結成15周年イヤーの9mm Parabellum Bullet。バンドの現在地、新作『DEEP BLUE』の手応えを菅原卓郎が語る!

インタビュー | 2019.08.01 12:00

──で、新しいアルバム『DEEP BLUE』は──。
気持ち的には、そこよりもう一歩進んでいて。誤解しようのない歌詞を載せようとか……「DEEP BLUE」っていう曲の歌詞がまずできて、一緒にもう1曲レコーディングするタイミングだったので、「もう1曲どうしようか?」っていう時に「名もなきヒーロー」だったんですけど。「ヒーローものっぽい曲なんだ」って滝が言ってたんですよ。じゃあ「ヒーロー」って歌詞に入れるか、っていうのと、スタッフに「どんな歌詞がいいかな?」って言ったら、「4月にリリースするから、聴いてる人の新生活を応援するような歌詞にしたらいいんじゃない? あははは」みたいなことを言われたんですよ。前だったら「いや、そんなの……」って感じになってたと思うんですけど、「あ、いいね、じゃあそれにしよう」って思えたんですね。だから今は、かっこつけたい気持ちの置きどころが全然違うっていうか。
で、ほかの曲でも……キーがマイナーで、速くて、っていう9mmの基本的なところは変わんないんだけど、だからって暗い表現をするとかじゃなくて。載ってる言葉が、すごく自分に近いなと思うんですね。キャラクターを作ってその人がしゃべってるんじゃなくて、「これは菅原って人が言ってるんだな」っていう。そういう表現にしようと思ってたんじゃないかな、全体的に。
──ここ数年、独立して事務所を作ったりとか、滝さんの病気のことがあったりとか、いろいろあったじゃないですか。『BABEL』を作ったのは──。
その最中だったですね。で、今回は……『BABEL』みたいなヘヴィーなものを作ったあとで、俺たち何すればいいんだろう?って思ってたんだけど、そこでバンドがやり方を探して、自然に前向きな方向になっていく、その心の動きっていうか。それが新しいアルバムの空気に、すごく入ってるなと思いますね。自然な前向きさっていうか。
──その大変な時期を超えてわかったこととか、学んだこととか、あります?
いっぱいありますねえ。なんだろうな……まあ、どんな表現でも、楽しくやるのが、いいですね。
──(笑)。
すっごい暗い曲でも、楽しくやるのが。バンドで、人と一緒にやるわけじゃないですか。その表現を分かち合ってやるんだったら、どんなに暗かろうがなんだろうが、それを楽しむっていうことが大事かなあ、っていうふうに思いますね。そうすることで滝もだんだん復活してきたかなとも思うし。腕に不安を抱えていて、でも「なんでこんな苦しいとこにいなきゃいけないんだ」っていうところからは、脱して……滝も今はニコニコしながらライブやって、終わってから「今日は楽しかったね」とか言ったりできるようになったし。いちばん大変な時からは、全然考えられないぐらい。
だから、楽しく音楽をやることが、回復する方法だったんだな、っていう。それがいちばん大きいかな……あとは、人を変えようとする前に、自分が何かする、っていうことですかね(笑)。
──たとえばどんなことを?
たとえば、じゃあ滝と楽しい場所を作ろう、ってキツネツキをやるとか。あと僕のソロ・アルバムとか。あのふたつも、中の人は全部一緒っていうか。僕と滝が作ってるから。だから、「ああ、こうやって楽しくやる方法もあったよね」っていうことを探してたんですけど、「これをやったらいいじゃん」って人から言われるんじゃなくて、自分から「一緒にこれをやろう」っていう。それがいちばんよかったのかな、というのが、学んだことというか。
──音楽をやることで滝さんが治った、というところは大きいんですね。
そうですね。やっぱりほんとに音楽の人だから、音楽でどう健康になるか、ってことだったんじゃないのかな、と思いますね。音楽で治るしかなかったというか。
──対バンツアー、今日(このインタビューを行ったのは7月9日)の段階では2本終わったところですが。
勝手知ったる人たちだから……よく対バンしてた時期とか、一緒に長くツアーしてた時期が、どのバンドにもあるんで。楽屋に対バンのバンドが来ると、一瞬でその頃の空気になっちゃって。それが楽しいですね。対バンをオファーする時、「完全にこっちが合わせるから、来年2019年の間で、1日だけスケジュールを出してくれ」っていうオーダーのしかたをしたんですよ。そしたら絶対対バンしてくれるじゃないですか(笑)。
──「その日はダメ」って言われないように。
そう、「空いてる日、1日ぐらいはありますよね? 場所も合わせます、どこがいいですか?」っていう。だから、むこうはイエスって言うしかない(笑)。その甲斐あって、特別なツアーになってるなあと思いますね。まだ終わってないライブも、どれもすごくいい夜になるだろうなあと思います。
──その次の、アルバムのリリース・ツアーは、どんなものにしようと考えていますか?
ニューアルバム『DEEP BLUE』の曲たちが、どんなリアクションがあるのかな、っていうのが楽しみで。このアルバムは、レコーディングされてるものと、ライブで僕らが演奏して聴いてもらえるもの、その表現にギャップがないんじゃないかな、と思っていて。僕らが表現することが、そのまま『DEEP BLUE』っていうアルバムの表現になるな、っていうか。だから、やっぱり『DEEP BLUE』の曲を堪能してほしいなと思いますね、このツアーは。

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