koboreが自身最大キャパの会場に挑む全国ツアーを開催!佐藤 赳(Vo&Gt)と田中そら(Ba)に話を聞いた。

インタビュー | 2021.09.12 17:00

今回のツアーの出来で今後の人生が左右されるくらい、大事なツアーになると思います。(田中そら)

──「FULLTEN TOUR 2021」を回る直前にリリースした『Orange』は、いろんな場所でのライブ経験を重ねたkoboreが「こういう曲がライブにあったらもっとバンドがよくなるな」と感じる楽曲なのかなと思いました。セットリストに入ると今までにない深みやグラデーションを作ってくれる曲たちなんじゃないかなと。
佐藤ああ、たしかに。そういうことだと思いますね。バンドを始めて6年経つと、年々歌わなくなる曲も増えてくるじゃないですか。そういうなかで「これから先、長い間歌い続けられる曲を作っていきたい」と思って、そういうなかで作ったのが『Orange』の6曲なんですよ。
──未来を見据えた楽曲制作は、koboreにとって新しい視点ですね。年齢的なものもあるのかしら。
佐藤それも大きいですね。高校時代から知り合いのメンバーと、19歳の時にkoboreを始めて今25歳で。10代から6年も経つと、歌いたいことも変わってくるんですよね。だから『Orange』ではポップな曲にどんなリズムを組み込んでいくか挑戦したり、ラップ調の言い回しを取り入れてみたり。今までにやったことがないことだったけど、今やるべき音楽だなと思ったし、すんなりできました。
──3年前の春、赳さんは「ラップ調の曲を作りたくてチャレンジしてるんだけどなかなかうまくいかなくて」とおっしゃっていたんですよね。ラストの「OITEKU」で伏線回収してるなと思いました。
佐藤あははは。メロディックパンク系のバンドとの対バンを何度も繰り返していくなかで、自分のなかに馴染んでいって説得力が出せるようになってきたから、今ならできるなって。最近の制作はそらと俺で制作の基盤を作ることが多いんですけど、今までからかけ離れててぶっ飛んでる曲もあるんですよ。でも昔から聴いてくれる人にも「やっぱりkoboreだな」と感じてもらえるサウンド感は作っていきたいし、変わらないkoboreでいるために変化も必要だと思ってますね。
──伏線回収と言えば、「FULLTEN TOUR 2021」は、2021年1月にLIQUIDROOM ebisuで開催予定だったものの中止になったFOMAREとのツーマンイベント「FULLTEN」の名前を継承したものですか?
佐藤そうです。あのライブは中止になったけど、「FULLTEN」という名前も、FOMAREという最高の同世代との対バンもなかったことにしたくなくて。東京公演でFOMAREにも出てもらえたので、フラグが回収できましたね。自分たちでやると決めたことはいつかは通したいし、自分たちが復活させなきゃ誰が復活させるんだ!とも思うし。そういうものは、お客さんのテンションを上げるためにもどんどん実現させていきたいですね。

FULLTEN (Official Video)

