日本のロックのへぇ~な雑学『ロックトリビア邦楽編』【横山シンスケのライブオアダイ】連載:第30回

コラム | 2020.05.19 16:00

今から14年くらい前に「トリビアの泉~素晴らしきムダ知識~」というTV番組があった(もうそんな昔になるのか、、、)。

人に言うと「へぇ~」と言われるようなユニークでゆるい雑学や豆知識を紹介する番組でとても人気があり、当時世の中に「雑学ブーム」を巻き起こし、色んなジャンルの雑学を集めた本なども沢山出て、実際それ以降は雑学や豆知識のネタをみんな「トリビア」と呼ぶようになり、それは今も引き継がれ使われている。
僕自身も当時からロックの雑学を集めるのが好きで、その頃もトークライブハウスをやっていたので、よくそこでロックの雑学を披露しあうイベントを開催したり、ライブの打ち上げや飲み会などでそれぞれが知ってるロックトリビアをみんなで披露しあったりしてて、その頃も雑誌とかでコラム連載をやっていたので、そこで集めていたロックトリビアネタを発表したりとかしていた。

そんなロックトリビアネタをそれ以降もなんとなく収集していたので、今回は、昔集めてたネタも織り交ぜながらここで「ロックトリビア邦楽編」として少し発表したい。

ただ昔と違い、今はネットで誰でも何でも情報を知る事ができるので「そんなの知ってるよ」というネタも多々あると思うが、そこはもうネタの数で勝負する事にしたので何とかご了承いただきたい。それともうオールドスクールなロックおっさんなので、開き直った昔よりのネタばかりなのも、ついでにご了承いただきたい。

二人はなんと同級生!編

●忌野清志郎と俳優の三浦友和は高校の同級生
有名な話だが、二人は高校の同級生で、三浦はRCサクセションのサポートメンバーをやったり一緒に住んでいた事もあった。ちなみに三浦は最後解散状態のままだったRCを再結成させようと3人のメンバー(清志郎、チャボ、リンコ)を個々に説得したり暗躍していたのだが結局実現しなかった。実はかなりイイ線までいってたらしく、清志郎亡き今となっては本当に心惜しい話である。

●村越弘明と漫画家の浦沢直樹は大学の軽音サークル仲間
HARRYこと村越弘明と漫画家の浦沢直樹は同じ大学の軽音サークル仲間(村越が1年先輩)。今もロック好きで自身でバンドを組んでライブもやってる浦沢だが、バンドで食べていこうと思わなかったのは、その頃に村越の凄い演奏を見たからかもしれないと語っている。ちなみに浦沢の大ヒット漫画「20世紀少年」には村越をモデルにしたと思われるキャラクターがちらっと出てくる。

●甲本ヒロトと芸人の水道橋博士は中学の同級生
クロマニヨンズの甲本ヒロトとお笑いコンビ・浅草キッドの水道橋博士は中学の同級生。当時博士はヒロトを「こうもったん」、ヒロトは博士を「小野くん」と呼んでいて、その頃の互いの印象について博士はヒロトの事を「死ぬ程変わり者だった」と答え、ヒロトは博士を「変な奴だった」と、どっちもどっちな回答をしている。

●特撮のピアニスト三柴理は俳優の高橋克典と高校の同級生
特撮メンバーで筋肉少女帯のサポートなども務めるピアノ・キーボーディストの三柴理と俳優の高橋克典は高校の同級生。当時からすでにモテまくっていた高橋から学園祭でビリージョエルの曲の伴奏を頼まれるも、その頃クラシック以外認めていなかった三柴はイントロだけ弾いて、その場でステージを降りてしまったのだそう。

●甲斐バンドの甲斐よしひろと漫画家の小林よしのりとは小、中、高校の同級生
ただし二人がクラスが同じになった事は一度もないそうで交流もそんなにはなかったそうだが、今ではよく小林は甲斐のコンサートに行ったり、二人で対談もしたり、よく飲んだりと親しく交流している。

知られざるバンド、アーティスト名の由来編

●ミッシェル・ガン・エレファント
昔在籍していたメンバーがイギリスの元祖パンクバンド、ダムドのアルバムタイトルである「マシンガン エチケット(machine gun etiquette)」 を「ミッシェル・ガン・エレファント」と読み違えたのをチバユウスケが聞き、響きがカッコいいのでそれをそのままバンド名にしてしまった。

●L⇔R
黒沢健一のいたバンド、L⇔R(エルアール)のバンド名はボーカル・ギターの黒沢健一とその弟でギターの黒沢秀樹の兄弟の髪の分け目が左と右だったとこからこのバンド名になった。当時、ダウンタウンの音楽番組「HEY!HEY!HEY! 」にL⇔Rが出た時に黒沢がそれを語ると、松本人志に「じゃあハゲたら矢印(⇔)が無くなってしまいますね。」とツッコまれ会場が爆笑となった。

