ユアネス1stフルアルバム『6 case』を12月にリリース!初の映像演出を入れた東阪ワンマンライブも決定!メンバー全員に話を聞いた

インタビュー | 2021.08.18 12:00

──2021年に入ってからは4月に配信シングル「Alles Liebe」をリリースし、5月には1stフルアルバム製作のクラウドファンディングを発表しました。なぜクラウドファンディングを行おうと思われたのでしょう?
古閑今のユアネスを知ってもらうためのきっかけを作りたかったのと、なかなかファンのみんなと顔を合わせる機会がないので、一緒に作品を作りたいという気持ちが大きかったんですよね。みなさんと一緒にユアネスの今と今までを詰め込むフルアルバムを作って、みなさんと新しい展開をしていきたかったんです。

「凩」Official Music Video

田中僕らのリリースしてきた作品は毎回色味が違って。それはさっきも話していたように、古閑が影響を受けたものをどんどん自分の作曲に還元していくからなんです。それをバンドで作ることでどんどんユアネスの色が増えてきた。今回のフルアルバムはそれを一挙に体感できるだけでなく、これからやっていきたいことも見える作品になるんじゃないかな……。まだ完成していないのでふわっとしたことしか言えないんですけど(笑)。
──ははは。この取材時では『6 case』というアルバムタイトルだけはわかっている状態です。
田中ライブに行きたくても行けない人がたくさんいる時代なので、プライベートな空間でじっくり聴いて、じっくり観て良さを味わえる作品を作ることは、特に重要だと思うんです。そういうフルアルバムを名刺代わりの1枚にできるのはすごくうれしいことで。それをこれまで応援してきてくれた人や、クラウドファンディングに参加してくれた人と一緒に作れるというのは、みんなで一丸となってコロナ禍に打ち勝っていくようでもあって……すごくいいなって思いますね。
──“親愛なるあなたへ”という意味を持つ「Alles Liebe」というタイトルのシングルは、その思いを語るものでもあったんですね。「Alles Liebe」をはじめ、これまでリリースされているユアネスの作品タイトルは、古閑さんがある程度計算していたとはいえ、ここまで言葉の意味とバンドのタイミングが合いすぎているなんて。

