兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第34回[7月の巻~前編~]

コラム | 2019.07.22 19:00

7月7日(日) エレファントカシマシ @ 日比谷野外大音楽堂

今年で30年連続(!)になるエレファントカシマシの日比谷野音、今年はこの前日とこの日の2デイズ。前日は天気ぎりもったけどこの日は雨でした。
音楽雑誌ROCKIN'ON JAPANの、7月30日発売9月号にレポを書きましたので、そちらをぜひ。いろんな意味でメモリアル、 でも「これは例年の野音にはないことだな」と考えさせられるところもあるライブでした。

7月9日(火) 『命、ギガ長ス』 @ 下北沢ザ・スズナリ

松尾スズキが主宰する大人計画と別に新たに立ち上げた「東京成人演劇部」の最初の公演で、松尾スズキと安藤玉恵のふたり芝居。この松尾さんのトライに関しては、巨大なバンドのボーカルが、それとは別に、すべて自分の手でできる、小回りの効くバンドをやりたくなる、みたいなことなのかな、と解釈していた。観たらそのとおりだったんだけど(舞台美術も自分たちでペンキ塗ったりして作ったらしい)、松尾スズキがそれをやるとこんなすさまじい破壊力を放つ作品になるんだ、ということまでは読めていませんでした。
80歳の認知症の母とアル中ニート50歳の息子、ふたりの家庭にドキュメンタリー監督志望の女子大生がカメラを持って密着する──というストーリー。架空の国とか架空の時代が舞台だったりする、ファンタジー要素のある芝居も松尾スズキは書くが、これはその逆、リアリズムの方向に振った作品。20年以上松尾さんの芝居を観続けてきたけど(その間で生で観逃したの1本だけだと思う) 、それであっても震えました、これは。

7月11日(木) 2 @ 渋谷CLUB QUATTRO

古舘佑太郎主演映画『いちごの唄』の公開直後に行われた、ニューアルバム『生と詩』のリリース・ツアーの東京公演。ちょこちょこライブを観てきたが、このツアーで古舘佑太郎、すっごくジャンプアップしていた。何が。魅力が。「かわいい」「かっこいい」「あぶなっかしい」等々、すべてが「ああ、これは目が釘づけになるわあ」「これは愛されるわあ」と言いたくなる。本人まったく無意識だろうけど。平日のクアトロ、パンパンだったけど、これからさらにでかいハコがどんどんパンパンになっていくと思う。若いお客さんが多い、男の子も多い、というのも、このバンドの魅力がちゃんと届いている感じがした。

7月12日(金) BUMP OF CHICKEN @ メットライフドーム (旧:西武プリンスドーム)

3年半ぶりのニューアルバム『aurora arc』のリリースツアーの初日、メットライフドーム(西武ドーム)2デイズの1日目。音楽雑誌B-PASSと、ウェブサイトSPICEにレポを書きました。SPICEのレポはこちらです。

7月13日(土) 中村佳穂 @ LIQUIDROOM

毎年この時期にLIQUIDROOMが行っている周年企画(今年は15周年)の一環で行われたワンマン。鬼のよな超満員。二部構成で、一部は通常のメンバーたちとのライブで、二部は先日配信になった新曲「LINDY」を一緒にレコーディングした馬喰町バンドも加わってのステージ。さらにゲストで和太鼓が3人加わった曲もあって、その編成でぶちかまされた「LINDY」、もう、ものすごいトランス感、怒濤のような高揚感でした。いいもん観た! というかこの場にいられてよかった! と、強く思った。
あと、最後に去り際に本人が言った「私の人生を手伝ってくれてありがとう」という言葉、とても実感がこもっていて、それもよかった。

  • 兵庫慎司

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    兵庫慎司

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