●久石譲
世界的音楽家で宮崎駿作品など映画音楽でもお馴染みの久石譲は本名ではなく、アメリカ音楽界の重鎮「クインシー・ジョーンズ」の名前を文字って漢字で当て字にして付けられた芸名。ちなみに大学時代に友人と酒を飲みながら決めた芸名で、クインシーが特別に好きなミュージシャンというわけでもなく、深い意味も特にないと本人が語っている。

●グループ魂
劇団「大人計画」のメンバーからなるバンド、グループ魂の名前の由来は、メンバーの暴動(宮藤官九郎)が大ファンであった石橋凌のバンド「ARB」の代表曲「魂こがして」からきている。それにグループと付け足したのは「自分たちをグループと呼ぶ人はいないから」というクドカンらしい鋭くもユニークなセンスからきている。

●桑田佳祐
桑田佳祐は本名だが、桑田は他のアーティストのレコーディングや昔のソロ活動時には違う名前や偽名でよく活動しており、RCサクセションのアルバム「カバーズ」に参加した時は“桑竹居助(クワタケ・イスケ)”と名乗り、初期のソロや小林克也との共作では“嘉門雄三”を名乗っており、ほかにも古賀紅太(コカ・コーラのもじり)、夷撫悶汰(いヴもんた)など複数のユニークな名前を持っている。ちなみにコミックシンガーの嘉門達夫は桑田から嘉門雄三の苗字を譲り受けて付けられた芸名である。更にちなみについでに言うと「ニューハーフ」という言葉を作ったのは桑田佳祐だというのはあまりに有名な話。

面白ネタの数々編

●“キャロル解散コンサート”の記録映像でインタビューを受けているファンは土屋公平
矢沢永吉のいたバンド「キャロル」の1975年の伝説の野音での解散コンサートの映像で集まったファンにインタビューをしているシーンがあるが、その時インタビューに答えている幼い中学生は後にストリート・スライダーズの蘭丸として大人気となる土屋公平。しかもそのインタビュアーがキャロルと交流の深かったバンド「クールス」の当時メンバーだった舘ひろしというのも凄い。

●モッズの森山達也は武田鉄矢のパシリをやった事がある
共通点は無さそうだが実は博多の同郷でもある海援隊の武田鉄矢とモッズの森山達也だが、武田の知り合いのレコード屋さんでバイトしていた事もある年下の森山は、その当時そこによく来ていた武田に買い物を頼まれてパシリをやらされた事がある。ちなみにそのパシリで頼まれた買い物は近所のアダルトショップでエッチな本を買ってこいという内容だった。

●コレクターズの加藤ひさしはブルーハーツに誘われていた
コレクターズのボーカルの加藤ひさしは、昔デビュー前のブルーハーツにベースで加入してほしいとヒロトとマーシーに誘われていた。当時コレクターズの前のバンドでベース・ボーカルだった加藤は、もう明らかに売れるとわかっていたブルーハーツからの誘いに凄く迷ったが結局断り、その後はボーカルに専念するようになり、それからコレクターズが誕生した。

●ナンバーガールは架空バンドを作って当時の担当プロデューサーにデモテープを送った事がある
再始動で今また話題のナンバーガールだが、当時のナンバーガールの担当プロデューサーだった加茂啓太郎さんはウルフルズ、氣志團、フジファブリックなど新進気鋭バンドの発掘マンとしても非常に有名であったが、ナンバガのメンバー達は当時ふざけて架空バンドのデモテープを作って加茂さんの新人バンドオーディションに応募した事がある。途中でバレたらしいがギターの田渕ひさ子が歌うなかなかな凄いバンドだったそう。

●演歌歌手の五木ひろしは三億円犯人のモンタージュ写真と似すぎてるという事で本当に警察の事情聴取を受けた事がある
52年前に起きたいまだ歴史に残る「三億円事件」だが、当時作られた犯人のモンタージュ写真があまりにも似てるという事でまだ新人歌手だった五木ひろしは当時実際に警察に呼ばれ事情聴取を受けた事がある。その頃まだ売れてなく不遇時代だった五木はテレビでその事を聞かれた時に本当に嫌そうな顔をしていた。

●頭脳警察のPANTAにステージで局部を出すようにそそのかしたのはショーケン
1970年から現在も活動を続ける生ける伝説バンド「頭脳警察」のPANTAは、昔ライブのステージで局部を露出した伝説があるが、それをやるようにそそのかしたのは実はショーケンこと萩原健一。ライブ前に二人で楽屋で盛り上がってしまい、引くに引けなくなりやったと後日PANTA語っている。

ロックトリビアネタを大募集いたします!

この際なのであなたの知ってるロックトリビアネタを洋邦問わず大募集します!
面白いネタは次のこのロックトリビアコラムで掲載させていただきますので、もし可能ならそのネタの証拠画像かURLなんかも一緒に送っていただければと思います!

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PROFILE

横山シンスケ

渋谷のイベントライブハウス「東京カルチャーカルチャー」店長・チーフプロデューサー。ライター、司会、外部企画も受付けてます。今の事態が一日も早く終息する事を祈りながらカルカルも踏んばってます。ホントはまだトリビアネタというか裏話沢山ありますがやはりほとんど表に出せません(笑)。

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