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インタビュー

THE JAYWALK(2014.8月号掲載 DI:GA interview)



THE JAYWALK
2014.8.4 up

“相変わらず”は安心だけど、ともすれば“マンネリ”と背中合わせ。“新しい”は、刺激を与えてくれるけれど、がっかりさせる危険を伴う。キャリアを積み重ねることは、その2つの極の間で最善の道を選び続けていくということでもあるわけだが、THE JAYWALKが5月に発表した最新アルバム『君に贈ろう60本のバラを』は、“相変わらず”と“新しい”を彼らにとって最良の形でブレンドできたと自負する仕上がりになった。


馬渕英将(Vo)「THE JAYWALKの曲というと8ビートでシンセやストリングスの音がいっぱい鳴っていて、というタイプがわりと多いと思うんです。だからこそ、僕が作る曲はそうじゃない方向でやってみようと思ったんです。例えば僕はギターが好きだからエレキギターばかり使った曲にしようとか、歌詞もあまりかっこいいことは歌わずに敢えて安っぽい感じというか、普通のラブソングみたいな感じにしたりとか。そういう曲がアルバムに入ることになって僕自身もちょっと意外だったんですけど、それでもアレンジが進んで、それをみんなで演奏してみると、出来上がりはやっぱりどこかしらJAYWALKっぽい仕上がりになっているという。つまり、最後にちゃんと出来上がるから、JAYWALKっぽいかどうかということは今回初めて意識しないでやれたんですよ」


知久光康(Gt)「最初から“いつものあの感じで”みたいに作り始めるのは、僕たちもあまり面白くないんです。むしろ、ガラッと変わりたいという気持ちはあるんですけど、それもできそうでできないんですよね(笑)。それに、わざと変えていくというのもちょっとおかしいというか。良いと思っているからその方向でやってきたわけで、逆に言えば、良いものを作ろうとすればそっちの方向に行ってしまうということですよね。そこで、それとは違う方向に進むということは、良いと思ってない方向に進むことにもなりかねないわけで、それはもちろん良くないから、良いと思う方向に軌道修正していく。そうすると、やっぱり従来のサウンドに寄っていくというところはあると思います。そういう葛藤があるなかで、例えば馬渕くんが持ってきたデモテープのサウンドをそのまま尊重してやってみたりして、その結果として全体の出来上がりも少し味わいの違うところが出てきたんじゃないかなと思っているんです」


7月に始まったツアーでは、毎回この新作の曲をすべて演奏。その新しい味わいはさらに深みを増して、ファイナルの恵比寿ガーデンホール公演を迎えることになる。しかも、このツアーでは全公演のライブ録音を敢行。FC会員とライブ来場者限定で販売する。


知久「とてもいい緊張感で毎回やれると思います。で、この新作の曲はどの公演のライブ盤にも全部入っているわけだから、いくつかのライブ盤を聴き比べて、演奏の細かいところも楽しんでくれたりするといいのになって個人的には思ってます」

“相変わらず”の安心感を届けながら、彼らはつねに果敢なチャレンジを続けている。


インタビュー/兼田達矢


THE JAYWALK TOUR 2014 ~君に贈ろう60本のバラを~

8月23日(土) 恵比寿ザ・ガーデンホール 16:30 開場 / 17:00 開演 全席指定 ¥6,500(税込)
一般発売:NOW ON SALE
THE JAYWALK TOUR 2014 ~君に贈ろう60本のバラを~ 公演詳細はこちら



アーティスト情報

THE JAYWALK 3rd MINI ALBUM「君に贈ろう60本のバラを」

NEW ALBUM「君に贈ろう60本のバラを」
(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
●NOW ON SALE


THE JAYWALK(2014.8月号掲載 DI:GA interview)

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