claquepotにインタビュー!楽曲制作、ライブ観から見えてくる彼の素顔に迫る!

インタビュー | 2019.06.28 18:00

──6月28日には初のデジタルE.P.作品『DEMO』がリリースされますが。ブラックミュージックを基盤としてネオ・ソウルやヒップホップ、J-POPなどのジャンルをクロスオーバーしたオシャレなサウンドで。どれも都会的だし大人っぽい、いまでいうネオシティポップな匂いをとても感じる作品でした。
ありがとうございます。サウンド感は自分の年齢相応だと思います。若い子たちは新鮮に聴こえるかもしれないけど、同世代の人たちは「ああー、これこれ」っていう風に感じてもらえたら嬉しいな。僕は高校時代、日本のR&B全盛期という時代を通ってきた人間なんで、そういうものが好きなんですよね。
──それが自然と作品には出てしまう。
そうですね。自分が聴いてて耳に残るトラックとかもそっちに寄っちゃうんですよ。たまたまいま世間的にシティポップがきてますけど、僕は前からそういうものが好きだし。今後、その流行りが落ち着いて別のものが流行りだしたとしても、僕はそっちに寄せて曲を作る、みたいなことはできないんですよ。作っても説得力ないし。
──だったら、自分が聴いて心地いい音楽をやったほうが自然でいいと。
ですね。これが、誰かに提供するために作るってなるとそこは当てはまらないですけど。自分がやるとなると、自分が聴いてなかったり好きじゃないものをやるのは胡散臭いなと思うのでやらない感じです。
──自分が歌うことについてはどう思われてますか?
声が好きだっていってくれる方がいる以上、やりたいなとは思ってはいるんですけど。歌いたいんですか? っていわれたら、考えさせて下さいってなりますね。
──シンガー・ソングライターではないんですか?
ああー。僕の場合は、その“シンガー”というところの文字だけちっちゃい感じ?(笑)僕はそもそも自分の声があんまり好きじゃないんですよ。
なので、ミックスのときも自分の声を前に出さないで欲しいっていってるんです(微笑)。メイン(ボーカル)にコーラスをたくさん重ねるので、余計に歌もぼやけて聴こえると思うんですけど。それも、わざとやってるんですね。自分の声がまっすぐパーンと飛び込んでくるよりも、そうしたほうが音として耳障りがいいんで。
──歌単体ではなく、楽曲全体の音像を楽しんで欲しい、みたいな感覚ですか?
そんな感じです。よくアーティストの友だちに、僕の音楽はあったかいよりも冷たい感じだといわれるんですけど。僕の声質がパワフルで情熱的な感じではないので、その影響もあると思うんです。そういう声質といまやってるような音楽がすごく合ってると自分では思ってるんですね。もし自分がもっと野太い声をしてたら、超ロックな曲をやってたかもしれないけど。
──ライブはどんな感じてやられてるんですか?
いろんなパターンでやってて。昔はDJと2人でやってまして。ここ何年かはバンドスタイルですね。それも、フルバンドでやるときもあれば、DJとドラムのセットとか。バンドスタイルも変則的な感じでやってますね。
──今回のWHITE JAMとのツーマン<WHITE JAM × claquepot 2MAN TOUR-Solution 8->はどういう経緯できまっていったんでしょうか。
WHITE JAMのSHIROSEとご飯を食べてて。誕生日どうする、みたいな話になって「なら、ライブやる?」ってことになったんですよ。それなら、お互いの地元でお互いを祝い合おうと。ちょうどSHIROSEの誕生日とガッシー(GASHIMA)の誕生日が5月で、僕は6月28日だから5月と6月にやろうと。だから、お互いの誕生日を祝うための、誕生日お祝いツーマンツアーなんです。それで、WHITIE JAMは京都、僕は北海道だから京都と北海道だったんですね。でも、それだと関東の方に申し訳ないっていうことで7月18日にマイナビBLITZ赤坂を追加公演としてやることにしたんです。
──WHITE JAMとやるのはこれが初ですか?
ちゃんとやるのは初ですね。一緒に「Solution 8」という楽曲を作ったのも初です。考えたら、もう8年ぐらい一緒にいるんですよ。だから「Solution 8」なんですけど。死ぬほど一緒にいるのに自分たちが歌う曲を一緒に作ったことはないよねってことになって作りました。あ、だから音源が先だ! 先に音源を作って。曲があるんだからツーマンやろうよって感じになった気がします。
──では、今回初めてclaquepotのライブに行くというかたになにかアドバイスがあったらお願いします。
自由にしてほしいなと思ってます。あまり手を上げろとかいわないようにしてるんです。僕が人のライブを観てるときに、それをいわれるのが嫌なんですよ。自分は普通に観たいだけなんで。別にノってないからって、手をあげないからって盛り上がってないのかっていったらそうじゃない。僕は、僕の音楽を好きになって観に来てくれる人のなかには、おそらくずっと黙って静かに観てても「めっちゃ楽しかったです」といってくれる人もいるだろうなと思うから、その人たちに無理やりノってくれというのはしないです。ずっと黙って突っ立って観てても大丈夫だよ、というのは伝えたいですね。ステージ上からお客さんの顔を見れば、静かにしててもつまんなそうな顔をしてないのは分かるんで。静かに楽しんでもらっても、踊ってもらっても全然いいです。僕の音楽は。
──ライブでは歌いながら踊るんですか?
僕は曲を作って歌うだけです。
──今後はどんな活動を考えていますか?
欲しいといってくれる方がいるのでCDは機会があったら作りたいですけど、自分のなかでは配信を続けていけたらいいかなと思ってます。ライブは、あるなら出ます。どんなところでも。新人ですから(微笑)。ライブの数は年々増やしていけたらなと思ってます。地方にもできる限り早く行きたいなという気持ちもあります。
──それでは最後に、読者の方々にメッセージをお願いします。
InstagramのアカウントがオフィシャルHPみたいなものなので、最新情報はそちらを見てもらえるといいかなと思います。

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