kobore、1st EP『音楽の行方』を引っ提げ全国ツアー開催!“より深く潜っていけるツアーに”

インタビュー | 2019.10.04 12:00

東京のど真ん中、かつて武蔵国の国府が置かれた由緒ある土地から、突如現れた次世代ヒーロー候補。koboreは2015年に結成され、2017年に“ビクターロック祭り”出演を果たし、今年はMONSTER baSH、RUSH BALL、ROCK IN JAPANなど、大型夏フェスからも引っ張りだこで一気にスケール・アップ。単独ツアーもソールド・アウト続出の中、1st EP『音楽の行方』を引っ提げて、10月からは“ダイヤモンドTOUR2019”が始まる。強力な追い風に乗って疾走するkoboreの現在位置、音楽性、ライブ観、バンドとしての生きざまについて、佐藤 赳(Gt.Vo)と田中そら(Ba)に語ってもらおう。
──EPの1曲目「音楽の行方」が、“あぁ今日も音楽に救われてしまったな”という歌詞から始まるでしょう。佐藤くんにとって、救われた音楽とは?
佐藤 赳(Gt.Vo) BUMP OF CHICKENが一番大好きなので。ずっとBUMP OF CHICKENを聴きながら生きてきましたね。
──そうなんだ。音的には、あんまり影響されているようには聴こえないけれど。
佐藤僕はBUMP OF CHICKENを崇めていて、自分とは別次元なので、それを目指しても、どう頑張ってもかなわないので。そのエッセンスは、あんまり取り入れてないです。
──音で言うと、パンク系は好きだろうな、とは思った。
佐藤大好きです。パンクとかメロディックとか、ドン!と来る感じの。ELLEGARDENとか。テクニカルというよりは、パワー系で攻めるみたいなバンドはすごく好きです。
──その2つが混ざると、koboreになるのかな。
佐藤そうかもしれない。コードはBUMP OF CHICKENを参考にしていたりするし、そこが混じってるのかな?と。koboreの作曲は、僕が展開を持ってきて、みんなでメロディを付けていくんですけど、それぞれのフレーズに、それぞれのエッセンスが詰め込まれているので。僕はあんまり、好きなアーティストのエッセンスは気にしてないですね。自分が好きなことをやれていればいいので。
──田中くんが救われた音楽とは。
田中そら(Ba.)僕は、毛皮のマリーズがずっと大好きで、青春はほぼ毛皮のマリーズに注いできたと思います。フレーズとか曲で言えば、まったく参考にはしていないんですけど、気持ち的な部分で、毛皮のマリーズを崇拝してます。毛皮のマリーズも、気持ちを大事にしていると思ったし、あの4人が本当に大好きだったので。逆に、フレーズで言うと、たとえばYUKIさんのサポートベースの沖山優司さん、レキシのサポートベースの山口寛雄さんとか、そういうテクニカルな人のほうを参考にしてます。亀田誠治さんとか。
──プレイヤー志向だ。
田中そういう面はあると思います、昔のほうが。今はだんだんなくなってきたんですけど、我が強い時は、そんな感じでした。
佐藤我が強い時って(笑)。
──今は丸くなったんだ。
佐藤丸くなるの、早くね?(笑)まだ22とかでしょ。むちゃくちゃ尖ってていい時だよ。
田中この年でいうと、同世代のバンドよりはCDをけっこう出してきてると思うんですよ。だから気持ちの変化も、ベースの変化も、すごい激しくて、どんどん変わっていくんですよ。今の時期でいうと、そういう感じなのかもしれない。
──なるほど。どんどん変わっていくというのは、まさにそうで。今回のEPも、今までの作品とはだいぶ違うなあと思った。
田中違いますね。
──『音楽の行方』は、どんな作品ですか。
佐藤今までは、自分の経験してきたことが全部曲になっているんですけど、今回の作品は、一周回ってできた1枚という気がする。目の前にあったものが、ちょっと離れて、俯瞰で見れたというか。抽象的だったものが、具体的になって、逆に、近くで見ていたものが遠くで見れるようになったというか、遠くから見てもわかるような、そういうイメージがすごくあって。
──ふむふむ。
佐藤そこプラス、自分がツアーを経て経験してきたものがあって。いろいろ各地に行って、最初はお客さんが2人しかいなかった場所に、何十人も入るようになったりとか、そういう経験を経て、一周回って違う自分が出せた1枚かなと。だから「開けましたね」という印象を言われることが多くて、嬉しいなと思いますね。自分自身、グッと閉ざしていた心を開いて、ちょっとずつ大人になっていってる感じがすごくあるので、この1枚は「この先何十年間も歌い続けられるだろうな」という曲ができたかなという感じです。前までは、「この曲は30歳ぐらいになったら自信もって歌えねえな」という曲ばっかりだったんですけど、やっぱり年齢を重ねたり、経験をするにつれて、歌えることが変わってくるんだなあって、自分でも気づけた1枚になりました。
──「音楽の行方」の、“少年少女よ”なんていう呼びかけも、たぶん今まではできなかった。
佐藤そうっすね。
──5曲目の「拝啓」が、親、友達、リスナーへの感謝の歌だったりとか、そういうことも、すごく素直に歌ってる。それって、それなりの年にならないと書けないと思う。
佐藤そうなんですよ。年というよりは、バンド人生の話だと思うんですけど。自分の人生よりも、バンド人生のほうが確実に短いし、いつ音楽を辞めるかもわからないんで。何なら、バンドは5年で長いほうと言われている時代なので、もう僕らは3年目に突入していて、人生観においては、けっこう大人びたことを歌ってるなと思うかもしれないけど、バンド人生においては、こういうことを歌ってもいいかなと思うことがありました。
──深い話だなあ。確かに、バンド人生って、普通の人生よりもたぶん濃い。
佐藤そうなんです。1年が本当に濃くて、という感じですね。
──田中くんは、今回のアルバムにはどんな思いが?
田中今の時代は、一癖も二癖もあるほうがいい、と言われるような時代だと思うんですけど、だからこそ僕らみたいなバンドが、逆に目立つのかなと思います。野球選手でいうと、直球しか投げられないピッチャーみたいなもので、そこで楽器隊がちょっと変わったフレーズを入れるだけで、やたら目立つというか。すごいキャッチーなメロディを持ってきてくれて、直球的な歌詞を乗っけてくれてるから、今回のEPは全曲通して、楽器隊が楽しくできている部分がありますね。それぞれ聴いていくと、ドラムが変なことをやっているとか、探せば探すほどあると思います。そういう面で言うと、面白い5曲になったかなと思います。

