【村松徳一×黒沢秀樹 対談】2人の出会い、楽曲制作、初ワンマン開催への意気込みを語る!

インタビュー | 2019.04.17 17:00

村松徳一が4月24日(水)に7曲入りのミニアルバム「ディアスキア」をリリースする。5月5日(日・祝)には東京・青山にある「月見ル君想フ」で初めてのワンマンライブを開催。公演には、プロデューサーとして村松を支える元「L⇔R」の黒沢秀樹がサポートミュージシャンとして、同じ舞台に立つことも決まっている。黒沢との出会いや、新作の聴き所などを2人に語ってもらった。
村松徳一今日、岩手から東京に出てきました。ほやほやです。東京は桜が咲いていましたけど、盛岡は今朝まだ雪が積もっていました。
黒沢秀樹本当?やっぱりまだ寒いんだね。トク(村松さん)に初めて会ったのは新宿のイベントだったよね。
村松そうです。2018年の2月でした。
黒沢山野楽器がテイラーのイベントを新宿でやっていてさ。「echo」(2015年)とかそれまでに出していた音源は聴いたことあったけど、やっぱり実際会って聴いてみたいと思って。盛岡まではなかなか見に行かれないから。
村松そうでした。
黒沢元々、声はすごくいいなって思っていたけど、ギターを聴いて「すごいうまいじゃん」って思った。ちゃんとしているなって。あのときいくつくらいだったの?
村松26歳くらいですね。弾き語りをしていましたけど、父がバンドをやっていたこともあって、「メタリカ」とか元々ロックが好きでした。だからロックを感じるアコースティックライブをやりたいと思っていたんです。英語の曲を歌うことが多かったですが、黒沢さんに「トクにはもっと歌うべき歌があるよ」って言われて、日本語の歌にも目を向けるようになりました。

黒沢歌おうと思ったきっかけは、どんなことだったの。
村松2011年3月11日に起きた、東日本大震災です。僕は岩手県宮古市出身なのですが、19歳のときに地震を経験して「何をしたらいいのか、分からないけれど、でも何かしなくちゃ」と思って。路上で歌ったり、あと盛岡にあるライブハウスに「出演したい」と自分で電話して交渉して、弾き語りを始めたんです。
黒沢元々バンドとかしていたの?
村松高校3年生のときに、グレコの白のレスポールをもらって。そこから音楽にのめり込んでいきました。
黒沢白のグレコ!
村松そう。高校を卒業して、専門学校に進学して。その間、20歳ぐらいまでずっと白のレスポールを使っていました。アコースティックギターを手に入れたのは、先輩から「買ってくれないか。7千円でいいから」って声をかけられて。それがヤマハのギターでした。
黒沢オレは2つ上の兄(健一さん)の影響で小さいときから洋楽を聴いていたことが、音楽への目覚めだったんだけど。トクは震災が転機になったんだね。トクの声には、曲が持っている芯の部分を伝える表現力があると思っていて。それは誰にでもできるわけじゃなくて、才能だと感じるんだ。もっと言うと、歌にはその歌を歌う資格がある人と、ない人がいると思っている。

甚大な被害を出した東日本大震災を19歳のときに経験した。暮らしを一変させる体験をした村松の胸には「シンガーになりたい」という思いが芽生えた。

黒沢トクと将来について話しをしたとき、「シンガーになりたい」って言ったんだよね。「アーティスト」じゃなくて「シンガー」だった。その言葉を聞いたとき、歌に対する思いが強いんだなって感じたんだ。トクは声がいいから、何を歌っても聴き惚れちゃう。でもだからといって何を歌っても良いわけじゃなくて、トクが歌うことによって、もっと伝えられる言葉があるって思っているんだ。そのためにはシンガーとして日本語と英語の発音を徹底的に鍛えようって。レコーディングでは、ニューヨークに住んでいる友人に、ランゲージアシスタントを紹介してもらったよね。
村松中学も高校も、英語は3点くらいしか取れなかったんですけど…。
黒沢3点!逆にどうしたら3点しか取れないようなことになるわけ…??でもそんなことを感じさせない発音を練習したよね。英語が母国語じゃない人が、つい出てしまうアクセントを修正して。
村松「ディアスキア」に収録したデヴィッド・ボウイの「Heroes」は何度も聴き込みました。カバーもされているから、Motörhead版とか、いろいろ聴いて。「Heroes」は、黒沢さんに言われて初めて知って。曲が美しいなって、オレが歌えば何か伝えられるんじゃないかって感じたんです。

黒沢アレンジをどうするか最後の最後まで悩んで。でも徳一なら、弾き語りでやれるんじゃないかって。「We can be heroes,just for one day」(僕らはヒーローになれる たった一日だけなら)って詞が、いまの徳一に重なるんだよね。
ボウイはまだドイツのベルリンに東西を分断する壁があった87年に、西のベルリン側でライブをしたことがあってね。そういう時代背景とか、原曲がまとっている雰囲気とかは、いくら寄せても超えることは難しいから、ならばいっそトクの歌とギターで勝負しようって。色んな音を織り交ぜてみたけど、最後は全部カットして、歌とギターだけにしたんだよね。
村松27歳のいまだから、表現できる作品になったと思います。
黒沢トクと最初に制作したのは昨年9月に発表した「星めぐりの歌」だったよね。前回の作品は「星」をテーマに4曲を収録したから、今回のミニアルバムに入れた「銀河」を1曲目に持ってくるかずいぶん悩んだ。「星めぐりの歌」、「ディアスキア」はレコードのA面、B面じゃないけど表裏一体のものだって考えているんだ。

公演情報

ディスクガレージ公演

村松徳一 リリース記念ライブ「夜明けの月」

2019年5月5日(日・祝) 青山・月見ル君想フ
サポートミュージシャン:黒沢秀樹(Gt) / おおくぼひでたか(Gt) / 隅倉弘至(Ba) / 神谷洵平(Dr)

RELEASE

「ディアスキア」

MINI ALBUM

「ディアスキア」

(SPACE SHOWER MUSIC)
2019年4月24日(水) Release!

※「Innocent Rain」がテレビ東京「なないろ日和!」エンディングテーマに決定。
エンディングテーマ期間:2019年4月1日(月)~6月27日(木)
  • 西村綾乃

    取材・文

    西村綾乃

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  • 東 美樹

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    東 美樹

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