兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第140回[2023年8月前半・OBLIVION DUSTのイベント×2日、ロッキン×1日、女王蜂、RSR×2日、に行きました]編

コラム | 2023.09.11 17:00

イラスト:河井克夫

 音楽などのライター兵庫慎司が、自分が観たすべてのライブ(フェスやイベントや配信や音楽以外も含む)の短いレポを書いて、半月に一回アップしていく連載の140回目、2023年8月前半編です。
 今回の自分的なトピックは、もんのすごく久しぶりに、北海道のRISING SUN ROCK FESTIVAL in EZOに行った、ということでした。クッタクタに疲れましたが、行ってよかった! と、思いました。東京まで帰って来た時の「ああ、終わってしもうた……」という虚脱感、すごかったし。

8月2日(水)19:00 OBLIVION DUST、Newspeak @ SHIBUYA Spotify O-EAST

 OBLIVION DUSTがO-EASTで2日間、ゲストを1バンドずつ迎えて行ったイベント『Electric Mirror』の1日目、ゲストはNewspeak。
 2日まとめて、このDI:GA ONLINEにレポを書きました。こちらです。
OBLIVION DUSTがNewspeakとRED ORCAを迎えた初の「対バン2デイズ企画」で新しく描いたものとは?

8月3日(水)19:00 OBLIVION DUST、RED ORCA @ SHIBUYA Spotify O-EAST

 その2日目で、ゲストはRED ORCA。上に貼ったライブレポにも書いたが、2日通して観て、「ああ、こういうことだったのか!」という気持ちになった。
 ライブハウスで対バンを呼んで2日イベントやりましょう、というだけじゃなくて、この2日間=NewspeakとOBLIVION DUSTとRED ORCAとOBLIVION DUSTの4アクト全体で、ひとつの大きな何かを描いている、というか。そのイベント自体が表現になっている、というか。
 OBLIVION DUST、1日目と2日目でセットリストを大きく変えていた。2日とも来るお客さんへのサービス、という意味合いだけで、そうしたんじゃなくて、「2日で何かを描く」上で、そうすることが必要だったんだな、と、納得した。何か、新鮮な体験でした。

8月5日(土)11:00 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023の1日目 @ 千葉市蘇我スポーツ公園

 ROCK IN JAPAN FESTIVAL、5日間の開催のうち、今年は、初日のこの日だけ行った。しかも、自分のスケジュールの都合で、14:30からの神はサイコロを振らないのちょっと前に着いて、16:20からのエレファントカシマシを観終わったら会場を出る、という、かなりもったいない参加のしかたになってしまった。
 そんな慌ただしい状態で観たが、エレファントカシマシ、最高だった。1曲目が「今宵の月のように」、という、おそらくもっとも一見さんもとっつきやすい始まり方をしておきながら、2曲目で「珍奇男」をくり出す、しかも何度もライブ観てきた自分でもビビるくらいのもんのすごいテンションでぶちかます、という。今日ここで初めてエレファントカシマシの、宮本浩次のライブを観た人、どう思っただろう、と、怖いような誇らしいような気持ちになった。
 そこからは「悲しみの果て」「RAINBOW」「yes.I.do」「ガストロンジャー」「so many people」「俺たちの明日」、以上全8曲、というセットリストだった。あと、サポートは、ギターで佐々木”コジロー“貴之、キーボード奥野真哉、のおふたりでした。

8月8日(火)19:00 女王蜂 @ Zepp DiverCity Tokyo

 女王蜂の毎年恒例「蜂月蜂日」ライブ。よく観に行ってるなあ、女王蜂、と自分でも思うが、観る度にすんごい「食らった」気持ちになる、それは楽しいのともうれしいのとも違うし、かと言って悲しかったり不愉快だったりするわけではもちろんない、そんな「食らった」としか言いようのない……いや、もっと簡単に「圧倒される」という言い方でもいいが、ライブを観るとそんな感情に叩き込まれるバンド、他にいないから、中毒みたいに観たくなってしまうんだと思う。
 この日は19曲で80分強、やはり圧倒されっぱなしだった。アヴちゃん、カリスマにも程がある。
 「バイオレンス」「ハイになんてなりたくない」「メフィスト」など、うれしい曲をいっぱいやってくれたが、特に後半の「失楽園」にしびれた。大好きなんです、この曲。歌詞・メロディ・曲構成・アレンジ等のすべてがいちいちすばらしいと思う。

8月11日(金)13:00 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZOの1日目 @ 石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ

 何年ぶりだろう、下手したら、18年ぶりとかそれくらいかもしれない。ものすごく久しぶりに、RSR(このフェスの略称)に行った。
 毎年毎年、開催前に「今年は行きたいなあ」と思い、開催が終わって「やっぱり行けばよかったなあ」と後悔する、ということを繰り返してきた。が、今年は、ブッキングが発表になった時に「これは! 今年は行かなきゃ後悔する!」と思い、行くことにしたのだった。
 で、北海道までただ行くだけなのもなんなので、リアルサウンドに「RSR行くんだけど、記事、いりません?」と持ちかけて、書かせてもらった。その2日間のレポがこちらです。ぜひ。
『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZO』、今年も紡がれた新たな物語 64,000人の祝福と歓喜の2日間を兵庫慎司が振り返る
 あ、そうだ、さっきROCK IN JAPANの時のエレファントカシマシのセットリストを書いたので、この日のやつも書いておこう。
 ファイティングマン、悲しみの果て、風に吹かれて、今宵の月のように、yes.I.do、RAINBOW、珍奇男、ガストロンジャー、so many people、俺たちの明日、以上10曲でした。
 あと、奥野真哉がいなくて5人編成だった。なんで? と思って調べたら、奥野さん、この夏限定で再始動した椿屋四重奏のライブにサポートで参加していて、この日はSENDAI GIGSでライブであることを突き止めました。そうか、そっちが先に決まっていたのか。

8月12日(土)12:00 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZOの2日目 @ 石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ

 RSRの2日目は朝5時までのオールナイト公演で、大トリがマカロニえんぴつ。なので、途中で帰るわけにはいかない。
 僕は、昔何度かRSRに行った時は、同じ会社の連中数人で、新千歳空港でレンタカーを借り、テントや寝袋やBBQ用品などを積んで、途中でスーパーに寄って、肉だの炭だのを買い込んで会場に行く、という、リア充の極みのような参加のしかただった。
 しかし、今回は完全にひとり。移動は地下鉄とシャトルバス。なのでテントとか張らない、という。
 そうなると、1日目はいいけど、朝まで会場をさまよい歩くことになる、2日目の方はしんどいだろうなあ。と、不安だったのだが、時々草むらに寝っ転がり、リュックを枕に仮眠する、くらいの感じで、終演まで持ち堪えることができました。
 ただ、マカロニえんぴつのみなさんがステージを去るところまで見届けたので(5時16分だった)、それからシャトルバス乗り場に行ったら既に大行列で、そのまま90分並びました。自分の後ろには、もっと大人数の行列ができていたけど。
 というわけで、疲れた。50代半ばがやることではない、と自分でも思った。でも、楽しかった。

  • 兵庫慎司

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    兵庫慎司

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