──歌詞は、日々の歌が多いよね。“平凡な日々”とか、そういうフレーズがよく出てくる。特別な体験ではなく。
佐藤特別な体験で歌詞を書いてると、いつか行き詰まるし、毎日特別なわけでもないんで。普通に生きてることを歌っていたほうが、生きてる以上は、歌詞はなくならないじゃないですか。年を重ねるにつれて、特殊な経験はなかなかしなくなるし、だったら自分が好きなことをしている間に起こったこと、何でもいいんで、それを歌詞にできたらいいかなとは思ってます。言い方はアレですけど、そっちのほうが楽だし、共感もされやすいので。普通だと思っていた日々を、どれだけ曲やメロディで素敵にさせられるかは、けっこう考えてます。
──それって最も重要で、最も難しいことだと思う。それこそ、何でもない日々を、ダイヤモンドのように輝かせるという。
佐藤そうなんです。音楽って、そこがすごくいいなと思うんですね。だから日常を歌いたいし、前までは歌えなかったような言葉がいっぱい、今回のEPには入ってる気がする。“イヤホンはいつだってお前の好きな曲を流すのさ”とか。“そんな平凡な日々が続けばいいのにな”とか。
──わざわざ歌詞にするようなことでもないことを。
佐藤本当に、そんな感じですね。特別なことは起こらない、ただ思っていることを歌詞にしてメロディにするだけで、これだけ素敵なものができるんだよということを、みんなに伝えたかったので。だから今回のEPは、自分が普通だと思っている日々が、どんな感じで届くのかな?という、ちょっと興味本位みたいな感じで、『音楽の行方』というタイトルをつけました。
──話を変えて。田中くん、最近ライブの調子は。
田中ライブは…僕たち、音源もいっぱい出してるんですけど、本当にライブ中心のバンドなので。サブスクもやってないし、SNSとかYouTubeでバズったこともない。じゃあなんで今、いろんな大きいフェスに出させていただいてるんだろう?と思うと、完全にライブの積み重ねだと思います。ずっと、お金がなくてもライブやってたんで。この会場でCDが売れなかったら、次の街に行く交通費がないとか、東京に帰れないとか、それでもツアーに行って、ほんと、生きるか死ぬかだったんで。今はその頃のライブを、演奏技術は超えていると思うけど、気持ち的には超えられているんだろうか?とも思うし、それぐらい切羽詰まってたんで。そういう面で、他のバンドには負けないと思ってます。
──頼もしい。
田中CDは、ちゃんとしたスタジオで録って、きれいな音でまとめているので、距離感でいうと遠いけれど、ライブはもっと近いので。CDを聴いてライブに来る人は、赤に見えていたものが青に見えるぐらいのギャップは、たぶんあるんじゃないかなと思います。「CDとライブのギャップがすごい」って、よく言われるんですよ。だから音源も大事なんですけど、ライブが僕たちの一番の強みなのかなと思うぐらい、自信があります。演奏はヘタかもしれないけど、気持ちは一番です。外から見ると、早い段階でここまで来たと思うかもしれないけど、めちゃめちゃ大変なことがいっぱいあったので。そういう面でも負けないと思っています。
佐藤…「ライブの調子はどう?」という質問から、予想だにしない展開になったな。最終的に、俺らが一番かっこいいというスタンスに持って行くという。
──いいじゃん(笑)。どんどん言おう。佐藤くんも、ライブは自信ありでしょう。
佐藤僕は、自分たちが一番だとかはあんまりなくて、単純に好きなことをずっとやり続けて、こんなに楽しそうにやっていられるんだぜ、という姿を見てもらえれば、それでいいのかなと。かっこいいとか悪いとか、今日のライブは良かったとか悪かったとか、誰に言われようが、見てくれる人に対して、何かを与えられたらいいかなと思うので。そこで、好きなことをやっている楽しさとかが伝わればいいと思います。僕がステージに立っている意味とか、最近よく考えるんですけど、そういうことだと思います。
──それは、たとえば今年出たMONSTER baSHも、千葉LOOKも、変わらない?
佐藤全然変わらないです。距離が遠いか近いか、外か中かの違いだけで、やることは変わらないです。
──「ダイヤモンドTOUR2019」は、10月18日、千葉LOOKからキック・オフ。ツアーは対バン?
佐藤全箇所対バンありの予定です。
田中2マンか、3マンで。でも、けっこう長めの尺でやりますよ。
──東京公演は終盤、11月29日。どんなツアーにしたい?
田中ツアーはいつも尻上がりというか、試合の中で成長する主人公みたいな、ツアー中に成長していくので。東京は最後らへんなので、相当仕上がってると思います。
佐藤そんな真面目に考えてるの?俺は、前に行った時よりうまいメシが食えれば、それでいい。仙台行ったら、前食った牛タンよりも今回の牛タンのほうがうまいぞ!と思えたら、ああ成長してるなと。
田中経済状態がね。
佐藤東京だったら、打ち上げ会場が前より豪華とか。そこはお願いします。
──あはは。誰に頼んでる。
佐藤海鮮がいいな。
田中僕は焼肉がいい。
佐藤うるさいチェーン店だけは勘弁してほしい。静かにやりたい。そんな感じです。
──何の話?(笑)。
佐藤単純に、その日を楽しみたいんで。
──ああ、そうか。リハから打ち上げまで楽しみたい。
佐藤そう。1日ハッピーでいたいんで。対バンも、自分の好きなバンドしか呼んでないんで。向こうから入りたいとか、地元のバンドとか、一切なしで、自分たちの好きだけを集めたツアーなので、僕はめちゃくちゃ楽しみです。広く浅くじゃなく、より狭く深く潜っていけるツアーになると思うので、このツアーで「一生koboreが好きです」というお客さんをどれだけ増やしていけるか、そこが重要になってくると思います。最近は、一回見ただけでもういいやというお客さんも多いし、それで解散しちゃうバンドもいるので。そうならないように。
──気合い入れて。
佐藤今回、ノリで出したEPにしては、どのCDショップも大展開してくれて、ラジオのパワープレイもいっぱい決まって、「本気だ」と思いました。こっちも本気ですけど、周りの本気に負けないように、いいツアーにできたらいいかなと思います。

