はい。SNSに投稿したときに聴いてボロボロ泣いてました。僕が音楽しているのを母親はすごい応援してくれてるんですよ。元々中学生まで僕は剣道少年で、道場に通ってたんですけど。中学生のときに家出して。
はい。そのときに音楽やってる人たちに出会って。音楽やってる人たちのマインドがカッコよくて惹かれたんですよ。その人たちはみんな自分は無敵かのように生きてるなと思って。なんでなにも怖くないマインドで生きてられるんやろうと思ったら、好きなことがあるからだ、やりたいことがあるからだ、なりたい自分があるからだとなって。僕は家出から帰って。
はい(微笑)。それで、家に戻ったあと「僕は音楽やりたい。ミュージシャンになりたい」といったんです。道場の先生とか学校の先生には、剣道でそのまま進学できるし就職もできるんやから、それでおかんを楽にさせてあげるのがお前の親孝行やっていわれたんですけど。おかんだけは「好きなことがあるってすごいことやねんで。好きなことやりなさい。やってみて違うかったら別にやめたらいいやから。いまあんたのなかで“これやりたい”って思うことがあるのは、めちゃくちゃすごいことやねんで」って後押ししてくれて。そのあと、僕はヒッチハイクでいろんなところに歌いに行ったりとか曲書いたりして」
で、そんなんしてたらデビューが決まったんで、上京してきたんですけど。そのときも、おかんは矢沢永吉さんの『成りあがり』を渡して「頑張っておいで」って。おかんはめちゃくちゃ永ちゃんファンやから。
そうですね。おかんはやりたいことを見つける時間もなかったんだと思うんですよ。だから、僕がやりたいことを見つけたことが、自分のことのように嬉しかったんだと思います。
うちのおかんはおじいちゃんとおばあちゃんに育てられたみたいで。俺がおじいちゃんやと思ってた人が曾おじいちゃんやったというカラクリに、高校生ぐらいの頃にやっと気づいたんですよね。それで、40年ぶりぐらいにおかんが自分のおかんを発見したことがありまして。姉ちゃんに子供ができて。自分の孫ができたときに「私も自分のお母さんを探してみたい」っていいだして。探したら見つかったんですよ。
ええ。それでみんなで会いに行ったんですね。そうしたら、もう1~2mぐらいの距離でおかんとおばあちゃんが止まってしまって。それ以上お互い近づけなくて。そこで2人とも号泣しだしたんですよ。そのとき、初めておかんが子供の顔になってたんですよね。そんなおかんがよく俺にいうのが「やりたいことがあるっていうのすごいことや」というのと、もう1つ。「いま起きてること全部むちゃくちゃすごいことなんや」というんです。「だから、みんなに感謝しなさいよ」とずっといわれてきたんです。いまになって、やっとそういう言葉の意味が分かる。自分は、自分一人でなんでもできると思って生きてきたし。一人でなんでもできるほうがカッコいいと思ってた。でも、おかんのいってきた言葉がいますごく自分の生きる指針になっていますね。
森の日があるんなら、せっかくやから僕主催でイベントをやろうと思いまして。それで、MIMIZUQと森 翼とブルーペンギン、ブルーペンギンというのは僕がやってるデュオなんですが。この3組でスリーマンをやることにしました。全部ヴォーカルは僕なので。
出ずっぱりです(笑)。
このイベントでは、いまシンガーソングライターとしての僕の活動を観てくれてる人に、新しく僕が加入したMIMIZUQというバンドで、表現の幅がこんなに広がっているというのを伝えたいのと。あとは、単純にこんな音楽があるよというのも伝えたいですし。逆に、MIMIZUQのいま既存のファンの人たちには、僕は元々こういう音楽をやってる人間ですよというのがちょっとでも分かってもらえたらいいなと思ってます。ぜひみなさん、いらしてください。そうして、このイベントで「いいな」と思ってくれた人たちには、6月18日にMIMIZUQが渋谷PLEASURE PLEASUREでワンマンライブ<MIMIZUQ 4th Anniversary ONEMAN LIVE MIMIZUQと時巡りの列車 MONSTER GIRL in the Child Room>をやるんですけど。きっとMIMIZUQはホールのほうが世界観が伝わりやすいと思うんです。僕が加入してから一番濃いMIMIZUQが観られるんじゃないかなと思ってますので、こちらにもいらしていただけたらと思ってます。
PRESENT
森 翼サイン色紙を1名様に
※転載禁止
受付は終了しました