【THE MICRO HEAD 4N’S】SHUN.の上から読んでも下から読んでも「世の中バカなのよ」第5回

2018.06.07 18:00

「香港でマフィアと仲良しになる。」「SHUN.インドで軟禁される。」その2

こんにちは。
連載5回目となりますが、今回は前回の続きからになりますのでまだ前回を読んでいない方は是非4回目を読んでから今回分を読んで頂ければ2倍おもしろいはずです。

⇒第4回はこちら

運も金も男気も全て失いズタボロになりながら、ようやくカジノをでることになった僕は、このままここにいたら、廃人になってしまう、、、、

本当に漫画みたいに、着ているものから全て失ってしまう。
これじゃ、リアルカイジになってしまう!!!

ざわ、、ざわ、、、ざわざわ、、、

ざわざわしてきたので
そそくさと出てきたはいいのだが、行くあても金もない。

仕方ない、、、

とりあえず香港に戻るか、、、

そう、選択肢はないのである。一択、香港に戻るしかないのです、、、、

はぁー、何をしにマカオにきたのだろう、、、
まぁ、これも勉強だな。高い授業料を払ったと思うしかない。

そう思い徒歩で、またフェリー乗り場にむかう。

しかしながら、このときはもう深夜2時!!

あたりは真っ暗である。
(現在はわからないが、この頃はカジノから離れたらあまり灯もなくだだっ広い道が暗闇にあっただけの記憶である)

はじめての国で、ひとりぼっちで、金も運も名誉も根性も甲斐性もない!

こんな孤独ってあるのか!

世界はなんておれに冷たいんだ!!

頑張れおれ!!

自分を鼓舞しながらも、とぼとぼと歩きなんとかフェリー乗り場に到着するが、こんな時間に運行してる訳ない。

ここでも、選択肢はない。

そう!野宿!!

ついに、海外初野宿である。

まぁ、野宿といっても施設内には幸い入ることができたため、フェリー乗り場施設のベンチで一晩明かすことに。

冷静に考えれば異国の地にて、外で寝るなんて考えられないが、この時の僕は自暴自棄だったせいか、日本でのホームレス暮らしで慣れてたせいか、別段普通のことだった。
(勿論、貴重品は腹にしまいくるまるように寝た。皆さん、決してマネしないように)

そして、朝になりいつの間にか周りには人だかりが。

少し 恥ずかしさもあったが、僕はそのまま何食わぬ顔で、マカオをでて再度香港に舞い戻った。

さて、香港についたはいいが、アテもない。

とりあえず寝床を確保するため、懲りもせず重慶マンションに向かう。

最初に泊まったところとは違うビルになんとなく入り、値段が1番安い宿に宿泊することに。

案内された部屋は、ドミトリーのバックパッカー御用達の部屋だった。

10畳ほどの部屋に二段ベッドが、6台はあったと思う。

すでに先客も何人かおり、僕に気さくな感じで微笑んだ。

僕はニターっと、ぎこちない苦笑いでかえす。

とりあえず自分のベッドに入り今後のことを考える。

帰りのフライトまで、まだ3日ある。
さぁ、どうする。

①このまま部屋から出ず、ここで過ごす。

途中で飽きる。

周りの外国人と馴染めそうにもない。

人嫌いに拍車がかかる。

腐る

②金がないなら稼ぐ

大道芸か何かで稼ぐ

芸ない

無理

腐る

③タダでも楽しめるはず!街を散策だ!

ガイドブックで探す

いくつか観光できそうなところあり。

九龍公園発見!

名前がカッコいい!

いくー!

とりあえず明日、ガイドブックにも載っている九龍公園というところにいくことに決めた。

なんだか疲れてしまったので、この日は早々に寝ることに、、、

翌日、同室の外国人達の声で目覚める。

まわりは、どうやらみんな仲間らしく僕だけここでもひとりぼっちだった。

まぁ関係ないさ、と思い荷物をまとめ九龍公園に向かうことにした。

そんな時である。
同室の1人の外国人の男が僕に声をかけて来た!

外国人 A「おい!日本人!」(英語だったので、なんとなくではあるが)

僕「ん?」

外国人 A「今からみんなでトランプでもしようと思うんだが、混ざらないか?」

僕「あ、、、」

外国人A 「OK! OK!!とりあえずこっちに来いよ」

僕は、なんだか流されるまま混ざることになってしまった。
そして、なんだか状況がつかめないままトランプゲームが始まってしまった。

外国人A「ポーカー知ってるだろ!?」

僕「え?ポーカー?」

外国人「OK!OK!」

知らぬ間にポーカーが始まってしまった!!!

や、やばい!!!これは昨日と同じパターン!!

昨日、あれだけ賭け事で懲りたのに、今度は素人達と賭け事か!!
やばい!!!絶対カモられる!!

この時、俺の他に外国人は5~6人いた。

絶対、こいつらグルだって!!

やばい!!やばい!!断らなきゃ!!!

と、思う前にもう、カードは配られてる、、、、

あぁぁぁぁ、、、、

ダメダァァ、こんな時に得意の人見知りが発動して何も言えねぇ、、、、

し、仕方ない!!!

ここは腹をくくってやるしかない!!!

外国人A「安心しろって、レート低いからさ。楽しくやろうぜ」

僕は、完全に疑いながら最新の注意を払い楽しむどころか、絶対こいつらはイカサマをやってくる!!と決めつけながら勝負に挑むことに!!

しかし!!

何回か勝負をしたのだが、別段異常な事はなく普通にゲームは進み、俺も負けるどころかどちらかというと少し勝っていた、、、

いやいやいや、油断は禁物!!

僕があまりにも神妙な顔をしながらやってたせいか

外国人A「リラックス、リラックス!」

外国人B「眉間を指差してシワがよってるぜ!」的な合図で笑っていた。

そりゃ、眉間にシワもよるわい!!

見知らぬ土地で、見知らぬ男の集団と賭け事してるんだから。

そうこうしているうちにポーカーは終わってしまった、、、、

あれ????

なんだか拍子抜けである。

本当にただのゲームだったのだ、、、、

その後、なんだか疑った自分に罰が悪くなり、率先して拙い英語で会話するようになったら、

外国人A「お前、面白いな!俺は実は祖国では大金持ちなんだ!今度、遊びにこいよ!!」

僕「大金持ちのやつがこんなオンボロ安宿に泊まるわけないだろ!!わははは」

外国人B 「俺は、フィリピンにホテル持ってるからお前だったらタダで泊めてやるぞ!!」

僕「フィリピンでホテル持ってるなら、まず香港でホテル持てよ!!」

と突っ込みまくったら、みんな爆笑して彼らとの距離はぐっと縮まった。

外国人A「お前のこと気に入ったから、連絡先教えろよ!」

僕「いいよいいよ!じゃ、メールでいいか?」

外国人A 「OK!!本当に遊びに来いよ!!!金なんていらないからさ!!」

僕(こいつまだこんなこと言ってる、、、)と心の中で思いながらも
「じゃ、日本にも遊びにきなよ!!俺、日本でミュージシャンやってるからライブに来てよ!!」

外国人達「おぉ!!行くぜ行くぜ!!」

とまぁ、お互い意気投合して、なんだかようやくこの旅で楽しいことがあった。

と、思ったその時である!!!!

この後、衝撃の展開が!!!!

————————続く、、、、、、

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