ASH DA HERO、ワンマン直前取材「人生変えちゃう体験が出来るのが、ロックバンドのライブ」

インタビュー | 2023.03.24 18:00

──そして、ライブだけでなく、活動全体を考えた時。次のフェーズに行くって意味でも、「Judgement」のリリースって、すごく大きかったんじゃないかと思って。『A.V.E.S.T』のライブを見ても、ASH DA HEROのライブを観るのは初めてだけど、「Judgement」は知ってるって人が結構いたと思うのですが。「Judgement」をリリースしての、周囲の反応や状況の変化はいかがでしたか?
ASHう~~ん……みんなは何かありますか?
Narukazeテレビから俺たちの曲が流れてきたり、街中でちょこちょこと聴こえてくることは増えましたね。反応でいうと、新しく知ってくれた人の反応を見ることはあるし、海外でも俺らを知ってくれる機会になったし。それは単純に嬉しいですね。
ASH確かに状況は明らかに変わってるんだけど。超本音を言うと、ずっと熱を帯びたまま転がり続けているから、状況を確認している冷静さはないですね。常に進化しなきゃいけないし、次のフェーズを目指さなきゃいけないし。4月8日にZeppワンマンがあって、その先はどうするかを考えなきゃいけないし。結構、みんな前のめりで、自分らのゴールを目指して行ってるっていうのが本音ですね。でも状況は変わってるし、嬉しい状況ではあって。「あ、テレビに映った! わ~い!」みたいなのはあるし。俺らのサウンドがお茶の間に流れて、「え、いいんですか?」みたいなのはあります(笑)。
Dhalsim俺は高校の時の友達が「聴いたよ!」って連絡くれたり、「子供がサッカーやってて、『ブルーロック』好きなんだよ」って報告してくれたりして。そこまで届いてるんだっていう実感は、そういうところで感じるし。分かりやすい反応はあるんだけど、やってる本人からすると、なんていうか……。
Narukaze変化っていうより、「ありがたいな」と思って、感謝をし続けてる感じだよね?
ASHそうそう。スタジオでバカバカ音を鳴らしてて、「誰か聴いてくれるといいな」と思ってたら、「え、めっちゃたくさん聴いてくれてる。ありがとう!」みたいな。根源はそこな気がするんで。
Dhalsimそう! 俺もそういうことが言いたかったんです(笑)。
ASHでも、SNSとかでみんなが話題にしてくれてて、「わ、みんながすごい呟いてくれてる」っていうのは、超嬉しかったですね。

Judgement / ASH DA HERO

──『A.V.E.S.T』の時も「Judgement」にすごい反応があって。観客の待望感みたいなのは感じましたよ。
ASHタイトルコールした時に声が上がって、「え、知ってんの!?」って驚きましたよ(笑)。
──人気アニメのOP主題歌ってところで、アニメファンにも届いて……いや、アニメファンとか分類するのも、もう違う気がするな。
ASHそうですそうです。アニメファンとかって、垣根はもう無いですよね。オタクってのはサブカルチャーじゃなくて、食事、睡眠、アニメみたいな(笑)。日々のタスクの一部になり得てると思うし。
──ただ、『ブルーロック』のOP映像は、ものすごいシンクロ率が高かったし。「Judgement」のカッコ良さを最大限に引き出すってところで、ものすごい効果がありましたよね。
ASHOPの映像は、マジでウチらもしびれたよね?「ヤバい、なにこれカッコいい!」みたいな。示しを合わせたみたいな、まるでこの画にウチらが音を合わせたような、もちろん全然違うんですけど……いやぁ、あれは感動しましたね。みんなで夜中に見たんですけど、僕は感動しすぎて固まって、地蔵になってました(笑)。

TVアニメ『ブルーロック』2クール目ノンクレジットOP映像|ASH DA HERO「Judgement」

──ASHくんはもともと、この作品の大ファンですしね。
ASHそうです。だから、あの時の感動ったら無かったですね。
Narukazeあれは嬉しいよね。自分のバンドがクレジットであそこに載る感動って、何ていうか……至高?
ASH至高だね。至る高みと書いて至高。至高の極みだよね。
Narukazeホントに(笑)。どんな画でくるか分からないですしね。『ブルーロック』って場面展開もすごい多い作品だし、全体がワッとカオスな感じがあるんで。色んな場面に曲が当てはまるようにって作り方をしたんですけど、それがああいう形で仕上がってきて。それはもう、至高ですよ。
──リリース時のインタビューでも、「ドリブルの時の疾走感を表して」とか、割と明確にイメージがある中で曲を作っていたわけじゃないですか? そこがしっかり伝わってた、理解してくれていたっていう嬉しさもあったんじゃないですか?
ASH絶対そうだと思う。制作中にNaruくんが、「アニメの曲は場面展開がたくさんあった方がいいから」って言ってて、「このセクションを増やそう」とか、そういう話をしていて。俺はアニメ好きだけど、ただのファンとして好きなだけで、クリエイター目線で見てないから。Naruくんの戦術眼というか、クリエイティブの理解度の高さが、映像を作る側にもキラーパスとして届いた気がしたな。
Narukazeいや、でも俺が伝えたかったもの以上のものが伝わって、形にしてくれたと思ったよ。
ASHすなわち……至高ね(笑)。だから俺は、「俺たちの曲だ!」って喜びもあったけど、「Naruくんの言ってたことって、こういうことだったんだ」っていう関心や感動がありましたね。

