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可憐Girl's、さくら学院での活動を経て、2013年の春にソロプロジェクトをスタートさせ、2014年４月に1stアルバム『永遠と瞬間』でメジャーデビューを果たした武藤彩未が2ndアルバム『I-POP』をリリースした。“懐かしさ”と“新しさ”が混在する“NEWTRO POP”を掲げた前作から約1年。ライブやイベントなど、数多くのステージを重ねてきた彼女が新たに提唱する“I-POP”とは？

——デビューからの1年間を振り返って、どんな日々でした？

「大好きなライブをたくさんやらせてもらえたなって思いますね。初めて生バンドでのライブもやらせてもらえるようになって、前よりもっとライブが好きなりました。お客さんとその瞬間を楽しめてるっていう実感を得ることもできたし、やっぱりライブは最高だなって思える、とても幸せな1年でした」

——昨年は夏フェスやイベントなどにも出演しました。そのなかで、次はどんな作品にしたいと考えてました？

「それこそもっとライブ感がでるものにしたいって思ってました。前作は聴かせる曲が中心だったので、ライブを通して、次のアルバムはキャッチーでポップな1枚にしたいなって思ってて。例えば、3曲目の『Doki Doki』は音源にする前に未完成の状態でライブで歌った上で、よりライブで盛り上がるアレンジに変えてもらったんです。ライブで披露したからこそ出来上がった1曲ですね」

——森雪之丞さんが作詞した「交信曲第1番変ロ長調」もライブではおなじみで。

「アルバムの中では唯一のバラード曲『風のしっぽ』と同じくらいずっと歌わせてもらってる曲で。ライブでみなさんと交信するために作ってもらった曲なんですけど、コール＆レスポンスも入っているし、サビは一緒に歌って盛り上がってもらいたいなって思います。リード曲の『パラレルワールド』は歌で元気を届けたいっていう、私の宣言が入った応援歌なんですけど、年末のライブでいちばん人気が高かった曲ですね」

——その12月のライブのタイトルにもなっていた「OWARI WA HAJIMARI」は？

「ポジティヴな私にぴったりの曲になってて。歌詞のテーマは恋愛なんですけど、恋愛だけじゃなく、すべてのことには終わりがあって。でも、終わった時点で次へのスタートだって思うことが大事だなって思うんですよ。私自身、ここからがスタートだって思ってますから」

——この春、高校を卒業なさって。

「そうなんですよ。卒業も1つの終わりのはじまりですよね。でも、別れは寂しいだけじゃないって思ってて。7曲目の『未来へのSign』は卒業をテーマに歌わせていただいている曲なんですけど、自分と重なる部分が多くて。すごく大事な曲になりましたし、ひとりの大人として進んでいかないといけないっていう覚悟もできたかなって思います」

——「I-POP」というタイトルにはどんな意味を込めてますか？

「アイドルの“I”や、みなさんから“愛”されるようにとか、アイデンティティーやアイコンとか、いろんな意味を込めてて。これからみなさんと新しい“I“を見つけられたらいいなと思ってます」

——武藤彩未の音楽のアイデンティティーってなんでしょう？

「どんな曲でも自分なりに精一杯歌うこと。あとは、アイドルとしてソロで歌ってること自体が自分らしさかなって思いますね。ひとりでどこまで戦っていけるかが勝負だなと思ってます！」

——19歳の誕生日にはキャリア史上最大で、初のホールとなる、渋谷公会堂でのワンマンライブも決定してます。

「いつも客席から見てた場所に自分が立てると思わなかったので、本当に幸せですね。しかも、それが自分の10代最後の誕生日だなんで、奇跡のようなんですけど、19歳の1本目のライブなので、いまできることを全力で尽くしたいし、10代のうちに武道館に立つという目標に向けて、またここからスタートしたいなって思います」