「ヘリオトロープ - Heliotrope -」Official Music Video

古閑あははは。最初から綿密に組み立てているわけではないですけど、次出すならこれにしようかなと準備をしつつ、いい感じにタイミングが流れてきたときに「じゃあこのタイトルの作品を出しましょう」と決めて、曲の方向性を考えていくんです。だから土台は用意してあるんですけど、バンドの流れを見つつ決めているところはありますね。
──古閑さんの表現したいことの周期と、バンドの作る物語がリンクしているんでしょうね。それもすごく奇跡的。
黒川もしかしたら僕らの生活が古閑の計算に組み込まれてるのかもしれないです(笑)。
古閑実は俺がメンバーを操ってるかも?(笑)
──はははは。すべてがいいタイミングで巡っていると感じます。クラウドファンディングでの製作はいかがですか?
古閑応援してくれる人の存在が一人ひとり可視化されることで、より具体的になるぶん僕らの強い支えになるんです。もっと頑張ろうという気持ちをもらえることが、クラウドファンディングをやって最も大きなことですね。
小野クラウドファンディングのページはコメントができるようになっているので、応援してくれる人の言葉をもらえるんです。ライブがないぶん聴いてもらえている実感を持つのが難しいので、「こんなふうに思ってくれてるんだな」「応援してくれる人がこれだけいるんだな」と実感できているので、大きな励みになっていますね。
黒川特にレコーディング期間はスタジオとかにこもりっきりになっちゃうから、人と接点が減るぶん「どう見せるべきなんだろう?」とか「この先どうなるんだろう?」みたいな不安がどうしても増えちゃうんですよ。でもこの状況下では、リスナーのみなさんも同じですよね。不安を抱えている人は多いと思うし、前みたいにSNSでリアクションをする余裕もないかもしれない。でもクラウドファンディングをやったことで、これだけの人が自分たちの音楽を求めてくれているんだ、期待してくれている人はいるんだな……と安心できました。その気持ちは間違いなく作品につながってくる。レコーディングは自分たちだけでやるものだけど、聴いてくださる方々のお陰で成り立つ職であり立場なんだなと今回の製作でより強く感じましたね。
田中うんうん。僕も最近あんまり連絡を取ってなかった友達から「実はクラファンで買ったんよ。応援しとるよ」と連絡が来たり、実家の両親が「微力ながら会社の人間にも宣伝しといたから、ちょっとでも足しになるといいな」と言ってくれました(笑)。お客さんが数人のライブで一生懸命演奏していた時から支えてくれる人のありがたさはずっと痛感していたけれど、人が増えていくと一人ひとりとじっくり向き合うことはどうしたって難しくなるじゃないですか。
──そうですね。
田中不平等になるのも良くないから、“お客さん”とひとかたまりで見てしまっていた部分もあったかもしれない。でもクラウドファンディングは一人ひとりにリターンというお返しができる。ずっと応援してくれている人も、最近知って好きになってくれた人も、これからのユアネスに期待をしてくれている人たちだと思うんです。金銭面が苦しいけどユアネスの音楽に勇気づけられているという人がたくさんいることもクラウドファンディングを通してわかった。応援してくれている人全員に音楽で恩返しをしていきたいし、期待をしてもらっている責任が出てきたことで、さらにやる気も掻き立てられました。だから本当にうれしい。ありがとうございます、それに尽きます。
──なんて胸が熱くなる話なんでしょう。ユアネスのファンは幸せですね。そういうマインドを持ってらっしゃるからこそ、支援者にとってうれしいリターンがここまで揃っているんだなと腑に落ちました。
古閑初めてだからどういうリターンにすればいいのかわからないところもあったんですけど(笑)。
黒川それはある(笑)。でもこれくらいのことなら全然できます!
──フルアルバムを製作するクラウドファンディングということは、それがなかったら実現できなかったことも多々あるということですよね?
古閑もちろんです。より良い質のものを提示するためのクラファンなので、今までなら僕が鍵盤を弾いてたであろうところをスタジオミュージシャンの方に弾いていただくとか、曲に合ったスタジオを選べるとか、選択肢が増えたことでより広い視野で製作やレコーディングができていますね。作品の質を上げることで、いろんなチャレンジができているんです。
小野レコーディングはいつもわくわくするんですけど、今回は特にわくわくしましたね。今までにやったことがない環境で叩けたので、すごく刺激的でした。表現を突き詰める時間もたくさん取れたので、そこで蓄えたものを音に出せたという達成感はすごく強いです。
黒川もともと楽曲の振れ幅が大きいバンドですけど、まだこんなに新しいものを作れる人たちやったんやー……とレコーディングを通して実感しましたね。僕は歌うことだけに力を入れさせてもらっている立場なので、それぞれの楽器のことや曲作りの難しい部分には知識が追いつかなくて。そんな人間でも、楽器隊として、ソングライターとしてのメンバーの凄さに感動したんです。僕も歌以外に何か身に着けんと……!
古閑・田中・小野(笑)。
黒川3人が僕の意識を高めてくれたレコーディングでした。
古閑今回みたいな製作を続けられるように、このアルバムをしっかり届けたいですね。ここから12月のリリースに向けて仕上げていくので、いい作品にします!
──フルアルバムの前に、9月の東阪ワンマン「ユアネスONE-MAN LIVE 2021“LATENT”」でユアネスの現在のモード、今のユアネスが作る物語を味わっていただきたいですね。
古閑そうですね。今回初めて映像を入れさせてもらうことにしました。今までのユアネスを表現しつつ、これからのユアネスを表現できる場にしたいですね。だからこれまでユアネスのライブに来たことがない人も楽しめるし、これまで聴いてきてくれた人はより胸に迫るライブになると思います。渋谷PREASURE PREASUREでライブをするのは初めてなので、めっちゃ楽しみですね。
黒川ホールでライブをするのも、学園祭くらいしかなかったもんね。すっごい楽しみ。「ユアネスは絶対ホールが似合う」と言ってくださる方々はけっこういたから、喜んでもらえるかな?
田中映画を観ているようなライブだと言ってもらうことが多いし、僕らもそういうつもりでライブをしていたところもあるからね。それを実現できる場になるんじゃないかなあ……。もうこれは「観てよ!」だよね(笑)。とにかく観てほしい。
黒川セットリストもてんこ盛りだからね。僕らもだいぶ気合い入れないと……! 1本1本のライブを大切にしていきたいんです。
小野映像も使うぶん本気のユアネスが見せられるんじゃないかな。いつも以上に1曲1曲ミスなく、完璧に演奏していきたいですね。
田中ご時世的にライブに来られない人はいると思うんですけど、ライブは観てくれた人だけが証人だし、観に来たことを誇りに思えるライブにします。証人のみなさんには、いいところもそうでないところも全部感じてもらったうえで、来られなかった人たちに「あの日のライブはこういうところが良かったよ」といっぱい伝えてほしい。来られない人とも一緒に楽しめるように協力してくれたらうれしいし、見逃さないでほしいです。
古閑これからのユアネスにわくわくしてくれる1日にしたいね。「やべえ、ユアネス絶対見逃せないじゃん!」と思ってもらえるライブにします。

ONE-MAN LIVE 2021 "LATENT" Official teaser

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