兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第37回[8月の巻~後編~]

コラム | 2019.09.05 17:00

イラスト:河井克夫

音楽などのライター兵庫慎司が、自分が観たすべてのライブ等に関してひとことレポを書いていく連載、2019年8月後半編です。この半月、行ったのはフェスかイベントのみ、ワンマンとかはゼロ、という期間だったことに、今、書いてみて気がつきました。サマソニとUKFCとモンバス、計6日間です。

8月16日(金) SUMMER SONIC 2019 東京会場 1日目
@ ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ

今年は20周年ということで3日間開催になったサマソニ幕張。以降、それぞれの日に観たものを書いていきます。全部観たアクトも、部分的に観たアクトも含む。

YUKI → WEEZER → The 1975 → LOUDNESS → TWO DOOR CINEMA CLUB

チケットは3日間買ったものの、この日はいろいろ仕事があって午後イチまで身動きが取れず、15時過ぎにやっと幕張に到着。ヒット曲を連発するがあまり、出たばかりのニューアルバムから1曲もやらないWEEZERに「いやいや、やってよ! みっちり予習して来たんだから!」と思ったり、The 1975の圧倒的なステージにビビりながらマシューの着ているRIDE『NOWHERE』Tシャツに目が釘付けになったり、大好きなTWO DOOR CINEMA CLUBのパフォーマンスに満足したり、と、短時間だけど濃厚に楽しんだ初日でした。
あと、台風で同日のRISING SUN ROCK FES.1日目は中止、大阪サマソニも設営が間に合わなくて前半の数アクトがキャンセルになる、という日でもあったので、それらのことが気になりながら過ごした日でもありました。なお、サマソニ幕張も、強風のためBEACH STAGEは全アクト中止になりました。

8月17日(土) SUMMER SONIC 2019 東京会場 2日目
@ ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ

マキシマム ザ ホルモン → ROBERT GLASPER → RANCID → LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS+ → Yogee New Waves → THE INTERRUPTERS → Superorganism → RADWIMPS → RED HOT CHILI PEPPERS

と、この日はまあまあの数、観ることができた。こうして書いてみると、自分でも「そりゃ観るわ」というアクトばかりだけど、THE INTERRUPTERSはちょっと例外。というか、同業の知人が「観た方がいい」とツイートしていたので「じゃあ観るよ!」と思って観に行ったら、確かにとてもよかったのだった。あとレッチリ、「Scar Tissue」「Californication」「Under the Bridge」「By The Way」「Give It Away」等、名曲だらけでただただ興奮。

8月18日(日) SUMMER SONIC 2019 東京会場 3日目
@ ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ

女王蜂 → Perfume → BLACK PINK → ポルカドットスティングレイ → BROCKHAMPTON → SOFI TUKKER → CHVRCHES → the telephoes → KREVA → The Chainsmokers

1日目・2日目とガラッと客層が変わったのがおもしろかった。ここ数年のサマソニの動員を支えてきた(というふうに僕には見えていた)、EDM目当てのパリピなお客さん、1日目も2日目もほとんど見かけなかったんだけど、3日目は一気に増加。ZEDDとThe Chainsmokers効果ですね。「なるほどなあ」と思いました。

8月22日(木) UKFC on the Road 2019 @ 新木場 Studio Coast

毎年恒例、UKプロジェクト所属(マネージメントの場合もレーベルの場合もその両方の場合もあり)のアクトが集結する、そしてそれ以外のゲストも出るイベント。毎年何かしらのレポ仕事で呼んでいただいています。今年はSPICEにアップされるレポを書きました。The telephoes、POLYSICS、teto、BLUE ENCOUNT、BIGMAMA、TOTALFATのレポを担当しています。こちらです。

8月24日(土) MONSTER baSH 2019 1日目@ 香川県・国営讃岐まんのう公園

参加者からも出演者からも長く深く愛され続けている四国の老舗フェスMONSTER baSH、今年は20周年(つまりROCK IN JAPAN FES.やSUMMER SONICと同じ)。
その20回目にして初めて行きました、私。今年のMONSTER baSHの模様を本にする、ということで、全ステージのレポートを書いたり現場で出演者同士の対談を行ったりする編集&ライター&カメラマンのチームを、その本の制作を請け負うSPICE大阪編集部が作ったんだけど、大阪だけでは足りなかったようで、ライターが私ともうひとり、東京からも呼ばれたのでした。
モンバス、「地元に根付くってこういうことか!」と、現場で何度も思わされる、本当にいいフェスでした。ので、本が出たらぜひ。
で、レポするためのものもそうじゃないものも含め、この日観たのは以下。全部観れたのも、途中まで・途中からも含みます。

ズーカラデル → POLYSICS → 氣志團 → ヤバイTシャツ屋さん → LONGMAN → 真心ブラザーズ → [ALEXANDROS] → 東京スカパラダイスオーケストラ

真心ブラザーズは、次々とゲストが出てきてYO-KING&桜井秀俊と一緒に歌う「讃岐フォーク村」企画。前後に別ステージのレポが入っていたので全部は無理だったけど、橋本絵莉子との「飛んでイスタンブール」(庄野真代)と「恋しくて」(BEGIN)、MONGOL800キヨサクとの「お嫁においで」(加山雄三)と「家族の風景」(ハナレグミ)の4曲を観ることができた。

8月25日(日) MONSTER bash 2019 2日目@ 香川県・国営讃岐まんのう公園

四星球 → SiM → Dragon Ash → BiSH → LOVE PSYCHEDELICO(Acoustic Set) → マキシマム ザ ホルモン → ASIAN KUNG-FU GENERATION → MONOEYES

モンバス、中心エリアのステージ2つ(交互に進行する)が、去年までは「空海ステージ」と「龍神ステージ」だったのが、今年は「RED baSH」「WHITE baSH」と、色の名前に変わった。その「RED baSH」のトップ、ということで、4人とも全身を真っ赤に塗って登場し爆笑を取った四星球、見事でした。ただし、後できいたところによると、その赤い塗料がゴム素材のやつで、ゆえに塗ると皮膚呼吸ができなくなるらしく、「これちょっとヤバいかも」と思いながら、本番で大暴れしていたそうです。康雄、「客席に乱入した時、お客さんが塗料をピリピリ剥がしてくれて。あれほんま助かりました!」とのこと。

  • 兵庫慎司

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