ASKAが語る。ASKA×バンド×ストリングスが融合するアンコール公演と新作「笑って歩こうよ」

インタビュー | 2021.08.03 18:00

──カップリングの「プラネタリウム」は70年代のフォーキーなテイストがあって、温かみのある歌が魅力的です。ロマンチックなラブソングでもあります。これはいつ頃に作ったのですか?

この曲も6、7年前に作った曲です。作ったのは50代ですね。作ったのはいいけれど、こっぱずかしくて歌えなくなった(笑)。以前から言ってるんですが、10代、20代の頃に恋愛の歌を歌うのはきれいだと。聴いてる方も気持ちがいい。30代の恋愛になると、深読みして聴くような恋愛の歌になってくる。40代になると、純粋な気持ちで歌っても、純粋だと受け取ってもらえなくなる。50代になると、歌っているほうがどれだけ純粋な気持ちで歌っていても、気持ち悪いと(笑)。

──「気持ち悪い」は言い過ぎでは(笑)。

いやいや、歌うその姿自体が無理だと(笑)。そういう状況を客観視した時に、歌えなくなったんですよ。こういう歌を自分が歌ったら、リスナーはどう受け止めるんだろう、これは無理だろうと思ったんです。ところが60代になって還暦を迎えると、若い頃を振り返ってその時の気持ちになって歌うも良し、純粋に歌として表現するも良しで、ラブソングを歌うことが素敵な年代に入ったんじゃないかと感じました。だから今回、歌えたんです。昨年リリースしたアルバム『Breath of Bless』の中に「どうしたの?」というラブソングが入っていて、あの曲がきっかけになりました。これからまたラブソングを歌えるんじゃないかという気がしました。今はまた戻ってきたなと感じています。

──10月から始まる『Get The Classics ASKA premium concert tour-higher ground-アンコール公演』についてもうかがいたいのですが、アンコール公演としたのは?

昨年のツアーで熊本と大阪が延期になって、このままできなくなるんじゃないかなと思った時に、ストリングスチームのリーダーに電話して、「次のツアー、またお願い」って頼んだんですよ。「三位一体の形態でもう1回やるからね」って。それが今年の初めです。そうしたらものすごく喜んでくれました。ストリングスチームが集まった時にも、「またやりたいね」ってみんなで言いあっていたんですって。お客さんも、ここ何十年、あんなに喜んでもらえたツアーはなかったんじゃないかというくらい、みんな、喜んでくれました。CHAGE and ASKAでは映画で始まって映画で終わるツアーなど、企画的な良さが際立っていたツアーはありましたが、あれとは別の次元で、ここ何十年ではいちばんお客さんが反応してくれたツアーだと思います。

──ASKAさんとバンドとストリングスの融合の仕方も見事でした。全員がASKAさんの歌に向かって、ひとつになっていると感じました。

ストリングスチームの参加、大成功でしたね。クラシック畑の人たちでありながら、彼女たちはピックアップマイクを受け入れてくれたんですよ。ひとつひとつの楽器に付けてくれたので、音がガンと来るし、その音がロックサウンドと一体になってくれるし、これは大正解だったなと感じました。彼女たちも驚いていました。集団であんなことをしたことがなかったので、新鮮な体験になったようです。ストリングスがバンドサウンドの中にしっかり入り込んでいて、その演奏を背景に歌うのはとても気持ちのいいものでした。ツアーをやっている最中もなんとか最後までやり切りたいと思っていたんですが、2か所中止になってしまったこともあって、アンコール公演をやろうと早い段階で決めていました。

2020年10月21日『ASKA premium ensemble concert -higher ground- 2019>>2020』 Blu-ray+LIVE CD リリース

──中止になったこと自体は残念ですが、そこで終わらず、こういう形で繋いでいったところが素晴らしいですね。

そこなんですよ、本当にそこは考えました。繋げるってことですね。ただしアンコール公演と言いながら、セットリストはかなり変わります。でもアンコール公演という意味合いは確実にあるんですよ。前のツアーのハイライトになっていたシーンはうまい具合に入れていこうと考えています。

──今回のツアーで新たな部分はどんなところでしょうか?

前回失敗したことが一個ありまして。それは歌謡曲のカバーを入れなかったこと。次は入れて、飛ばしていきます(笑)。

──以前のツアーでも、西城秀樹さんの「YOUNG MAN」をASKAさんが歌った時もとても盛り上がりましたもんね。なんていい曲なんだろうって感動しました。

誰もが知っている日本の歌謡曲の名曲を今のシンガーが今の音でカバーするのがいいんですよ。本気でやってます。そして思いっきり楽しんでます(笑)。

──ツアーでどの曲をカバーするのか、とても楽しみです。

今度のツアー、楽しみでしかないです。なんたってあの空間ですから。みんなで楽しむしかない。みんなで楽しむことがマイナスなことに対するバリアにもなるだろうし、全身で楽しむことで免疫力も上がるんじゃないかって思っています。

公演情報

DISK GARAGE公演

Get The Classics ASKA premium concert tour-higher ground-アンコール公演

2021年10月9日(土) 府中の森芸術劇場・東京
2021年10月16日(土) 熊本城ホール・熊本
2021年10月24日(日) 静岡市民文化会館大ホール・静岡
2021年11月5日(金) 岡山市民会館・岡山
2021年11月6日(土) 広島文化学園HBGホール・広島
2021年11月10日(水) 相模女子大学グリーンホール・神奈川
2021年11月16日(火) LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)・東京
2021年11月17日(水) LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)・東京
2021年11月23日(火・祝) 高崎芸術劇場・群馬
2021年11月26日(金) 東京国際フォーラムホールA・東京
2021年11月30日(火) フェスティバルホール・大阪
2021年12月9日(木) ロームシアター京都・京都
2021年12月17日(金) 仙台サンプラザホール・宮城
2021年12月22日(水) 名古屋国際会議場センチュリーホール・愛知
2021年12月28日(火) 福岡サンパレスホテル&ホール・福岡

出演:
ASKA 
ASKA BAND:澤近泰輔(Pf、編曲)、江口信夫(Dr)、鈴川真樹(Gt)、是永巧一(Gt)、荻原基文(Bs)、SHUUBI(Cho)、一木弘行(Cho)
弦楽アンサンブル:Get The Classics Strings

チケット一般発売日:2021年9月4日(土)

RELEASE

「笑って歩こうよ」

ASKA約1年半振りとなるCDシングル

「笑って歩こうよ」

(DADA label)
2021年7月14日(水)SALE
  • 取材・文

    長谷川 誠

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