──「FULLTEN TOUR 2021」はkoboreと同年代のロックバンドとのツーマンツアー。全組がコロナ禍で感染症対策を徹底しながらライブを続けてきたバンドです。
佐藤これまではリスペクトする先輩と対バンして噛みついていくようなスタンスでライブをしていたんですけど、あらためて同世代やちょっと上の先輩といった20代のバンドとツーマンをしたいなと。自分がちゃんと連絡先を知っていて直談判できるバンドをコンセプトに誘いました。ドラムの克起(伊藤克起)はkoboreのなかでいちばん年下だから、年齢の近いバンドマンが多いと楽しそうで。やっぱりライブハウスを主戦場にしている同世代は抱えている思いが近いぶん、全公演めちゃくちゃ楽しかったですね。「HEBEREKE TOUR 2020」以来ひっさびさに仲間に会えたし、こういう状況だからこそ1本1本濃いライブになりました。
田中ツーマンにはライブ前、独特な空気感がありますね。ぞくぞくして最高っす。僕らのツアーだからどのライブも僕らが後攻なので、僕らの前にいいライブをされればされるほど気持ちがあがります。あの感覚はすごく久し振りだったし、めちゃめちゃ楽しかったです。
佐藤「HARU ICHIBAN TOUR 2021」を回っていたからなおさらそう感じたところはあるかもね。「FULLTEN TOUR 2021」は俺らまだまだだな~ってムカつくこともあったけど、それは対バンがいたから気付けたことで。こういうシビアななかでもライブをやってきたバンドならではの覚悟が漲ってましたね。その熱量を直で感じられて刺激になりました。
──個人的には山内彰馬さん率いるmotherとのツーマンがファイナルなのも感慨深かったです。koboreを初めて観た2017年に、山内さんが以前組んでいたShout it Outのライバルになるんじゃないかなあと思っていたので。
佐藤(山内は)僕と同い年なんですよね。俺が高校の購買でパンを買っていた時に、あいつは未確認フェスティバルでグランプリを獲ってると思うとムカついて(笑)。だからいつかShout it Outを対バンで呼べるくらいになってやる、引きずり下ろしてやる!と思っていたら解散しちゃって。仲良くなったのはあいつがmotherを組んでからなんです。motherをファイナルに呼べたのは、あの時の自分の目標達成でもあるんですよね。ちなみにShout it Outのライブを初めて観たのが、FOMAREとの対バンだったんですよ(笑)。あいつらが下北沢をパンパンにしてる時、俺らは府中Flightでお客さん2人とかで……その悔しかった思い出が、「FULLTEN TOUR 2021」でいい思い出になりました。
──赳さんのバンドマン人生の伏線回収劇でもある。ロックバンドのロマンを感じるエピソードです。そして9月22日からワンマンツアー2021「ZERO RANGE TOUR」が始まるわけですが、こちらは2ヶ月弱で23本を回るツアーです。
佐藤リリースツアーは「出来た新曲たちはどんな曲なのか?」という正体を暴くものだと思っていて。だから曲を成長させていく場所だと思っているんですよね。お客さんの前で演奏していくうちに無意識のうちに歌詞が出てきて、手が動くようになっていくことで、地に足のついたライブができるようになっていくというか。曲の成長は、それをどれだけ実感できるかにかかっていると思うんですよね。でも「ZERO RANGE TOUR」はリリースツアーではないので、とにかく好きなようにやりたいですね。……あ、ダイブするとかじゃないですよ?
──わかってますよ(笑)。
佐藤コロナ禍が明けた時のお楽しみですね。俺が真っ先に飛び込んでやります(笑)。きっちり作り込んだライブはkoboreらしくないので、今回のツアーでは自分たちのやりたいことを詰め込みたいですね。自由度高めのツアーになると思うし、ワンマンだから最近演奏していない曲も自分たちの曲だと実感できるツアーにできたらいいな。
田中『Orange』の曲たちは「FULLTEN TOUR 2021」の初日と最終日で、ドラムのフレーズがめちゃくちゃ変わったり(笑)、それ以外にもだいぶ成長したけど、まだまだ未完成な気もしているんです。うちのギター(安藤太一)とドラムはプロ意識が強いので、ライブでも曲の良さを引き立てることに徹している場面が多くて。それはすごくいいことで、僕も刺激を受けていたんですけど、最近はそれだけじゃつまんないなあとも思ってるんです。欲張りなんですけど、演奏もしっかりしていてライブも面白い――「ZERO RANGE TOUR」の間に両方手に入れたいですね。
佐藤おっ、もう手に入れる気まんまんじゃん。
田中演奏技術のあるバンドも、めちゃくちゃ熱量があって泥くさいバンドもいっぱいいるけど、どっちもあるバンドはあんまりいないので。その枠欲しいなって思うんですよね。そこを積極的に狙っていきます。赳をしっかり支えつつ、赳の色にも寄れるように練習します。
佐藤でもライブになるとみんな前に出てくるよ?(笑)。俺としても俺がフロントで先陣切るというよりは、全員が前に出てくれたらいいなあと思うんです。
──koboreは昔からそうですよね。個々の色がはっきり出たうえでkoboreというサウンドが成立しているし、個々の色が出れば出るほどバンドのグルーヴが増していくから。
佐藤最近克起のドラムの位置が俺の後ろからじわじわと横にずれてきてるんですよ(笑)。
田中そうだね~(笑)。やっぱり自分を見てほしいんだね(笑)。
佐藤最近しっかりめに横にずれてるよね!? 最終的に横1列になる日が来るかもしれません(笑)。今回のツアーは克起のドラムの位置にも注目ですね。

──セミファイナルはEX THEATER ROPPONGI。koboreは大きなライブ会場での経験が浅い頃から、会場のキャパに飲まれないライブをしている肝の据わったバンドなので、様々な思いを抱えながら成長してきたなかで立つEX THEATERもいいライブになりそうですね。
佐藤EX THEATERにも行ったことないし、仕事以外で六本木に行こうと思って行ったこともないです(笑)。たまたま車で通りかかった時に「ここが噂のEX THEATERか~」くらいで、全然想像もつかないなあ。ずっと東京の府中という街でやってきたバンドが、六本木のEX THEATERって……。
田中未知だよね。でもこのツアーでひと皮ふた皮剥けたい。今回のツアーの出来で今後の人生が左右されるくらい、大事なツアーになると思います。このツアーで絶対にポジティブなイメージを手に入れたいんです。とにかくいいライブにするために、しっかり準備をしているところです。準備を無駄にしないためにも絶対成功させたいんです。
佐藤そうだね。ワンマンでは過去最大キャパのEX THEATERは俺らのチャレンジ。わからないハコに挑むkoboreがどんなライブをするのか、ぜひ観てもらいたいですね。この状況でライブに来るお客さんの強い意志はもちろん、行きたいけど行けない人たちのメラメラした気持ちも俺らには届いていて。お客さんも俺らも、同じ気持ちでライブをやっていると思う。聴き入ることができて、しっかり気持ちが伝わってくる、圧倒的なライブがしたい。そしたらこの先、どんな場所にも行けると思うんです。このツアーをkoboreの大きな一歩にできたらいいなと思っています。

PRESENT

サイン入りチェキを2名様に!

※転載禁止

受付は終了しました

公演情報

DISK GARAGE公演

kobore ワンマンツアー2021 「ZERO RANGE TOUR」

2021年9月22日(水) 千葉 LOOK・千葉
2021年9月23日(木・祝) 横浜 F.A.D YOKOHAMA・神奈川
2021年10月30日(土) 水戸 LIGHT HOUSE・茨城
2021年11月11日(木) 六本木 EX THEATER・東京
ほか全国23箇所にて開催!

ツアー前半戦のチケットは9月11日(土)10:00〜一般発売!

>>お申込み(先着)

RELEASE

『Orange』

2nd EP

『Orange』

(Columbia)
2021年6月9日(水)SALE
  • 沖 さやこ

    取材・文

    沖 さやこ

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  • 東 美樹

    撮影

    東 美樹

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