昨年9月に1stアルバム「P.S.メモリーカード」をリリース。フリーキーかつポップなバンドサウンド、そして、諦念と情熱が混ざり合った歌によって特異な存在感を放ってきた“さよなら、また今度ね”が、9/3にミニアルバム「夕方ヘアースタイル」をリリース。本作に込めた思いと9月に行われるレコ発東名阪ツアーについて聞いた。
——ミニアルバム「夕方ヘアースタイル」は、さよなら、また今度ねの新たな表情が感じられる作品だと思います。どんなテーマで制作されたんですか?
菅原達也(V,G,Key)「特にテーマはなかったんですよ。曲を書き溜めて、並べてみたら“けっこう上手くまとまってるじゃない”っていう。朝起きて鏡を見たら、たまたま髪型が決まってたっていうイメージですね(笑)」
佐伯香織(Ba)「でも、“アルバムを出せるの最後かもしれないという気持ちでやろう”って言ってたんですよ。菅原さんはけっこう熱い心の持ち主で、ちょっと恥ずかしいことを言うんですよね。ひとりずつ呼び出して」
——制作の前に?
渋谷悠(Dr)「そうですね。“これが最後になってもいい、くらいの気持ちでやってほしい”って」
菅原「僕らはホントにバラバラなんで、性格とかも。だから(新作のレコーディングに際して)スタートラインで足並みを揃える必要があるなと思って」
——好きな音楽もバラバラなんですか?
菅原「そうですね。こいつ(渋谷)は安藤裕子とかで、僕はサザンやミッシェル・ガン・エレファントで、ギターの菊地(椋介)はX Japanとかが好きで」
佐伯「私はゴイステ、くるり、ゆらゆら帝国とか。好きな音楽はぜんぜん違うんですけど、“菅原さんが作る曲が好き”っていうのは共通してる…と思ってるんですけどね」
菅原「……あ、ありがとうございます」
——(笑)曲についても少し聞かせてください。「Q」は“反省ソング”ということですが。
菅原「事務所の人に怒られたりすることも多いんですけど、そういうことは重要じゃないなって思ったんですよね。そうじゃなくて、楽しいかどうかで判断しないといけないなっていう」
——そういう歌詞の話って、メンバーにするんですか?
菅原「しないですね」
佐伯「あ、でも、『夕方とカミナリ』の歌詞の話はしてもらいました」
菅原「この曲をアルバムの裏テーマにしたいと思ってたんですよ。“夕方”はいま(自分たちの音楽を)聴いてくれるお客さんで、それに対して僕らはカミナリになって、才能や情熱、努力を放つんだぜっていう」
——じつは相当エモーショナルな作品なのかもしれないですね。9月のレコ発ツアーについては?
渋谷「アルバムをリリースしてからのツアーだし、“ちゃんと自分たちを主張して、お客さんも楽しませる”というイメージを持ってやりたいですね」
佐伯「前は“自分たちが楽しいライブが正義”って思ってたんですよ。でも最近は“お客さんが楽しければ、自分たちも楽しいっていう相乗効果が大事”って気づいて。今回のツアーもそういう気持ちでやりたいな、と」
9月19日(金) | TSUTAYA O-WEST(旧Shibuya O-WEST) | 18:30 開場 / 19:00 開演 | オールスタンディング ¥2,000(税込) |
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先着受付期間:受付中~8月31日(日)23:00 |
NEW MINI ALBUM「夕方ヘアースタイル」
(ランデブーレコーズ)
●9/3 SALE
さよなら、また今度ね(2014.8月号掲載 DI:GA interview)