大切に、特に歌詞ですかね、ていねいに作ることができました」


──「あなたへ」はほんとにすごい曲。人の生命の素晴らしさを真っ向から歌っていて、まるで神様に捧げるような歌に聴こえました。


「大げさになっちゃうとアレなんだけど、何しろストーンズ、ビートルズから、ドアーズ、最近だとベックとか、あとファンクの曲とか…マーヴィン・ゲイの『WHAT'S GOING ON』というアルバムに至っては、1枚聴くのに1か月かけました。1曲を何度も繰り返し聴きながら、どういうコード進行なんだろう?というところから、高校生の時にやって以来ぐらいていねいに曲を聴いたんですよ。それから詞を作る前にゲーテ、ボードレールとか、いつもの本をまた読み返して、それがまたすごく楽しい時間で、そういった優れた先人たちに影響を受けながらね。ほんとにリハビリのつもりで、本はいつも読んでるんだけど、こういう時に読むとまた全然違うんですよ。だから“生きてるってすごい”という、そういうテンションだったんでしょうね。気持ちがすーっと行ってるんですよ。自分でもびっくりするぐらいに」


──ああ、ほんとそう思います。ここまで大きなテーマの歌はかつてなかったんじゃないか?と思うぐらい。


「そうかもしれない。この間もライヴのMCで言ったんだけど、『星の砂』なんか15歳の時の曲で、そういうところから始まって新曲『あなたへ』もやったんだけど、昔は“バカヤロー”って叫ぶところから始まってね、“俺が何だ、おめぇらがどうだ”ってやってきて、今度は言葉の使い方も“わたし”“あなた”じゃないですか。我ながら成長を感じますよ。でもね、コンサートってすごいもんで、15歳の曲と47歳の曲が全部入ってるんですよ。ほんとにすごい場所だなってあらためて思ったんだけど、肉体的だけど知的でもあるし、成長を感じる場所ですね。そういう意味でも日々の大切さ、1曲1曲の大切さ…“悲しみの時間も喜びの時間もすべて花束だ”という、ほんとにすごい時を僕らは過ごしてるんじゃないか?ということをあらためて思いますよね。みんな思ってるんだろうけど、恥ずかしくてなかなか認められないけど、でもそういう瞬間なんだなというのが言いたかったんでしょうね、きっと」


──そして来年1月11日は、さいたまスーパーアリーナ。初めてですよね。


「こんなデカイ会場は初めてです。昔レッチリを見に行った時、一番後ろの席だったんだけど全部聴こえるんですよ。ここはいい会場だなと思って、さいたまスーパーアリーナでやりたいねって言ってたら、誰かが真に受けてくれてね(笑)。まぁ25周年記念ということもあるし、復帰して再スタートという意味を含めて、やる側も聴衆にとってもいい機会だし、いい場所なんじゃないですかね。お正月らしい豪華な気持ちになれるような、華のあるステージにしたいと思ってます」


──あらためて25周年おめでとうございます。若いバンドに「長くやる秘訣は」と聞かれたら何と答えます?


「バランスというのかな、俺が音楽面は完全に牛耳ってますけど、彼らは非常に大人っぽいところがあって、それぞれ男気があって…もともと友達だったというのはデカイですよ。音楽以前の偶発性というかね。でもバンドっていうのはそれだけじゃ成立しないんですよ。メジャーデビューしたあとに、いかにいい出会いがあるか。たとえば佐久間(正英)さんだったり、いろんないい出会いがあって、お客さんもそう。そういうことだと思うんですよ、長く続くという話に一つの答えがあるとしたら。一生懸命やってると、誰かいい人が寄ってきてくれるということもあるし、そういう意味でも僕たちはいい出会いをしてきたと思いますよ」


インタビュー/宮本英夫


デビュー25周年記念 SPECIAL LIVE

2014年1月11日(土) さいたまスーパーアリーナ 15:30 開場 / 17:00 開演 アリーナスタンディングブロック指定 ¥6,900(税込)
スタンド座席指定 ¥6,900(税込)
一般発売日:NOW ON SALE
デビュー25周年記念 SPECIAL LIVE3 公演詳細はこちら


アーティスト情報

LIVE DVD
「復活の野音 2013.9.15 日比谷野外大音楽堂」(UNIVERSAL SIGMA)
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エレファントカシマシ トリビュートCD
「カヴァーアルバム 花男 ~A Tribute to The Elephant Kashimashi~」
「カヴァーアルバム2 ~A Tribute to The Elephant Kashimashi~」
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通常盤

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エレファントカシマシ(2013.12月号掲載 DI:GA interview)

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