「ダイヤモンド」Music Video

PRESENT

サイン入りポスターを3名様に!

受付は終了しました

公演情報

DISK GARAGE公演

ダイヤモンドTOUR2019

2019年10月18日(金) 千葉LOOK w/ Track’s
2019年10月22日(火・祝) 横浜F.A.D w/ PELICAN FANCLUB
2019年10月24日(木) 静岡UMBER w/ INKYMAP
2019年10月25日(金) 岡山CRAZYMAMA 2nd w/ Unblock
2019年10月27日(日) 高知X-pt w/ グッドモーニングアメリカ
2019年10月28日(月) 神戸太陽と虎 w/ グッドモーニングアメリカ
2019年10月30日(水) 京都Growly w/ Hakubi、and more…
2019年10月31日(木) 広島Cave-be w/ Hakubi、and more…
2019年11月2日(土) 熊本Django w/ Dear.Chambers、BAN’S ENCOUNTER
2019年11月3日(日・祝) 大分SPOT w/ Dear.Chambers、EVER LONG
2019年11月6日(水) 金沢vanvanV4 w/ WOMCADOLE
2019年11月8日(金) 松本ALECX w/ Unblock、LUCCI
2019年11月9日(土) 新潟RIVERST w/ Unblock、LUCCI
2019年11月12日(火) 郡山#9 w/ Clouque.、KAKASHI
2019年11月13日(水) 仙台MACANA w/ Clouque.、KAKASHI
2019年11月15日(金) 札幌BESSIE HALL w/ Cloque.
2019年11月18日(月) 盛岡Change WAVE w/ POT、and more…
2019年11月19日(火) 水戸LIGHT HOUSE w/ POT、and more…
2019年11月21日(木) 福岡Queblick w/ climbgrow
2019年11月22日(金) 高松DIME w/ climbgrow、POETASTER
2019年11月29日(金) Shibuya WWW X ※GUEST後日発表
2019年12月5日(木) 大阪Shangri-La ※GUEST後日発表
2019年12月7日(土) 名古屋RAD HALL ※GUEST後日発表

チケットの販売スケジュール詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。

RELEASE

「音楽の行方」

1st EP

「音楽の行方」

(Paddy field)
2019年8月21日(水) Release!
  • 宮本英夫

    取材・文

    宮本英夫

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