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インタビュー

黒木渚(2015.10月号掲載 DI:GA interview)



黒木渚
2015.10.6 up

――『標本箱』から1年半ぶりの2ndフルアルバム『自由律』が完成しました。この1年半はどういう時間でしたか?


「2015年の頭に“今年は過労死してもいいから走り続ける”と宣言したんです。それほど勝負をかけるべき1年だと思っていて。リリースだけでもこのアルバムで今年3枚目で、ツアーも次で3本目。常に作って、動いてを繰り返してますね」


――そこまで自らを駆り立てようと思ったのは?


「本能的なものだと思います。私は人生で3回は血を吐いてがんばらなきゃいけないときがあると思っていて。私にとってその1回目が音楽に出会う前に学問と向き合っていたときだったとすれば、今が2回目だと思うんです。今は肉体的にもエネルギーに満ちているし、意欲もある。それを全力で発散させるかしないかで、死を迎えたときの達成感は違うと思うから」


――黒木さんらしい発想ですね。


「実際にいざこうして走っていると、自分の表現は枯渇しないんだなって思うんです。それと、今年に入って小説を書き始めたのも大きいですね。新しい創作のかたちを得たことはひとつのキーになりました。音楽制作の苦しみはすでに慣れているんですけど、小説はまったく自分で自分をコントロールすることができなかった。どこまで深く潜ればいいのかもわからなかったし。振り回される側に立って、そこで自分が揺さぶられたものがまた音楽表現に反映されていることも実感してます」


――『自由律』は歌の筆致においても、サウンドの振れ幅もまさに定形を破壊して、またあらたに創造するような趣がありますね。


「この1年半でソロアーティストとしての黒木渚の核となるスタイルを積み上げてきたんですよね。でも、そのスタイルを固めて続けていくと、いつか必ず頭打ちになるときがくるから。自分で作ったルールだけど、それをぶっ壊すタイミングが必要で。直線ではないギザギザのポイントがまさに『自由律』なんだなと思います。『自由律』というのはただのカオスとは違って、規則性やルールが存在していることを意識して初めて自由になることだと思っていて」


――官能的な内容の楽曲が多いのが印象的です。


「歌における基本的なテーマとして、愛や恋という枠組みがありますよね。それはやはりエロスとは切り離せないじゃないですか。愛とエロスと生死は結びついている。そこには人間ならではの官能のあり方があって。歳をとればとるほどフィジカルな欲求だけではなくプラトニックなところにも立ち返ったりするし。そういうところが人間のおもしろさだと思うんです」


――ツアーはどのような内容にしたいですか?


「本格的に“黒木渚”を見せつけるツアーにしたいと思ってます。そのためには怖いと感じるほどお客さんの気持ちを揺さぶりたいというか。なぜ黒木渚のライブを観たいと思ってもらえるかというと、純粋に曲が好きというのももちろんあると思うんですけど、ライブに特徴があるからだと思うんですね。ライブ全体にストーリー性があって、それを構成する一つひとつの要素として曲がある。全体の世界観をしっかり見せるツアーにしたいと思います」


インタビュー/三宅正一


ONEMAN TOUR 2015「自由律」

2016年1月11日(月・祝) EX THEATER ROPPONGI 16:30 開場 / 17:30 開演 指定席 ¥5,500(税込)
10月6日(日) SALE

ONEMAN TOUR 2015「自由律」 公演詳細はこちら
GET TICKET先着受付

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【受付期間】
受付中〜10月31日(土)23:00



アーティスト情報

黒木渚「自由律」
【限定盤A/通常盤A】
黒木渚「自由律」
【限定盤B】

2nd FULL ALBUM「自由律」
(Lastrum)
10月7日(水) SALE
※限定盤A[CD+本(連作小説『壁の鹿』全6話)]、限定盤B[CD+LIVE DVD]、通常盤A[CD]の3バージョン


黒木渚 (2015.10月号掲載 DI:GA interview)

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