──俺は『ブルーロック』を見てて思ったのは、「Judgement」の歌詞も、作品のテーマだったり、そこに描かれてることをしっかり反映しながら、ASHくんが普段からリリックに綴っているような自身の考えがすごいシンクロしていて。この作品のOPにASH DA HEROが選ばれたのは、必然だったんじゃないか?とすら思ったんですが。ASHくんが『ブルーロック』に惹かれたところや、共感出来たところって、どんなところだったんですか?
ASH『ブルーロック』の一番の魅力は、王道的ストーリーを破壊するところで、そこに逆説的なエールがこもった作品というか。『ブルーロック』の物語がどうやって幕を開けるかというと、「サッカーの日本代表がワールドカップで優勝出来ないのは、点取り屋がいないからだ」ってところから始まって。もう、最初から様子がおかしい漫画だったんで。そこに読者やアニメを見てる人は、そこにうずくというか、人によってはカチンとくる人もいたと思うんだけど。みんなが内秘してたというか、言いたくても言えなかったことを代弁している作品な気がするし。王道的なキャラクターたちが、あっけなくバッサリ切り捨てられていく感じが、気持ちいいんだと思うんですよね。人って多分、そういう卑しいところがあって。完璧な人が落ちていくとか、そこもひとつ魅力なんじゃないかと思ったり。王道的なストーリーを破壊する、作品としてイカレてる部分が『ブルーロック』の魅力だと思います。
──うん。例えば、この作品のテーマでもある“エゴイズム”って、出さないことが美徳というか。エゴを出すことが恥ずかしかったり、エゴを出すと叩かれるみたいな風潮があるじゃないですか? でもそこに実力や結果が伴えば称賛されるし、時代を変える人ってそういう人だったりする。でも、『ブルーロック』も現実も、中途半端なヤツは蹴落とされたり、すごく残酷な結果が待っていたりして。その辺の表現や描写に、ちょっと他にない面白さがありますよね。
ASHエゴが足りないヤツから、順番に落とされていきますからね。『ブルーロック』を読んでて、「エゴイズムとは何なのか?」っていうのは、めっちゃ考えさせられて。俺は多分、「エゴイズム」って言葉って、昔の人が辞書を作る時に間違えたと思うんですよね。「エゴイズム」を調べると、利己的とか利己主義とか出てくると思うんですけど。決して、利己的って解釈ではない気がするなって、この作品を読んでると余計に思って。かといって、利他的でもない気がして。概念自体をぶっ壊して、『ブルーロック』って解釈を作り直してる作品な気がして。ホント、すごい作品なんですよ!
──そんな作品を受けて、自分の作詞には何か影響ありました?
ASH「Judgement」に関しては最初、日本詞と英詞でバランス良くっていうのと、疾走感ある楽曲ってオーダーがあったので。英詞で書いてた時は、作品がめちゃくちゃ好きだからこそ、あえて寄せないみたいな感じで書いて。一度はそれを採用していただいたんですけど。レコーディング直前に、「いや、日本語のヴァージョンも良いんじゃないか?」と思って、いまのリリックに書き換えたんです。
──え、そうだったんですか!?
ASHそうなんです。だから、「これで行きましょう」って共有されていたものを、日本語にするってところで。「キャラクターの名前を散りばめたら良いんじゃないか?」とか、「より『ブルーロック』への愛やリスペクトを具現化して込めていった方がいいんじゃないか」とか考えながら、歌詞を書いていって。そこは作品に導かれたところがあると思いますね。「お前、ふわっとしたこと歌ってんじゃねぇよ」って、作品に言われた気がして。
──シュートを打つ直前に、違うゴールの匂いがしたと。
ASHそうそう(笑)。ゴールキーパーと一対一になった時の直感みたいな。味方にパスを出すか、自分で決めるかみたいな。まさに作品の主人公・潔の心境で、迷わず振り抜いたってことですよね。ホント、反射で書いたので、歌詞を書いた時の気持ちをあんまり覚えてないんですよね。前のヴァージョンの歌詞は、逆に明確に語れるんですよ。でも、いまの歌詞に関しては、ブワーーッと思考せずに書いてるので。目がぐるぐるってなってたと思います。
──頭の中にモヤモヤって思考が巡ってね(笑)。
ASHなんか、本当にそういう感じでしたね。『ブルーロック』を読んだ時、やっぱり自分が内秘してる哲学みたいなものとすごく呼応出来るなというのが、好きになった要因のひとつなので。こうやって音楽とコラボレートすることによってシンクロしたのが、めちゃくちゃ嬉しいんです。
──「Judgement」を聴いてすごい思いましたよ。「これ、『ブルーロック』を想像させる歌詞だけど、いつも歌ってることじゃん」って。
ASHそう思ってもらえるのは、すごい嬉しいです。オタクあるあるなんですけど、ただ作品が好きで読んでるだけなので、それがインプットやアウトプットには繋がらなくて。蓋を開けてみたら、「『ブルーロック』から吸収してたんだ」って感じるんですけど、読んでる時は、「潔、推せるなぁ!」とか、「この凪の描写、いいなぁ!」くらいしか思ってない(笑)。だから、漫画やアニメは純粋に作品として楽しんでる部分の方がデカいですね。曲をやらせてもらって、「『ブルーロック』の世界観とめっちゃ合ってるね」って言われた時にいつの間にか吸収してたことに気付かせてもらえるし、「確かに」って思わされている感じです。
──でも結果、アニメとバンドがしっかりシンクロ出来て、互いを高め合うものになってるから。「ASH DA HEROの『Judgement』好きなんだよね」って言われた時、「でも、あれはアニメの主題歌だからね」なんて言い訳する必要が全くなくて。「これがASH DA HEROの曲です! この曲が好きだったら、他の曲も聴いてみてください。ライブに来てください」って堂々といえる曲になっていますよね。
ASHそれは確かにそうですね、自信持って言えます。この曲をサッカー少年とかが、めちゃくちゃ聴いてくれてるという噂なので。そうやって、フィールドとかジャンルとか関係なく、「Judgement」には色んなところに羽ばたいてもらって。色んな人に聴いてもらえたら嬉しいですね。あとはこの曲をきっかけに俺たちのことが気になった人は、4月8日のワンマンにも絶対来た方がいいッスね(笑)。高校生の軽音楽部とかでたまたまこの記事に辿り着いた子たちは、絶対にライブに来た方がいいと思います。絶対、バンドやりたくなると思うから。
Narukaze普段、あまり音楽を聴かない人が、「Judgement」で俺らを知ってくれて、ロックを知ってくれたり。バンドに興味持ってライブに来てくれたり、もう一歩、音楽に入り込むキッカケになったらすごく嬉しいですね。
──そういう意味では、すごく良いタイミングで、すごく良い道筋が引けていると思いますよ。
ASHだと良いんですけどね。まだライブを見たことのない人にもぜひ、Zeppのワンマンに俺たちの熱を生で受け取りに来て欲しいし。ずっと応援してくださってる方々は、みなさんが追い風になってくれているから、僕たちも走っていけてると思ってますので。引き続き、応援してもらえると嬉しいです。

