キリンジ・クイズ!2人から1人が抜けて、5人入った。さて、その出来上がりは?
「ひとりでやるのもいいかなと思ったんですけど、それだと結局寂しいだけ、みたいな(笑)。地道な感じも悪くないんですけどね。それに、そんな劇的に書く曲が変わるということはないんですよ。好きなタイプや得意なタイプはやっぱり限られているから。だから、いままで通り自分で書いて自分が歌うという形だと、ある程度予想の範囲というか、思った通りのものにしかならないだろう、と。それはなんだかつまらないなあと思ったんです。それで、“この人は自分の音楽を理解してくれそうだな。だけど、自分とは違うフィールドにいるな”というような人を探したんです。自分の曲に、いままでとは違う響きを与えてくれるような人を」(堀込)
というわけで、堀込高樹を中心に6人編成となった“新生KIRINJI”いちばんの話題は、音楽のスタイルも世代も違う女性メンバー2人だ。ロック・フレイバーが強いギタリスト弓木英梨乃とシンガーソングライターとして活躍してきたコトリンゴが、キリンジの音楽にこれまでにない彩りを加えるはずだが、そのコメントは年相応に初々しい。
「わたしは“はじめまして”の人と演奏するのがすごく緊張するのですごく心配だったし、キリンジさんの音楽を本当に有名な曲しか知らなかったので、いろいろ取り寄せて聴いたんですけど、聴いていくとすごく深いなあと思って。だから、いろんなことをたくさん学べそうだなあと思ったんで、あまり深刻に考えないようにしてました。で、今は高樹さんが作られた音楽をみんなでどれだけ素敵な形にしていけるかということだけを考えています」(コトリンゴ)
「加入の話を最初に聞いたときは半信半疑だったんですけど、どうも本当だという感じになったときにはすぐお母さんに電話しました。やったよ!って(笑)。ただ、私はいままでロックなというか、ストレートなギターしか弾いてこなかったのに、キリンジは難しい音楽で頭のいい人たちというイメージだったから、一瞬やった!とは思いましたけど、すぐにすごく不安になりました。で、“なんで私なんだろうな?”という気持ちがずっとあったんですけど、実際に演奏するとなったときに思ったのは、私なりの何か新しいものを求められているのかな、だから呼んでもらえたのかなっていうことなんです」(弓木)
一方、ファンにはお馴染みのメンバー、田村玄一(Pedal Steel)と千ヶ崎学(b)は飄々としたふうで、この新バンドの行方を面白がっている。
「高樹くんのバンドだという意識がありますし、高樹くんが船頭さんになってくれるということだろうなと思っていますから、彼と同じ方向を見て漕いでいこう、みたいなことですね」(田村)
「キリンジとの距離というかコミットしていく度合いは変化していくんだろうなとは思いましたけど、それはやっていきながら探っていければいいかなと思って、わりとノンビリ構えてます」(千ヶ崎)
この5人に、取材当日はLIVEで欠席した楠均(ds)が加わる新バンドが奏でる音は、確かにキリンジの音でありながら、やはりきっとどこか新しい。
「別々のカルチャーがひとつの音楽の中にあるというか、いい感じに折衷された音楽がやれるといいかなあって思ってます」(堀込)
クイズの答えは、12月13日、Bunkamura オーチャードホールでご確認ください。
2013年12月13日(金) | Bunkamura オーチャードホール | 17:45 開場 / 18:30 開演 | 全席指定 ¥6,300(税込) |
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KIRINJI(2013.12月号掲載 DI:GA interview)