the GazettE、「18TH ANNIVERSARY『DAY/6576』」開催&ライブDVDリリース!!

インタビュー | 2020.02.15 18:00

──あ、あのぉ……(笑)。the GazettEでライブをしてきた中で、強く印象に残っている出来事も多々あったかと思います。
笑えるような話はいっぱいありましたね。停電とか。
REITAあった(笑)。『NIL』を出した時のツアーだから、2006年かな。岩手かどこかのライブハウスで、ビルの電源が落ちたんです。
古いビルだったんですよ。古くて、湿気が酷くて、漏電かなにかしていて、ライブ中に停電してしまった。もう、お客さんがパンパンに入っている状態で、いきなり真っ暗になるという。
REITA停電したのはアンコールで、俺と戒の2人だけでリズム・セクション・ソロをやっている時だったんですよ。電源が落ちたらベースは音が出ないけど、ドラムは生音で鳴るじゃないですか。そうしたら、戒が“止めるな!”と怒鳴って、“えっ、止めないの?”みたいな(笑)。それで、俺はお立ち台に立って、懐中電灯で顔を照らされながら、ひたすら客を煽るという(笑)。途中で電源が戻ってベースが“ボーン!”と鳴って、メチャクチャ安心しました。たぶん数分だったと思うけど、もう3時間くらいに感じた(笑)。
ハハハッ!
REITAあれは地獄だった。その時はドキュメントを撮っていたから映像が残っているんですけど、楽屋にいるみんなは“停電だね”とかいって他人事なんですよ。まぁ、俺も他のメンバーが懐中電灯に照らされて煽っていたら、超笑うだろうけど(笑)。あの時は演奏を止めなかった戒はさすがだなと思いましたね。ただ、もしも今ああいうことがあったら、戒が一番最初に止める気がする(笑)。
止めるね(笑)。あと、ライブ中にREITAのモニターから火が出たこともあったし、日比谷の野音でライブをした時に麗のギターの音が出なくなったこともあった。特効が“バーン!”と炸裂したら、アンプのヘッドとキャビネット(スピーカー・ボックス)を繋いでいるケーブルが抜けたという(笑)。そんなこと、ありますか? 特効で抜けるって、あり得ないですよね(笑)。
REITAローディーも、まさかスピーカー・ケーブルが抜けたとは思わないから対応できなかった(笑)。そういえば、『DOGMA』のツアーの時に、ライブが30分くらい中断したこともあったよね。
あった。埼玉の戸田だったかな。30分も中断したのに、再開した時のお客さんの盛り上がりが凄かったんですよ。あの時は、本当にあり難いなと思いました。
──その日は自分も客席にいたのですが、待っている間の場内の雰囲気がすごく良かったことを覚えています。“勘弁してくれよ”みたいな空気ではなくて、皆さんワクワクして再開を待たれていて、the GazettEは本当に愛されているなと思いました。
the GazettEは、愛されていますね。それは、本当にそう思う。それが不思議なんですよね、もう18年もやっているけど。なにが、そこまで深く愛情を注いでもらえる理由になっているのかがわからない。
──the GazettEは独自の世界観を持っていますし、曲がいいですし、皆さんカッコいいですし。それに、サウンドがとにかく気持ちいいんですよね。それは、REITAさんのベースによるところが大きい気がします。
わかる。REITAはリズムが一番タイトだと思うんですよ。ベースは聴こえにくい楽器だけど、実は強力に楽曲を支配しているんですよね。そこがしっかりしているからサウンドが気持ちいいというのは絶対的にあると思う。
REITA今日は、すっごく気持ちよく寝れそう(笑)。
でも、リズム隊だからね。REITAは戒と一緒に気持ちいいグルーブを……。
REITAやめろっ!(笑)
ハハハッ!他にも、なにかあったかな……。
──そういえば、葵さんとREITAさんは東京ドーム公演の時に、イヤモニを使わなかったんですよね。それは、ミュージシャンの間で伝説になっています。
使わなかった。当時はイヤモニに抵抗があったんだよね?
REITAうん。“なにがイヤモニじゃい!”と思ってた。ロックは生音とフットモニターで勝負すべきだろうと。でも、ステージの花道にいったら、もう音が遅れ過ぎていて、まともに演奏できないんですよ。だから、「ドームで、イヤモニなしで弾けたんだ」とよく言われるけど、弾けなかったよ…という(笑)。
当日リハをして、もうゾッとしましたから(笑)。“なんも、わかんねぇ”っていう(笑)。あの環境で、よくやれたなと思う。それで、ドームが終わった後、すぐにイヤモニを作りにいきました(笑)。

「ライブ三昧の人生を送っている自分は幸せだなと思います」(葵)

