この夏、「ROCK IN JAPAN FES.2014」「SWEET LOVE SHOWER 2014」に初出演。骨太でシャープなロックサウンド、エッジの効いたボーカルの魅力を改めて示したLarge House Satisfactionがミニアルバム「Sweet Doxy」をリリース。生々しい手触りのラブソングを中心に“歌”を強調した本作は、彼らにとっても大きなターニングポイントとなりそうだ。10月からスタートする全国ツアー(ファイナルは11/15[土]渋谷CLUB QUATTROワンマンライブ)も期待大。新作とツアーについて小林要司(Vo&Gt)に聞いた。
——芯のあるロックサウンドをしっかりキープしながら、歌を全面に押し出した「Sweet Doxy」は、Large House Satisfactionにとっても新機軸と言えるのでは?
「はい、新しいものが作れたという手ごたえはありますね。いままでは内向的な曲が多かったというか、自分自身のことを歌っていても、“共感なんかいらない”って思ってたんです。ただ、それだけでは本当に伝えたいことが届かないかもしれないということに気付いたんですよね。心のなかにあるものを、もっと素直に表現したほうがいいんじゃないか、と」
——今回はラブソングも多いですよね。
「今回の曲はほとんどそういうニュアンスですね。恋、愛というものを、女性目線、男性目線の両方から書いてみよう、と。そこには自分が経験したこともあるし、近くで起こったことを咀嚼してアウトプットしたものもあって。自分たちにとっては画期的なんですよ、ラブソングって」
——いままでは“必要ない”と思ってた?
「腹の立つことを歌ってましたからね、基本的には。酒を飲んで怒り高めて、一気に(歌詞を)書く、みたいな(笑)。今回はそことは違う部分が出てると思います。ストレートに描くことにたいする恐怖、羞恥がなくなってきて、殻を破れたんじゃないですかね」
——どの曲もメロディが立ってますが、特に「Stand by you」は印象的でした。いっしょに歌いたくなるようなミディアムチューンも初めてじゃないですか?
「サビのメロディはドラム(田中秀作)が作ったんですけど、“めっちゃポップだな”と思って。一瞬とまどったんですけど、この3人でやったら俺らの音楽になるというか、“ほら、やっぱりカッコいいじゃん”って。曲につられて、すごく前向きな歌詞も書けたし…。ポップって何?って言われたら、それはやっぱり“歌える”っていうことだと思うんです。『Stand by you』はまさにそういう曲だし、Large House Satisfactionの新しい代表曲になりましたね」
——10月から11月にかけて全国ツアーを開催。ファイナルは渋谷CLUB QUATTROワンマンライブです。
「QUATTROでは現時点での最高値を見せたいですね。いままでと少し違う気持ちがあるというか、このミニアルバムに入ってる新曲をやると、どういう反応するだろう?というのがすごく楽しみなんですよね。みんなを裏切るような音楽ではないし、驚く顔を見てみたいな、と」
——“ファンを裏切りたくない”という気持ちは強い?
「はい、そこはすごく真面目に考えてます。特にワンマンライブって、“任せられる”という感覚があるし。最後には“やっぱりカッケ—な”って思ってほしいですからね」
2014年11月5日(土) | 渋谷CLUB QUATTRO | 18:00 開場 / 19:00 開演 | オールスタンディング ¥3,000(税込) |
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NEW MINI ALBUM「Sweet Doxy」
(ガルル・レコード)
●10月8日(水) SALE
DISK GARAGE.com Large House Satisfaction アーティストページ
Large House Satisfaction オフィシャルサイト
Large House Satisfaction(2014.10月号掲載 DI:GA interview)