空白期間を経て、より深化したZIGZOという個性 [前編]DEN、SAKURA

インタビュー | 2019.11.22 19:00

20周年を迎えるにあたって、いろんな人達に恥をかかせたくなかった (SAKURA)

──“色褪せない”ということとリンクしますが、ZIGZOは“オジサン感”が全くないことも魅力になっています。
DEN身体はガタガタですけどね(笑)。
──いや、そうかもしれないですけど、なんていうんでしょう……ZIGZOは円熟味と“ヤンチャ感”を併せ持っていて、それが独自の魅力になっています。
DENありがとうございます(笑)。
SAKURAそう感じてもらえているなら嬉しいな。それはひとつ考えられるのは、4人が4人ともずっと現役でやっているからというのはある気がするな。あと、もう一個あるとすれば、もういい歳になって、もう落ち着いてもいいのに、まだチヤホヤされたい、モテたいという(笑)。だから、若いままでいられる(笑)。
DENアハハッ! でも、それは大事なことだと思う(笑)。再結成してからのライブで、RYO が本番に出る寸前に“いくぞ、みんな! 腹引っ込めていこう!”と言ったんですよ。思わず爆笑したけど、実はそれは大事なことなんですよね。ステージに出る瞬間にそう言われたことで、30分で気にしなくなるところがライブ中にRYOの言葉を思い出して、2時間ずっと引っ込ませたままでいるぞという意識になれたから。で、それを続けていくと、本当に腹も引っ込むんですよね(笑)。
SAKURA俺は普段の会話の中で、“もうジジイだから”とよく言うんだけど、言ってるわりにはあまり自覚していないんだ。俺から見てTETSUもRYOもDENも歳を取ったなとは思わないし。最初に会ったときの印象のまま、ずっと変わらない。それに、おこがましいけど、今でもみんなプレイヤーとして成長しているから。みんな今でも昔と同じようにプレイヤー/ミュージシャンとして進化したいと思っているんだ。だから、老け込まないんじゃないかな。
──バンドマンには一生カッコ良い人であってほしいと思っているリスナーは多いと思います。ライブの話が出ましたが、現在のZIGZOは今年の6月から始まって来年の1月まで続くロングツアーを行っています。今回のツアーは、いかがですか?
DENツアーというとライブの日程を詰めて“ダダダッ”とやることが多かったけど、今回は月に1本、2本というペースでまわっているんです。ツアーに出る前は、それがすごく新鮮だなと思っていたんですよ。でも、ツアーが始まって前半のころは違和感があった。ようやくZIGZOの曲とかライブが身体に入ってきたなと思ったら、間に別のバンドのライブがあって、ZIGZOはまたやり直しみたいな感覚になったりしたから。そういうとまどいがあったけど、よくよく考えると1年間でずっとZIGZOでいられるんですよね。それに、無理がないというか、張りきり過ぎていないツアーというのはいいなと思って。短期間で“ドカン!”とやると、どうしても張りきり過ぎたりするけど、月1でライブというのが生活に組み込まれて、それに慣れると快適なんですよ。それで、今はこれは案外“あり”だなと思っています。20周年を超えてもこのペースでやって、たまに“ギュッ”と凝縮するときもあるという形でやっていくというのはいいんじゃないかなと。いいものを見つけられちゃったなというツアーになっています(笑)。
SAKURA今の俺らには俺らのペースというのがあって、再結成してからはそれでやってきた。でも、去年の後半から20周年を迎えるモードになって、ZIGZOのファンの人たちとか、20年前の自分達に“20年だよ”ということを伝えたいと思ったんだ。そうなったときに、今の我々のペースでやっていたら、いろんなものに恥をかかせることになってしまうなと思って。20年前の俺らが今にタイムスリップしてきて、20周年なのになにもしていない俺らを見たら、“なにやってんだよ、お前ら!”って言うよね(笑)。あとは、20年間ZIGZOを好きでいてくれた人達。解散したときに、もうZIGZOのことは忘れてしまった人もいるかもしれないし、再結成してからのZIGZOを知ってくれた人もいるかもしれない。でも、それもこれも全部ZIGZOを好きになってくれた人達だから。そういった、いろんな人達に対して恥をかかせないようにしないといけないのが2019年だなと思ったんだ。
DENそうだね。
SAKURAダラダラ・ダラダラやるんじゃなくて、“20年経ちましたよ”ということをちゃんとやろうと。それで、20周年を記念して書籍とCDがセットになっている『Zippy Gappy Zombies』を作ることにしたし、ZIGZOが初ライブをした赤坂BLITZ(現在はマイナビBLITZ赤坂)でライブをしようということになった。そうやって、20周年をひとつの形にしようと。で、BLITZに大勢の人が集まれば、きてくれた人が“ZIGZOが好きな人は、こんなにもいるんだ。自分もZIGZOを好きで良かった”と思ってもらえることになる。だから、シャカリキに客を呼ばないとなと思った(笑)。だって、沢山の人が集まることで、ZIGZOのファンに恥をかかせないことになるから。
──そういう思いから、7ヶ月に及ぶツアーもやろうと決めたんですね?
SAKURAそう。それで、6月からツアーを始めて、毎回いいライブができている。それに、今回のツアーではTETSUがMCで“自分達で祝ってもらおうと思って、まわっています”と言っていて、俺はそれでいいと思うんだ。“20年なんですよ。どうですか? おめでとうと言ってもらえます?”というのは正しいと思う。周りにお膳立てしてもらって、“祝ってくれるの? ああ、そう”と受動的に祝ってもらうよりも、能動的に発信していったほうがいいから。たとえば、ゴルフでホールインワンをした人がいたとして、ホールインワンやったんですよと言ってくれないと祝ってあげられないじゃん。結婚した人達が“結婚しました。お近くにお寄りの際はぜひ遊びにきてください”というハガキを出してくれないと、結婚したことを知らないままだったりするし。伝えてくれることで、“良かったね。じゃあ、祝おうか”ということになる。それでいいし、それが正しいと思う。今のZIGZOがやっていることは、それと同じなんだよね。だから、悪いけど20周年の集大成として、お祝い金をチケットに替えてBLITZに集まってほしい(笑)。
DENアハハ(笑)。SAKURAが言ったように、今回のツアーはいいライブができているし、ライブをするごとに、さらに良くなっているんですよ。ファイナルはすごいことになると思うので、ぜひBLITZに足を運んでほしいです。

公演情報

DISK GARAGE公演

ZIGZO 20TH ANNIVERSARY TOUR 2019

2019年11月30日(土) 群馬・高崎 club FLEEZ
2019年12月1日(日) 茨城・水戸 LIGHT HOUSE
2020年1月19日(日) 東京・マイナビBLITZ赤坂

チケット一般発売日:
[群馬・茨城公演] 2019年7月13日(土)
[東京公演] 2019年10月19日(土)

  • 取材・文

    村上孝之

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