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レポーター YUKO 34歳 女性
公演日 2006.06.16(金)
公演名 TAKUMA
TAKUMA LIVE 2006“& to the Blue Sky”
思いの丈 2006.06.16、この日に向けて、リハーサルを何度も重ねてきたTAKUMAが、前回の“Back in the Blue Sky” からの3ヶ月間に、その間に何を感じ、何を見つけたのか?
ライブ前夜に書き込んだオフィシャルHPの【DIARY】のTAKUMAの言葉を読んで、渋谷CLUB QUATTROへと向かう私は、何かが起こりそうだと知っていて、それが何なのか、いつ起こるのか、まだわからなかった。

目に見えないモノに対して、揺るぎない意思を持ち続けることが、どんな意味を持つのか?
自分の運命は自分自身で切り拓いていく、『Real things』を歌うTAKUMAには、どんな運命となるのも自分次第、と感じられる強い意志が光る。『逢いたい』では嬉しそうな笑顔が広がり、常に発信し前進し続けて、ここまできた逞しい姿が、そこにあった。

TAKUMAが両手を広げてステージに立ち歌う、『きらめき飛行』から聴こえてくるのは、自由になった精神が上げる歓びの声。
夏にぴったりだと披露された新曲の『BLUE HEAVEN』は、とても心地良く、今日よりも素敵な明日を約束してくれるように想える。
心に潤いを与え、平穏をもたらす癒しを感じられる『星のシャワーの真ん中で』のきらきらとした優しい音色と光に包まれ、また力を増した『Mr.Loneliness』を聴いて、人生はいかに壊れやすく、貴重なモノかを理解し始める。
悲しみに打ち勝たなければ喪失感が増すばかりの『赤い花』、かけがえのない命は、とても尊く儚い。だからこそ、人生は精一杯生きなければならないという事を知り、TAKUMAの深い想いが、聴いているそれぞれの胸に染み渡る。
夢のような『ベランダの滑走路』で、大切なのは、お互いを思い遣る気持ちであり、『カフェラテが空く前に』を聴く度に、後悔はしたくないと願い、今のTAKUMAの感性がきらめく『gravitation』から、自制できない引力のように作用して、意志とは関係なく「そうせずにいられない」衝動が心に渦巻く強い原動力となって、物事を動かしたり、止まらせたりするのだと想う。
新たな曲である『stop & kiss』の小気味良さに、何かを奮い起こさせる刺激を与え合い、向上心と創造性を持って生きていくことが、自分の場所を見つけ出すエネルギーになる。

満たされない何かを抱えながらも、理解を求める『Can't you see』から、会場全員で掛け合いながら、一緒に楽しむ『Shake Nervous』へと流れ、『Miscast』に思い立ったら走り出さずにはいられない鼓動を感じながら、まだ上手く歌いきれていないとTAKUMAが言う『君と僕』で、ただ素直に伝えたい消えゆく瞬間を、その想いを全開にして感じ取る。

人生に対する姿勢はひとつだけじゃない。
人生がもたらすモノから逃れる術がない時は、そのまま受け入れることが賢明な時もある。けれど、人生と闘い、自ら求めるモノを人生に要求することが、賢明な場合もある。

歓声に引かれるように、アンコールで登場するTAKUMAは、一度もメンバー紹介を欠かしたことがない。
自分ひとりでは、演奏できないからというメンバーひとり一人への敬意の表れであり、熱いドラムのBOSSことToshiさんがそれに応えるように、「ボーカル、TAKUMA!」と紹介されたTAKUMAは、笑顔のベースのKenさんを始め、優しい眼差しのギターのTetsuさん、陽気なキーボードのDarlingことTatsuさん達の温かい拍手に迎えられ、至上の笑顔を魅せると、同時に観ている私達へも喜びと幸福をもたらすことができる。

私は『Blue Sky』を聴く度に、人生は自由自在に変化し続けるモノだと感じられる。出逢いがあれば、別れもある、迷いを抱く人生に目を背けるような『サヨナラ』に、TAKUMAが高ぶる感情を抑えきれず、声を詰まらせる。TAKUMAの詩集ノートに記されていた『君の声が聞きたくなった』では、アコースティックギターを力いっぱいに弾きながら、止めどなく涙を流し続けるTAKUMAは、体内から溢れ出る想いを音楽として放出し続けることが、生命力や創造力の源となっている。

そんなTAKUMAを観る度に、私は今生きている時間を、より大切にしようと強く想える。時間は無限ではない事を知っているということは、人にも音楽にも、そして夢にも、全力で一生懸命に向き合うことができるから、強いと感じられるように、自分に対して正直で曲がったやり方を嫌い、自分を飾らず等身大で、とことん信じた道を歩んでゆける、そんな自分にしかできないモノへと真っ直ぐに頑張り続けることも、TAKUMAらしさだと私は想う。
理不尽な事から、絶えず変化を余儀なくされながらも、常に新しい新鮮な観点から物事や状況を見て、信じられる根拠を確認するために言葉や五感を自由に使って、より大きな目標へと向かっていく。

自分を信じる事で物事は進んでいき、自分が動く事で物事は形作られていくように、現在、その真っ只中にいるTAKUMAは、新たな作品の製作に、一途な情念を燃やし続けている。
そして私は、TAKUMAの繊細で豊かな感性と肩肘を張らない直向な努力から生まれる音楽を、心から楽しみに待っている。



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