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インタビュー

加藤いづみ(2014.10月号掲載 DI:GA interview)



加藤いづみ
2014.10.2 up

歴史、と言ってしまえばなんだかたいそうな話に聞こえてしまうが、その言葉を英語に直してHISTORYと書けばわかりやすい。歴史とは物語=STORYを重ねた先に出来上がる、いちだん上の物語=HIGH-STORYなのだ。その意味で、7月にリリースされた加藤いづみのオールタイム・ベスト『My little stories』は、彼女自身の選曲による全32曲で語られる彼女の歴史に他ならない。そこに、“ささやかな”という意味の“little”という言葉を添えたのは、“歌うことは一生の仕事”と彼女が思い定めているからだ。


「自分がたどり着きたいところまでの道のりを考えれば、その半分も来てないと思っているし、この後何年やっても折り返し点まで来たなというふうには思わないと思うので、そういう意味ではまだまだ小さな物語だなと思ったので、そういうタイトルにしました」


そして、11月には3年半ぶりのワンマン・ライブが決定。さぞかし意気込んでいるかと思いきや、そうでもないらしい。


「ちゃんとできるかわかりません、という感じです(笑)。ただ、逆に言うと、いわゆるルーティーンになっていない状況だということですよね。いままでは、アルバムを出してプロモーションをやってライブをやって、という順番で、やることをやって本番を迎えられていたわけですけど、今回はそういう流れではなく、しかも本当に久しぶりだから正直なところどれくらいお客さんが来てくれるかわからないっていう。そういう状況のときって、すっごくいいライブができるような気がしませんか」


そう言って楽しそうに笑う彼女自身が、おそらくは最もこのライブを楽しみにしている一人だろう。


「言わば、まっさらな状態というか、自分で予想ができない感じだし。ただ、自分のなかではっきりしているのは、歌いたいという気持ちがすごく強いということ。体が歌いたがってるというか。その感覚は自分でもちょっと不思議なんです。だって、単純に歌うということだけで言えば、今はこれまでの人生のなかでもいちばん歌ってるくらいなんですけど、でも自分の歌を歌うのはそれとはちょっと違うことなんでしょうね」


しかも、彼女のなかでは『My little stories』リリース記念という位置づけのライブではないと言う。


「だから、今回のライブには“月の心”という別のタイトルがついてるんです。実際には、半分くらいは『My little stories』に入ってる曲になるとは思うんですが、そういうふうにこれまでを振り返るだけじゃなく、やっぱり前に進んでいきたいので新しい曲もやりますよ、ということで。それに、最近はずっと歌ってるからノドの鍛えられ具合がハンパないっていう感じなので、昔レコーディングしたときにはうまく出せなかった音がスッと出たりすることもあるんです。リハやっても、ホントに“気持ちいい!”という感じなので、本番ではその気持ちをそのまま表現するライブにしたいなと思っています」


つまりは、新しい歴史の第一歩となるはずのステージである。


インタビュー/兼田達矢


加藤いづみ Live 2014 「月の心」

2014年11月7日(金) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE 18:30 開場 / 19:00 開演 全席指定 ¥6,500(税込)
一般発売:NOW ON SALE

加藤いづみ Live 2014 「月の心」 公演詳細はこちら


アーティスト情報

加藤いづみ「My little stories 〜加藤いづみベスト〜」

ベストアルバム「My little stories 〜加藤いづみベスト〜」
(PONY CANYON)
●NOW ON SALE


加藤いづみ(2014.10月号掲載 DI:GA interview)

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