堂珍嘉邦のソロ1stアルバム『OUT THE BOX』は “耽美エントRock”というテーマのもと、SUM41やリンプ・ビズキッドなどを手がけたエンジニア、ジョッシュ・ウィルバーとともにアメリカで制作された作品が多かった。きれいな歌声とメロディ、憂いのあるアンビエントなサウンド、尖ったロック・センスが共存する世界。2ndアルバム『Bronze Caravan』はそこからさらに進化した作品となった。
——2枚目はライブの風景が見えてくる、バンド感あふれる作品ですね。
「1枚目より開放感のある作品にはなったと思います。1枚目は1枚目で色々なことに挑戦した作品で、手応えもあったんですが、バンドのメンバーと共にライブでそれらの楽曲を再現した時に、もっとメンバーのポテンシャルを引き出せる曲も作りたくなってきて。僕自身、バンドをやりたいという気持ちが強かったので、2枚目はバンドのメンバーと一緒に曲を作っていこうと。そのメンバーとツアーを回ったことも大きかった。ツアーが始まったころはポカンとしてたお客さんも後半になるほどに楽しそうにしていたし、学園祭ライブでも男の子たちが熱くなって飛びたがっていたし。だったらもっとゴツッとした曲を作ろう、ギターもベースもドラムもキーボードももっと容赦なくやろうよ、お互いの良さをつぶさずに曲を作ろうよって」
——「Reverse」などでもバンドのメンバーのノリもリアルに伝わってきました。
「あれはリハでやってても楽しいですね(笑)。アルバムタイトル『Bronze Caravan』のキャラバンは旅をしているキャラバンのこと。キャラバンに乗って引っ張っていくイメージ。そこには自分も乗っているし、バンドも乗っているし、ファンの子も乗っている」
——頭にBronzeがついているのは?
「〜キャラバンにしたいと思ってて、銅メダルのキャラバンがいいかなって。自分はメジャーなテレビ番組から出てきた人間ではあるんですが、バンドやインディーズ経験のある人間ではない。お茶の間の人からもマニアックな人からも受け入れがたい中間的な存在。まだまだ自分は三等賞なんだって自分自身にクギを刺して、さらに進んでいこうって。銅メダルの上には金メダルもあるし、今後の自分の道標みたいなニュアンスも込めつつ」
——春のツアーはライヴハウスを数多く回るわけですが、“Bronze Caravan”というアグレッシヴなタイトルがぴったりですね。
「埼玉はロックが盛んだということも聞いているし、オール・スタンディングの熱い空間でライブをやるのが楽しみですね。今、リハの最中なんですが、『Caravan』なんか大変なんですよ。基本ずっと吠えているので、クラクラする。1曲吠えっぱなしって、こんなに疲れるんだって(笑)。前回よりも自分のギターを弾く分量も増えていて、チャレンジすることも多いんですが、僕もさらにはっちゃけようと思っています(笑)」
2014年5月11日(日) | Zepp DiverCity Tokyo | 16:30 開場 / 17:00 開演 | 1F 自由席 ¥4,492(税込) |
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2014年3月28日(金) | HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 | 18:30 開場 / 19:00 開演 | スタンディング ¥4,492(税込) |
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2nd ALBUM「Bronze Caravan」
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「醒めながら見る夢」
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堂珍嘉邦オフィシャルサイト
堂珍嘉邦(2014.3月号掲載 DI:GA interview)