3markets[ ]の「1分で読める バンドマンが嫌いになる話」vol.3[最終回]

コラム | 2020.05.18 12:00

[L→R] masaton.(Dr)、カザマタカフミ(Vo&Gt)、矢矧暁(Gt)、金子セイメイ(Ba)

終わりがくる。
どんなものにも終わりがくる。

終わりが来ないものなんてドラえもんくらいじゃないのか。

ドラえもんだって俺の中では
声が大山のぶ代じゃなくなった時に終わった。

先日友達が亡くなった。

音楽をやっていた友達
友達は言っていた
「いつかはテレビに出て地元の人たちに喜んでもらいたい」

終わりはくる
突然にくる

大丈夫。

親がいなくなったって
彼女がいなくなったって
友達がいなくなったって

大丈夫。

お客さんにとって
俺がいなくなったって
バンドがなくなったって

全然大丈夫。

たとえ終わりがきて
全部姿も形も無くなったとしても

死んだ親のことを
別れた彼女のことを
いなくなった友達のことを

聞いてくれたお客さんのことを
そしてバンドが作ってきた音楽ことを

ずっと憶えている
自分の中に消えずに残っている

終わりが来たって
なくなるわけじゃない

音楽というものを残せて本当に良かった

死んだらこれを遺書にして欲しい。
死なないけど。

3回の連載でしたがこれで終わり。

5/9の渋谷クアトロで先行販売する予定だった本、
「それでも売れないバンドマン 本当にもうダメかもしれない」(シンコーミュージック・エンタテインメント)は5/18(月)発売です。

憶えていてくれたら死んでもいいです。
死なないけど。

本当にありがとうございました。

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