2023年9月13日(水)「きらめくきもち」。2024年3月20日(水)「エイド」。2024年7月24日(水)「タイムトラベラーと恋人」。2024年11月6日(水)「LONG WEEKEND」。2025年1月17日(金)「センチメンタル・ミー」。2025年2月12日(水)「アゲイン」。2025年3月5日(水)「ひらひら」──
という、配信シングルと先行配信曲が7曲に、ここで初めて聴ける「何者」の1曲を加えた全8曲が、the shes goneの2年ぶりのミニアルバム『AGAIN』である。
それぞれの楽曲を作った順に、兼丸(Vo&Gt)、マサキ(Gt)、熊谷亮也(Dr)の3人に解説をお願いした。そして最後に、本作のリリース・ツアーと、その前に行うThis is LAST、reGretGirlとのスリーマンイベント『the shes LAST Girl』についても訊いた。
という、配信シングルと先行配信曲が7曲に、ここで初めて聴ける「何者」の1曲を加えた全8曲が、the shes goneの2年ぶりのミニアルバム『AGAIN』である。
それぞれの楽曲を作った順に、兼丸(Vo&Gt)、マサキ(Gt)、熊谷亮也(Dr)の3人に解説をお願いした。そして最後に、本作のリリース・ツアーと、その前に行うThis is LAST、reGretGirlとのスリーマンイベント『the shes LAST Girl』についても訊いた。
きらめくきもち
兼丸(Vo&Gt)この曲から、現体制になりまして。新しい体制が整うまでちょっと時間が必要だった、だからこのアルバムまでこれくらい時間がかかった、というのが、まずあるんですけど。
そういうタイミングで、ドラマの制作側の方から、主題歌(MBSドラマ「君となら恋をしてみても」)のオファーがありまして。マンガの原作があるドラマだったので、それを読んで書いた、というのも、自分にとって新しい経験でした。
そういうタイミングで、ドラマの制作側の方から、主題歌(MBSドラマ「君となら恋をしてみても」)のオファーがありまして。マンガの原作があるドラマだったので、それを読んで書いた、というのも、自分にとって新しい経験でした。
兼丸(Vo&Gt)
兼丸あと、この曲では、初めてアレンジャー、SUNNYさんに入ってもらいまして。今まではセルフ・プロデュースでしかやったことがなかったんです。だから、すべてにおいて新しい経験だったんですけども、「変わったね」って言われないように、意識をして作ったつもりではありますね。
熊谷亮也(Dr)新体制一発目だったので、「これを機に路線変更した?」と思われてもイヤだし。ブレないように、というのはあったと思います。
兼丸というのも考えつつだったんですけども、すごく楽しくできました。コンペに曲を出して、ということじゃなくて、the shes goneに書いてほしいと直接オファーをいただけたのもうれしかったし、「こういうふうに書いてくれ」とかいうのもなくて、信頼してまかせてくれたし。その期待に絶対に応えるぞ、というプラスな気持ちでした。
──なぜこれまでは、アレンジャーやプロデューサーを入れなかったんでしょうね。というのは、5年くらい前に、兼丸さんに初めてインタビューした時……自分たちではまだまだだと思っているのに、知名度やライブの動員がどんどん上がって行って、「ちょっと待って、まだ実力が!」という気持ちである、と。
兼丸ああ、そうですね。アイデンティティができる前だったと思います。
──だとしたら、そこで誰かに頼っても、おかしくなさそうなもんですけど。
兼丸ああ……、僕は元々「行くぞぉ!」っていう強気なタイプのバンドマンじゃないんですけど、ライブハウスで育ってきてはいるので。ライブハウスで鳴らすからには、ステージにいる人間たちの音だけで届けたかったっていう常々考えていたことが、特にコロナ以降、強くバンドのアイデンティティとして反映されていました。ポップスだとか、歌ものだとかいう括りをされたとしても、僕らはバンドマンなので。まずは、ステージにいる人間の音だけで、どこまでいけるかやってみよう、というのがずっとあって。だから、敢えてこれまでアレンジャーを入れずにやってきた、という感じですかね。
熊谷当時、僕はまだサポートだったんですけど、その側から見ている感じだと、まずは自分たちの地肩を強くしないと、という。アレンジャーをお願いしても、並んで一緒に制作ができるぐらいまで、自分たちの腕を上げないといけない、っていう意識があったような気がします。
熊谷亮也(Dr)
兼丸じゃないと、自分たちの音が負ける、という部分は、すごく気にしていて。だからステージにいる人間以外の音は使わなかったし。そういうことをやっても大丈夫なくらい、バンドとしてのアイデンティティが固まるまでは……決して演奏のうまさだけじゃない部分でも、バンドってそのバンドらしさみたいなものが固まってきたりするじゃないですか。そうなるために必要な期間だっていうのは、ずっと思っていましたし。で、やっと今、それをやっても大丈夫なくらいにはなったので。



