POETASTER、結成から10周年まで彼らの軌跡を辿る!初開催となるバンド主催サーキットイベントへの思いもインタビュー [前編]

インタビュー | 2023.09.20 19:00

──2013年、八王子で結成されたPOETASTER。まずは結成10周年という節目の年を迎えての率直な感想はいかがでしょうか?
高橋 大樹(Vo/Gt)率直な感想は、「色々あったなぁ」という感じですね(笑)。
Fuma-Z(Dr/Cho)長かったなとも思わないし、早かったなと思わないし。
高橋うん、クリアしていかなきゃいけない問題も、定期的に起きてたし。常にチャレンジを繰り返してきた10年だった気がします。
──取材に来るのにPOETASTERのヒストリーを見返して。決して順風満帆ではなかった10年間ですが、苦楽を含めてバンドとしてすごく健全にキャリアを重ねてるなと思いましたよ。
高橋その時は「こんなに色んなこと起きなくていいよ!」と思いましたけど、いま振り返るとそうだったかも知れないですね。確かに大変な時って、逆に楽しかったりしたんですよね。
Fuma-Z俺はずっとへらへらしてるだけでした。
Yoshi Nakayama(Gt/Cho)そんなことインタビューで言って大丈夫なの?(笑)
高橋いや、若かったからってのもあるかも知れないけど、「何とかするっしょ?」みたいな感じで、以外とへらへらしてたよね。実際、何もしなかったら変わらないから、何とかするしかなかったし。大変な時、友達やいまのレーベルが助けてくれましたしね。いま10年目を意識しながら、曲とか作ってるんですけど。思い出すのは起きた出来事よりも、色んな場面で一緒にいてくれた友達のことだったりして。自分にとってはそっちの方が大きいですね。

──Yoshiさん含めたサポートメンバーもそうですよね。
Yoshiあの頃、サポートメンバーの方が緊張感持って演奏してましたからね。こっちは緊張してるのにメンバーの方が楽観的で、本当にへらへらしてるんですよ(笑)。もう、その状況を楽しんでるというか。大事な後輩が困ってるから助けようと思ったら、そんな様子を見せないから、「あれ!?」ってこっちが戸惑っちゃって。
高橋いや、困ってたよ。めっちゃ困ってたし、すごく助かりましたよ。でも、楽しかったし、嬉しかったんですよね。助けてくれることも嬉しかったし、ライブ出来ることが嬉しかったし。メンバー脱退がバンド初めて7年目くらいでしょ? ライブの楽しさを改めて、俺たちに分からせるために起きたことだったかも知れないね。
Fuma-Z確かにそれまでは思うような成果も出なくて、ライブやるたびに真面目な顔で話し合ったり、ピリッとするシーンもあったり。
高橋そうだね。ライブに関しても、それ以外のバンド活動に関しても、かなりピリついてた時期だったからね。
──前回の取材では、その時代を“暗黒期”と呼んでました。
高橋実際、暗黒期でしたね。だからその後、サポートが入ってからは吹っ切れた感じもあって、ライブもすごく楽しかったですし。その時の方がお客さんの反応も良かったですし。そんな状況なのに、仲間のバンドが対バンに誘ってくれるんですよ。それもいま考えると、俺らを止めないようにしてくれてたのかな?と思ったりして。あの時にツアーに誘ってくれたバンドには、すごい感謝してます。

──では、せっかくの機会なので、結成時の思い出から振り返りたいのですが。2013年11月29日、POETASTERとして初ライブ。この日のことって、覚えてますか?
高橋めちゃくちゃ覚えてます。最初、「自分たちの企画でライブをやろう」って決めた段階ではドラムがいなかったんです(笑)。で、その頃、僕がライブハウスの横にあるスタジオで店番をしていて。大学生で就活中だったFuma-Zが、毎日スタジオに入ってたんで。「キミ、何してるの? 就活はどうしてるの?」って聞いたら、「あんまり考えてないです」っていうから、「一緒にバンドやらない?」って誘って。それで一回スタジオに入って音を合わせたんですけど、信じられないくらいドラムが下手くそで(笑)。
──あはは。毎日スタジオ入って、練習してるはずなのに(笑)。
高橋だからヤバいなと思ったんですけど、「もっとスタジオ入って、練習しな」って言ったら、1日5時間くらい練習してきて。「ガッツあるし、下手だけどなんとかなるかな?」と思って、引き込んだんですけど、それが10月くらいの話で。ライブまで1ヶ月しかないのに曲も無いから、毎日スタジオ入って曲作って、練習して。
Fuma-Z本当に毎日スタジオ入って練習してました。僕は曲を作ったことも無いから、必死で食らいついていって。
高橋初ライブの映像、見たことある? 久々に見たけどヤバいよ、BPMの概念が無いもん(笑)。全部2~3倍速で演ってて、「よくこれで演奏出来たな!」と思って。30分とか時間もらってたけど、曲が早いからめっちゃ早く終わっちゃって。
Fuma-Zそれは見れないし、緊張しすぎてて何も覚えてないです。

──あはは。その状況で、よく初ライブを成立させましたよね。
高橋本当ですよ。まだ音源も無かったのに、お客さんとかどうやって呼ぼうとしてたんだろう?
Fuma-Z前のドラムの人と作ったデモがあったんですよ。
高橋そうか。僕がその前にやってたメロコアバンドのメンバーに手伝ってもらって作った、無料配布CDがあったんです。それ、新宿ACBで録ったんだ。そうだった、思い出した。

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