──いろいろなことを経験して、より強固になっていったことがわかります。では、ライブの後に“今日はいいライブだったな”と思えるポイントをあげるとしたら?
REITA俺は、疲労度ですね。どんなライブだったか覚えていないくらい疲れ切った時は、いいライブだったんじゃないかなと思う。周りを気にする余裕がないくらい激しくいって、客席のノリが良かったかは正直わからないというような時のほうが、手応えがありますね。そういうライブが、ファンから見て面白いかどうかはわからないけど。そういうスタンスなので、ライブの後はいつもクタクタになる。汗が、とにかくすごいし。でも、汗をかかないと完全燃焼しないというのがあるんですよ。だから、スポーツみたいな感覚でライブをしていますね。
──そういえば、ハロウィン・ライブでスタッドがビッシリと打たれたジャケットを着たことがあって、ものすごく重かったと言っていましたね。
REITAそう!あの衣装はメッチャ重かった(笑)。
──普段から全力でいき切るライブをされていなかったら、あの衣装で1ステージ持たせられなかったと思います。
REITAそれは、ありますね。だから、俺はツラいのが好きなのかもしれない。
もしかして、M?(笑)
REITAうん(笑)。厳しい状態で、それに耐えるのが好きなんだと思う。自分に負荷をかけるのが好きで、快適になりたくない。快適な環境だと、たぶん調子に乗っちゃうと思うから(笑)。今しているマスクも左目はほとんど見えないんですよ。だから、やりにくさを感じながらライブをするのが自分にとってはやりやすいんだと思います。
ドMだ(笑)。中2病のドMって、もう最悪じゃん(笑)。
REITAしかも、もういい歳だし(笑)。
ハハハッ!僕は放っておくと“ウェ~イ!”となってしまうので、最近はわりと平常心でいようとしています。でも、素に戻るのは違うじゃないですか。だから、平常心でいながら素に戻らないようにすることが課題になっていて、それがうまくできた時に、いいライブだったなと思います。そういう時は、いい演奏ができることが多いし。ただ、さっきREITAも言ったように、そういうスタンスでライブをしている姿がカッコいいかどうかはわからない。派手さでいったら、昔のほうが派手だったと思うんですよ。今は地味に見えるかもしれない。でも、平常心を保ってギターを弾くことに集中することで、よりライブを楽しめるようになったんです。
──葵さんは地味ではなくて、クールという印象です。それにしても、the GazettEは本当にライブの本数が多くて、お二人は“ライブ三昧”の人生といえますね。
本当にね。ライブが多いから大変な面もあるけど、今はこれだけライブができるということが嬉しいです。たまに、ライブを仕事と感じる瞬間もあるんですよ、ぶっちゃけ。でも、トータルでは、ライブは楽しいという気持ちが勝つ。これだけ長く活動していると、地方にいってなにが食べたい、観光したい…みたいなことはもうないんですよ。つまり、“ツアーの楽しさ=ライブをすること”で、それを楽しめているんです。そもそも自分が音楽に目覚めてギターを弾いたりするようになったのは、自分もステージに立ちたいという気持ちになったからだったんですよね。だから、ライブ三昧の人生を送っている自分は幸せだなと思います。
REITA葵も言ったように、俺もライブがやりたくてバンドを始めたんですよ。テレビに出たいとか、レコーディングしたいとかは思わなくて、とにかくライブがしたかった。だから、沢山ライブができるのは本当に嬉しいです。俺は人前に出ていないと、バンドマンとしての意識を保てないところがあるし。ライブ前は個人的に、いろいろ調整するんですよ。調整して、身体も心も引き締める。それが心地よかったりするんですよ。だから、今後もできる限りライブをしたい……というか、やらせてもらえるといいなと思います。
──1年を超えるツアーが終わって、“もうライブはいいよ”とはならずに、またライブをしたいと思えるのは筋金入りのライブ好きといえますね。
もう、いいよ…とはならないですね。
REITAうん、またライブがしたいと思う。
──ライブが多いのは、ファンの皆さんにとっても嬉しいことだと思います。では、the GazettEが18周年を記念して3月10日に武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで開催されるライブは、どんなものになりますか?
それが、まだわからないんですよ。もう2月だから、そろそろ準備に入らないとヤバいじゃないですか。曲出しをしようよという話をしているんですけど、RUKIがステージセットとかと関連づけてセットリストを考えたいと言っていて、そこで止まっているんです。ライブ、本当にやるのかな?(笑)
REITAいや、やるっしょ(笑)。うちのバンドはセットリストが2ヶ月前とかに決まっていることはなくて、大体1ヶ月前くらいに決まるんですよ。だから、今回も大丈夫だと思います。
いや、どうだろうね。最悪、1回キャンセル……。
REITAやめろっ!(笑)そういう状態なので、どういうライブになるのか本当にわからない。ただ、ライブのタイトルがthe GazettEが活動してきた日数なので、それを感じさせるようなライブでなければいけないなと思っています。
そうだね。ただ、15周年の『暴動区 愚鈍の桜』で、昔のthe GazettEを“ドーン!”と見せたので、どこまでやるかは難しいところがある。だから、まったく予想がつかないですね。
REITAそうなんだよな。でも周年ライブにふさわしい、観て良かったと思ってもらえるライブをすることは約束できるので、ぜひみんなに集まってほしいです。

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