Nothing’s Carved In Stone 10thアルバムリリース!生形真一&村松 拓にインタビュー!

インタビュー | 2019.09.27 13:00

──なるほど。あと、村松さんのヴォーカリストとしての存在感は年々増している印象があります。
村松ウチのバンドは4人ともフロントマンだとずっと思い続けてて、4人の個性があるからこそのバンドだと思っているけど。ライヴで先頭に立って、熱くなったり、悲しくなったりとか、バンドの気持ちやお客さんの気持ちも引っ張ったり、受け止めたりできる存在ではありたいですね。以前から思っていたことだけど、こうして明確に言葉にできるようになったのは、ここ数年じゃないですかね。良いことも悪いこともステージで吐いて、バンドのメッセージを伝える存在でありたいですね。
──村松さんがライヴでハンドマイクを使い、ステージを動き回りながら歌うこともあるじゃないですか。あのときにすごく楽しそうな表情を浮かべているので、観ているこちらも楽しくなって。
村松ライヴで最前にいる人と、一番後方にいる人と届く熱量が一緒じゃないといけないと思うんですよ。ハンドマイクだと、どこにでも行けるから、その気持ちがより前に出てるのかなって。
生形俺は近くにいるから、外から見てる人ほど変化はわからないけど、ヴォーカルは大変ですからね。野球で言えば、ピッチャーみたいなものだから。
村松結構、稀有な個性を持ってるメンバーばかりだと思うんですよ。ギター、ベース、ドラムそれぞれがエゴを持ちつつ、このバンドで昇華することができたからこそ、個性が生まれてきたと思うから。
──ええ。そして、今作が出来上がった感触はいかがですか?
生形環境の変化もあったから、いままでの作品と比べてもだいぶ変わったんじゃないですかね。完全に自分たちで初めて立ち上げたレーベルの第一弾作だから、それが歌声や歌詞、フレーズにも表れているんじゃないかと。
村松歌詞はストレートになりましたからね。
──なぜストレートになったんだと思います?
村松こっちが曝け出せば、それがバンドのかっこ良さにも繋がると思うし。口からでまかせを言って、その場が盛り上がればそれでいいのかもしれないけど……自分がつまんなく感じるから。ステージでは俺にしか言えないこと……生き様を伝えていくのがバンドマンだと思いますからね。
──「僕らが鳴らすミュージック いつか誰か救えるような」(「Music」)の歌詞なんて誤解しようがないくらい、わかりやすい歌詞ですからね。
村松意識的にあそこまで辿り着きたくて、何度も歌詞を書き直したんですよ。爽やか過ぎない?と言われましたけど(笑)。
──なぜ意識的に辿り着こうと?
村松そういうバンドに自分が救われてきましたからね。ブルーハーツもそうだけど、FEEDERはそうですね。ジョン(Dr)が亡くなったんですけど、そこでバンドにまつわるストーリーが変わり、出す曲がジョンのことばかり取り上げるようになったんですよ。それはグラント(Vo/G)が正直に歌詞にして伝えてくれたからこそ、自分も救われたところがあったから。隠さないで音楽で伝えてくれたことが、嬉しかったんですよね。憧れているこの人も自分と同じように悩んだり、悲しんだりしているんだなと。
──なるほど。今作のラストを飾る「Beginning」に「明日が怖いとなげいていた君を連れ出して 世界を見せる」の歌詞にある通り、聴き手に寄り添い、引っ張ってくれる力強い作品になりましたね。最後に光りが射すような明るさも感じます。
生形ああ、そういう意味では明るいかもしれないですね。暗さもナッシングスの良さだけど、今回は逆の雰囲気が出てるのかもしれない。音もどちらかと言えば、明るくて、クリアだから。歌詞もそうだけど、作品に一貫性はありますね。
──そして、今作のレコ発ツアーが10月から始まり、年明けの1月からワンマンに切り替わりますが、どんな内容にしたいと思ってますか?
生形前半は対バンもいるので、打ちのめされたいし、打ちのめしたいし、いろんな刺激を受けたいですね。それを経て、後半はワンマンが控えているので、もっとでかいバンドになって、みんなの前に立てたらいいなと。
村松対バンが楽しみっすね。今、イケイケのバンドたちばかりなので、真正面からぶつからないと食われるバンドばかりですからね。それでバンドは成長しますから。ジャンルが違っても、こんなにかっこいいバンドはいるんだよって、お客さんにも知ってもらいたいし。その先のワンマンは自分たちでも楽しみですね。

PRESENT

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※転載禁止

受付は終了しました

公演情報

DISK GARAGE公演

"By Your Side Tour 2019-20"

2019年10月2日(水) 恵比寿LIQUIDROOM w/ Newspeak
2019年10月4日(金) 金沢AZ w/ Suspended 4th
2019年10月6日(日) 高崎 club FLEEZ w/ Tempalay
2019年10月12日(土) 高松MONSTER w/ BBHF
2019年10月13日(日) 松山W studio RED w/ 雨のパレード
2019年10月20日(日) LIVE ROXY SHIZUOKA w/ teto
2019年10月27日(日) 郡山HIPSHOT JAPAN w/ WOMCADOLE
2019年11月3日(日・祝) 札幌PENNY LANE24 w/ CVLTE
2019年11月4日(月・祝) 函館club COCOA w/ CVLTE
2019年11月8日(金) 鹿児島CAPARVO HALL w/ SIX LOUNGE
2019年11月10日(日) 広島CLUB QUATTRO w/ SIX LOUNGE
2019年11月17日(日) 長野CLUB JUNK BOX w/ teto
2019年11月27日(水) 滋賀U★STONE w/ Age Factory
2019年11月28日(木) 神戸VARIT. w/ Age Factory
2019年12月10日(火) HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 w/ DATS
2019年12月11日(水) F.A.D YOKOHAMA w/ DATS

[2020年] ONE-MAN
2020年1月9日(木) Zepp Tokyo
2020年1月11日(土) Zepp Fukuoka
2020年1月13日(月・祝) 仙台Rensa
2020年1月17日(金) Zepp Nagoya
2020年1月18日(土) Zepp Osaka Bayside

チケット一般発売日:
[2019年 with Guest公演]2019年9月1日(日)
[2020年 ONE-MAN公演]2019年10月20日(日)

PIA MUSIC COMPLEX 2019

RELEASE

「By Your Side」

10th ALBUM

「By Your Side」

(Silver Sun Records)
2019年9月25日(水)SALE

※初回限定盤[CD+DVD]、通常盤[CD]の2TYPE

≫10th ALBUM『By Your Side』特設サイトはこちら
  • 取材・文

    荒金良介

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