PRESENT

ASH DA HERO メンバー直筆サイン入りステッカー&オリジナルピンバッジを5名様にプレゼント!

受付は終了しました

公演情報

DISK GARAGE公演

ASH DA HERO LIVE 2023 “Judgement”

2023年4月8日(土) Zepp DiverCity(TOKYO)
OPEN 17:00 / START 18:00

学割実施決定!
本公演を対象に、ご来場の学生の方に学割を実施いたします。
学生証のご提示で¥1,000キャッシュバックいたしますので、専用窓口にてお手続きください。
※有効期限内の学生証をご提示ください。
※学生証をお忘れの場合、割引対象外となりますのでご注意ください。
※対象:小学生〜大学生・専門学校生
※小学生など、学生証をお持ちでない場合は保険証など年齢がわかるものをご持参ください。

チケット発売中!
https://ashdahero.com/contents/10737

RELEASE

Major 1st Single、TVアニメ『ブルーロック』2クール目オープニング主題歌

Major 1st Single、TVアニメ『ブルーロック』2クール目オープニング主題歌

2023年2月22日(水)SALE
※ADH盤(CD+Blu-ray、上)、画像ブルーロック盤(CD Only、画像下)の2形態

【ADH盤(CD+Blu-ray)】
01. Judgement
02. 自分革命 ※テレビ朝日系『ワールドプロレスリング』2・3月度ファイティングミュージック
03. Judgement - instrumental -
04. 自分革命 - instrumental -
価格:3,850 円(税込)/ 3,500 円(税抜)
品番:LAPS-4012
<Blu-ray>
01. ASH DA HERO 2022.9.5 Live Movie @ Zepp Haneda(TOKYO)
02.「ASH DA HERO LIVE TOUR 2022 "Genesis" 」Documentary
03.「Judgement」Recording & Music Video Making Movie

【ブルーロック盤(CD Only)】
01. Judgement
02. 最強のエンドロール ※TBS系『王様のブランチ』2月度エンディングテーマ
03. Judgement - instrumental -
04. 最強のエンドロール - instrumental -
価格:1,650 円(税込)/ 1,500 円(税抜)
品番:LAPS-4014
★ジャケットはアニメ描き下ろしイラスト

▼サブスク、購入はこちら
https://lnk.to/ADH_Judgement
  • フジジュン

    取材・文

    フジジュン

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  • 撮影

    井上翔

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