ASH DA HERO、ソロからバンドへ進化「みんな見たいだろ?ロックバンドが大暴れするところを」

インタビュー | 2021.11.02 19:00

ソロ・プロジェクトを完結させ、ASH(Vo)、Narukaze(Gt)、Sato(Ba)、WANI(Dr)、Dhalsim(DJ)による5人編成のロックバンドに姿を変えたASH DA HERO。彼らがその記念すべき初ライブをソロ時代の原点となった東京・TSUTAYA O-WESTにおいて<NEW STARTING OVER>と題したワンマンライブを11月18〜20日、3DAYSでブチかます。このライブが新たな船出となる5人に話を聞いた。
オンラインライブも見飽きた、アコースティッキーなものへと形を変えたライブではもう物足りないという人はぜひともこの3DAYSに駆けつけて、彼らが心の奥底にしまっていた宝箱からロックバンドの初期衝動を再びとりだし、着火させるその瞬間を生で見て欲しい。コイツらについていけば間違いない。そんな夢を一緒に追いかけていきたいと思う。
──同じASH DA HEROという名前なのに、いつの間にか人数が増えましたね。
ASHソロ・プロジェクト編が終了しまして、ロックバンド編がスタートしました。
──以前ASHさんは自分はバンドは嫌いだし向かないからソロ・プロジェクトとしてASH DA HEROを立ち上げたとおっしゃってましたよね。なのに、なぜバンドを?
ASHバンドは嫌いだっていいながら、どこかでめっちゃ好きなんです。それだけ好きなものに裏切られたからこそめちゃくちゃ悔しかったし、めちゃくちゃ傷ついた。だから、一人で僕はのし上がってやろうって思ったんです。本当はバンドやりたかったんですよ。
──あ、そうだったんですね。
ASHでも昔みたいな“バンドごっこ”はもうやりたくなくて。だけど面白いもんで、一人でやりだしてみたらそういう同じ志、似たような魂を持った人たちと出会う機会が増えていって、一緒に音を出して一緒に旅をしていこうと思える仲間たちと出会えた。1人で6年間あぜ道、けもの道を開拓してたらいつの間にか轍ができていて。2つしか足跡がなかったのに気づいたらいっぱい足跡があった。それで、この人たちと一緒に次のステージに行こうって思ってバンドにしました。
──なんか、しゃべってるフレーズがそのまま歌詞になりそう(微笑)。
ASHいやいや。思ったこといってるだけです。
──しかし、いまこのような環境下でバンドに移行する。勝算はどうなんでしょう。
ASH勝算しかないですね(きっぱり)。この時代に逆張りって思われる方が多いと思うんですけど。いつからそんなに日和ったんですかね。この国の音楽ファンは。世の中のメインストリームや向かい風に対抗していくのがロックンロールの面白さだと思うし、そういうものに憧れてロックを志したので。世の中的にロックじゃないものがセオリーっていうのなら、そこに逆張って威風堂々とロックバンドで突き進んでいきますよ。ロックバンドがソロやアコースィックに形を縮小していくんであれば、我々はドーンとロックバンドをやりましょうと。見たいだろ? これ読んでる人もロックバンドが大暴れするところを。もうトラップビート聴き飽きただろ? と。だから、僕の中には勝算しかないんです。だって単純に考えればASH DA HEROをこれまで一人でやってきて、それが5割り増しでカッコよくなるんだからメリットしかないんですよ。

ASH

──ソロ時代のバラエティー豊かな音楽性が狭まってしまう可能性もありますよね?
ASH逆ですね。自分一人じゃなく5人で音楽を作っていけるんで「こんな曲俺は考えつかなかった」とか選択肢が増えることによって、より可能性は広がる。だから、逆にいままで以上に自由に音楽を描いていけるんじゃないかなと僕は確信してますよ。

ロックバンド ASH DA HERO 始動 Movie

──リーダーはいるんですか? このバンド。
ASH首謀者は僕なのでキャプテンは僕だと思いますが、リーダーは場面場面によってイニシアティブをとる人がいるんで。元々それぞれがリーダーになるような人ばかりなんです。Dhalsim以外は(一同笑)。
──Dhalさんはオチのポジションの方なんですね!
ASH違います違います。ごめんなさい(微笑)。
──ASHさんのなかにはバンド=5人編成というものがあってこの形になったんですか?
ASH最初は4人でいいなと思ってたんですけど、もう1人いたほうがいいなと朧げに思って。でもギター2人とかではなかったんすよ。僕の頭のなかでは概念みたいなメンバー。例えば犬を入れるとか、着ぐるみとか考えたんですけど、さすがにそれは伝わりにくいなと。それでギターのNaru(kaze)君と電話してるなかでDhalsimが出てきて。僕も名前だけは知ってるなかでこの名前が出てきたんで、そこで5人構想が固まったんですよね。最後の1ピースでした。Dhalsimが。
──他のみなさんはASHさんのサポートをやられてた方々ばかりですもんね。
ASHそうです。すでに絶対的な信頼があって声をかけたメンバーです。
  • 東條祥恵

    取材・文

    東條祥恵

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  • 撮影

    井上 翔

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