「春〜spring〜」「なぜ…」など数々のメガヒットを放ちながらも2004年に解散したHysteric Blue(ヒステリックブルー=通称ヒスブル)。そのバンドメンバーのTama(vo)とタクヤ(ds)が2011年、再び巡り会い結成したユニット・Sabão (シャボン)が初ワンマン<Dedicate to Hysteric Blue〜15 Year Compile〜>を開催。彼らが今回、ステージで再び高らかにヒスブルを歌うには理由がある。
——Sabãoサウンド、いい意味でヒスブルを踏襲した音楽性をすごく感じたんですけど。
タクヤ「嬉しいですね。Sabãoやる前、2人ともバラバラで連絡もとらない時期があったんですけど。再び一緒にやることになって。Tamaと僕が一緒にやるなら、僕がメロディを書いて彼女が歌うというのが一番みなさんに支持してもらえたヒスブルの要素だなと思ったんで、Sabãoはそこを最低限の決めごととして。他のメンバーやプロデューサーはその時々でやりたいように組み合わせて。ヒスブルが好きだった人にも“好き”って思ってもらえる曲。そこをすごく大事に活動してます」
——解散したバンドからまったく離れて違うことをやるのではなく、あえて寄せていく。
Tama「離れた時期があったからこそできるんです。私も洋楽指向が強いことやってた時期があったし、タクちゃんもラウドな音楽やったり。ヒスブルからはみ出した活動というのはお互いやってて。解散後は“ヒスブルの曲やりたくない”と思ってた時期もありました。でも、それが徐々に無くなってきて。私はずっと自分のために音楽をやってたと思うんです。歌が好きやから歌いたい、バンドやりたいからバンドやる。それ以外は何もなくて。でもヒスブル解散してみて、いろんな人に支えてもらってたから歌うことができててんなってのが分かって。その“恩返し”をしなきゃという気持ちが出てきたんですね。ファンの子が聞きたい、歌って喜んでくれるんやったら歌えばいいやんって。単純にそういう気持ちになって変なプライドが無くなった。だから、いまは抵抗なく歌えるんです」
——だから、こういう公演名に?
タクヤ「そうです。Sabãoの最初のライブなのでSabãoの曲をやりつつも、僕らがHysteric Blueのメンバーだったといことでヒスブルの曲をしっかりやることがこれまで支えてもらった人やファンへの恩返しになるのかなと思って。ヒスブルの解散自体、ちょっと悲しい解散の仕方だったんでね。我々2人が堂々とライブで曲をやることによって、ファンの子たちも胸をはっていられるかなと」
——Sabãoでヒスブルを肯定していく今回のワンマン。Sabãoとヒスブルの選曲配分は?
タクヤ「いい塩梅で(笑)。どっちもたっぷり」
——そして、当日は未発表曲を収録したCDもプレゼント!!
タクヤ「まだ何にもないけどね(笑)。でも、自分が得意な曲を書くと自然とヒスブルっぽい曲になると思います」
2014年4月6日(日) | LIQUIDROOM | 16:15 開場 / 17:00 開演 | 全自由¥5,347(税込) | 入場特典付! 未発表1曲CDSgプレゼント! |
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Sabão(2014.3月号掲載 DI:GA interview)