urata naoya、原点である中野サンプラザホールでツアーファイナル開催!10年間のソロ活動を振り返るインタビュー

インタビュー | 2018.11.26 18:00

2019年1月にソロデビュー10年を迎えるurata naoyaが、同年2月16日(土)に東京・中野サンプラザホールでツアーファイナル&10周年記念ライブ「urata naoya LIVE TOUR - unbreakable - 10th Anniversary Special Final」を行う。最新アルバム「unbreakable」を引っ提げて、4都市でツアーを展開する彼に、これまでの活動と節目のステージに向けた思いを聞いた。

AAAの中では表現しきれない、「大人のurata naoyaを見せたい」と思っていた

──2019年1月に、ソロ活動10年を迎えられますね。
事務所のオーディションを受けたときは、ソロでデビューしたいとか、グループがいいなとか特にこだわりは持っていなかったんです。オーディションに合格して、2005年にAAAとしてデビューして、4年後にソロでの活動がスタートして。もう10年も経ったのかという気持ちです。
──ソロの活動は、どんなきっかけで決まったのですか。
AAAがデビュー3周年を迎える前に、日本武道館で2days公演をした(2008年9月)のですが、その公演の前にスタッフから「グループを大きくするために、個々の活動に力を入れたいと思っている」と説明されて、「リーダーだから、先陣を切ってほしい」と言われました。僕も「それはやるべきだ」と思って、ファンには日本武道館のライブのときにソロプロジェクトが始まることを伝えました。
──ソロプロジェクトを進めていくにあたって、テーマはありましたか。
AAAの中では表現しきれない、「大人のurata naoyaを見せたい」と思っていました。当時は僕以外、みんな10代だったので、元気いっぱい歌って、踊ってという感じだったので、ソロでは大人なことがしたい。「僕、もう20代だし、大人なんで」って思っていました。
──10年前の自分をご覧になって、かけてあげたい言葉はありますか。
「頑張ってるな。かわいいな」って(笑)。作詞家の方にも「子どもの歌は歌いたくない」ととにかくセクシーなものをリクエストしていました。経験もないのに略奪愛について歌ったり。思いっきり背伸びをしていましたね。改めて聴くと、よく歌ったなと思います。声についても、当時は歌うときに「つらいな」と感じていた高音のキーがあって。出てもか細かった。でもいまは同じキーを強弱を変えて歌うことができるので、声帯が太くなったんだな。成長したんだねって、同じ曲を歌うとき、自分のことですが感じました。
──いつもは6人で立っている舞台にひとりで立つことなど、プレッシャーはありましたか?
クラブで歌ったり、グループではしないことを活動の中に入れていたので、僕を初めて観た人が多くいる中で失敗したら、グループの評判も落としかねないと不安でしたね。あとグループは、それぞれに役割があって、困ったときは誰かが助けてくれました。でもソロは、自分で世界観やコンセプトなど全てを決めなくてはいけなかったので、戸惑いもありました。
──それが、スタッフの方が望んでいた、「外で勉強してグループに持ち帰って」ということだったのかもしれませんね。
そうですね。引き出しが増えました。デビュー当時から数年間は、正直リーダーと言われることに違和感があったんです。年齢が一番上という理由だけで選ばれたと思っていたので、誰でも良かったんじゃないかと考えたこともあった。でもソロとして外に出た後、グループに帰ったとき「戻るところがあって良かった。僕が引っ張って行かなくちゃ」と思えましたね。
──成長されましたね。一番のきっかけはどんなことでしたか。
数々のハプニングですね。世界観を考えることもそうでしたが、役割分担がないので、ひとりで全てをこなさなくてはいけなかったのですが、失敗しちゃいけないと思ったら、焦って余計にはまってしまったこともありました。ライブでは、ダンサーが付いていても、ステージにマイクを持って立っているのは僕だけなので、進行も自分でやらなくてはいけなかった。それなのに、次に歌う曲のタイトルを忘れたり、あと歌い出しても歌詞が出てこなかったり。
──歌詞が飛んでしまったら焦りますね。
即興で作るしかないんですよね。歌いながら作詞していく(笑)。ミスしているんだけど、失敗だと思わせないように取りつくろって。いまだったら音を止めて、「ごめんね」って仕切り直せるんですけど。それができなかった。
──ファンとしては、音を止めてもう一度歌ってくれた方がうれしいです。
そう。そういうライブならではのハプニングって、お客さんはよろこんでくれますよね。「間違えちゃった、ごめん。もう一回歌うね」って言えば、「わーーっ」って盛り上がってくれる。失敗も含めて、場数を踏むことができたことが、どんなことにも対応できるいまの自分につながったのだと思います。

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