渋谷公会堂物語 〜渋公には伝説という魔物が棲んでいる〜 最終回 語り手:渋谷公会堂プロジェクトチーム「先端的であると同時に人間性あふれるホールにしていきたい」

コラム | 2019.10.16 11:30

LINE CUBE SHIBUYAステージ全景 提供:渋谷公会堂指定管理者

──「渋公といえば、ロックの殿堂」といったイメージがあったわけですが、新しく生まれ変わるホールについては、どんなイメージを描いていますか。
山科まず、新しい取り組みの発信基地にしたいという思いはずっとベースにあって、イメージとしては「携帯さえあれば、他に荷物は何もいらない」というのを理想としていますが、リアルなホールの運営となると、電子化できないところがいっぱいあるわけですよね。そこをしっかりやっていかないと、ホールの色というのは打ち出せないなということも感じているところです。だから、システム化していくところと今まで以上に人同士の付き合いでやっていくところと、つまりデジタルとアナログの両方でがんばらないといけないなと思ってますね。やっぱり渋谷公会堂って、さっきも話したように諸先輩方が積み重ねてきた「渋公って、こうだよね」というイメージがあるわけですよ。「どうしてくれるんだ!渋谷公会堂!」と言われているようなプレッシャーはひしひしと感じていますが(笑)、そうしたこれまでの歴史も踏まえながら新しい歴史を積み重ねていくことになるわけで、僕らとしては先端的であると同時に人間性あふれるという、そういうホールにしていきたいなと思っています。

LINE CUBE SHIBUYAロビー 提供:渋谷公会堂指定管理者

──新しいホールのこけら落としは10/16(水)〜10/27(日)のPerfumeですが、個人的にはいろんなことがありそうな予感がするブッキングだなと思っていて、それは彼女たちがアミューズのアーティストだからではなくて5Gとの印象的なコラボを実現しているアーティストだからなんですよね。
山科まさに、このホールのコンセプトを体現できるアーティストということでの起用です。「この新しいホールはこんなこともできますよ」という、将来の展開を見据えた上でのキャスティングでした。
──「この新しいホールはこんなこともできますよ」と言うことに関しては、いろんな人がいろんな夢を描いていると思います。
山科興行的には会場に来てもらうということがもちろん前提ではあるんですけど、このホールについては、ここでやることを海外まで含めて発信していくことによって存在を認知してもらうという、プロモーションのツールというかベースとしての機能というのがあるだろうと思っているんです。渋谷という街がデジタル・ネットワークの繋がりをどんどん高めていってますから、もう普通にこの街自体と繋がっていくんですよね。というか、街がそういうふうに展開していってるなかでホールとしてどういう機能を果たしていけるかということを、いろんな話が飛び込んでくるのを待ってるだけじゃなくて、こちらからいろんなことを仕掛けていくホールでありたいなと思うんですよね。

LINE CUBE SHIBUYA 2Fに設置されたLINEキャラクターのサリー 提供:渋谷公会堂指定管理者

このホールにも、デジタル・サイネージを設置するんです。今、渋谷区にはデジタル・サイネージがすごく増えてきて、そういう設備とうまく連動できることがあるかもしれない…、という話もありますし、あるいは、 ライブ配信やライブビューイング、音楽配信など様々なサービスと連携することも可能になっていきます。いま話題のキャッシュレスにも対応しますし、まさにスマホ一つで過ごせるホールを目指しているんです。緞帳も、富士山とかが描かれた重厚な感じのデザインが一般的だと思うんですが、「エンターテイメントとテクノロジーを融合した次世代型ホール」というコンセプトを踏まえて、西陣織の手織りで作ってそれ自体も素敵な仕上がりな上に、表面はスクリーンとしても使えるような仕様になっています。ただの大きなスクリーンにせずに、緞帳の伝統的な手法で作ったのは、諸先輩方がこれまで渋公で築いてきた文化を継承していくという意味合いを込めたかったということがあります。
山科色は真っ白じゃないんですけど、でも生地感のある素材なので、温かみがあるかなと思うんですよ。
──なにせ西陣織ですから(笑)、臨時で設置するスクリーン幕とは映り具合が違いますよね。
「真っ白なキャンパスのように、使っていただく皆さんの思いやイメージで色をつけてください」というご提案をしたいなと思っているんですが、座席が全て赤系統の色なので、緞帳の下のほうにはうっすらピンクが入っていて、そこからみんなで色を染めていくというこのホール自体の思いも込めた緞帳なんです。
──「そういう緞帳があるから」ということで、ツアーの他の公演とは違う演出を考えるアーティストもたくさん出てくるでしょうね。
山科そういう使い方をしていただけて、自然とこのホールの色付けもなされていくとうれしいですね。
──最後に、目前に迫った新しいスタートに向けて、意気込みを聞かせてください。
山科僕らも楽しみながらやらないといけないと思っているんですが、最終的には、やっぱり使っていただく人たちが喜んでいただける、そういうものを日々生み出していくことが新しい歴史になっていくんじゃないかなと思っています。

LINE CUBE SHIBUYA客席 提供:渋谷公会堂指定管理者

後日「兵庫慎司のライブ・エンタメ会場訪問!」コーナーにて
LINE CUBE SHIBUYAのさらなる魅力に迫ります!おたのしみに!

公演情報

DISK GARAGE公演

LINE CUBE SHIBUYA DISK GARAGE公演情報

2019年11月17日(日) 藤井 風
2019年11月24日(日) ゆるキャン△
2019年12月25日(水) アリス九號.
2020年1月4日(土) まねきケチャ
2020年1月12日(日) フレンズ
2020年1月15日(水) ASKA
2020年1月26日(日) 夜の本気ダンス
2020年2月17日(月)2月18日(火) 高橋 優
2020年2月24日(月・振休) Angelo
2020年3月15日(日) ラックライフ
2020年3月22日(日) Saucy Dog
2020年3月24日(火)3月25日(水) KIRINJI
2020年3月27日(金) 有安杏果

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