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2014年度は10名で活動してきた“成長期限定ユニット“さくら学院。2015年3月29日の卒業公演をもって、2010年度の結成年に転入生として加入した菊地最愛と水野由結（ともにBABYMETALとしても活動中）に加え、田口華、野津友那乃の中等部3年生4名が卒業する。2010年開校時メンバー最後のメンバーを送る今回の卒業は、さくら学院としても大きな転換の季節となりそうだ。

——2枚目のDVDシングル「仰げば尊し〜from さくら学院2014〜」に続いて、5枚目のアルバム『さくら学院2014年度〜君に届け〜』がリリースされます。

磯野莉音「まず、『仰げば尊し』は明治時代に作られた合唱曲なんですけど、さくら学院のメンバーは結構知らない子が多くて」

岡田愛「お父さんお母さん世代は卒業式で歌ってたみたいなんですけど、私たちの卒業式といえば、『さよなら、友よ』か『旅立ちの日に』を歌うんです」

山出愛子「だから、私達には馴染みのない曲だったんですけど、今回は合唱で懐かしさを出しつつ、KenKenさんのアレンジでロック調にもなってます。みんなで盛り上がれる感じもありつつ、心に響く歌詞もあるので、若い世代の方にも聴いて欲しいなって思ってます」

大賀咲希「アルバムは、メッセージ性のある曲も多いんですけど、いままでにないユニークな曲もあって。さくら学院がこれ、歌うの？って驚くような曲もあるので、楽しみにしていてほしいです」

最愛「成長期限定のさくら学院だからこそ歌える曲もあるし、中3だけで歌った曲もあるし、部活動の曲も収録されてて。私たちのそのままが詰め込まれているので、父兄さんたちの心に届けばいいなって思ってます。また、特典映像恒例の学年末テストもあったんですけど、そこは順位を気にせずに楽しんでほしいです」

愛子「ほんとに順位は気にしないで欲しい！傷つく順位になってます（笑）」

——（笑）卒業公演が近づいてきました。

最愛「私たち中3はいよいよ卒業になってしまうんですけど、中3の4人で『具体的になにを残すべきか？』っていう話をしていても、正直、まだぜんぜん卒業するっていう実感がなくて。ただ、最後まで自分らしさやさくら学院に対する思いを伝えてから卒業したいと思ってます」

咲希「中2の3人としては、中3の4人に教わったことをちゃんと全部、吸収してから卒業公演に臨みたいなって思ってます。いままで教わったことを無駄にしたくないし、来年度も安心できるなって父兄の皆さんに思っていただけるように精一杯がんばっていきたいと思います」

莉音「さっき、咲希が言ったように、来年、中3になるので、今の中3からいろんなものを吸収していかないといけないなって感じてて。この中3と一緒に過ごせる時間を大切にして、卒業式を絶対に成功させたいと思ってます」

愛「私は今年、さくら学院に転入してきたばかりで。いまの中3の4人にいろんなことを教えてもらったので、その恩返しができるように、卒業式では自分の全力を出したいし、中3のみんなが楽しかったなって、笑顔で卒業してもらえるようにがんばりたいと思います」

——2014年度のさくら学院はどんな特徴があったと思います？。

莉音「今年度は最愛と由結がBABYMETAL、華と友那乃がHGSをやっていたので、みんなで集まる機会が少なかったんですよね。だから、最初はバラバラになることもあったんですけど、半年経った頃からライブでも一体感が生まれるようになって。中3の4人には『離れていても心は1つだ』ってことを教わった気がしてます」

最愛「例年よりもリハーサル回数も少なかったので、なかなかまとまれなかったんですよね。でも、こうして最後にやっとみんなで1つになれる機会をたくさん作ってもらって。正直、私たちのなかではまだ満足できるライブができてないっていう悔しさがあるので、3月は満足のいくライブをしたいし、そこで、2014年度らしさを見つけられたらいいなと思ってます。2010年度のオリジナルメンバーを知っているのは私と由結だけなので、歴史や伝統、感謝の気持ちを伝えながら、2015年度から、全く新しいさくら学院としてスタートできるようなライブを協力して作っていけたらいいなと思ってます」