FIELD OF VIEW、デビュー30周年記念日にシングルリリース&ライブを開催。浅岡、小橋、小田がそれぞれの熱い思いを語ったメンバー全員インタビュー

インタビュー | 2025.04.18 18:00

僕たちがやって“嘘”にならないことをしないといけない(小橋)

──小橋さんは歌詞についてはどう思っていますか?
小橋あ、じゃあ読んでみます。
浅岡今かよ!(笑)
小橋カタカナが嫌なんだよなぁ。って冗談ですけど(笑)。今、若い世代で素晴らしいアーティストがいっぱいいるので、そこに対して同じことをやるつもりは僕らは全然なくて、今の日本の音楽シーン、ポップスシーンはそういう人たちで十分なので、僕たちが同じことをやっても意味がないし、彼らと違うことをやるというか、僕たちがやって“嘘”にならないことをしないといけないなという気持ちがあります。

小橋琢人(Dr)

──そういうところは、先ほど浅岡さんが話されていたことと共通しますね。
小橋はい。今の僕らだからできることをやるのが重要かなって。あと、どういうメディアでリリースするかということについてもそうだと思うんです。サブスクとかで便利になって手に入りやすくなったんですけど、その分、手放しやすくもなっているので、CDだと持ってられるからいいんですよ。こういう時代だからこそCDという形にして残しておかないといけないと思っています。歌詞に関しても、こういう内容のものを若い世代の人たちは堂々と歌えないんじゃないかと思うんですね。僕らよりも先輩たちはいらっしゃいますけど、そこを見習わなきゃいけないなって最近つくづく思います。ここ数年、何十周年を迎えたアーティストさんがいっぱいいて、ユーミン(松任谷由実)さんだったりドリカム(DREAMS COME TRUE)さんだったり、そういうアーティストの方のライブを見倒してきました。そういうのを目の当たりにしたということもあって、間は空いていたとはいえ、30周年を迎えるわけですから、そこに俺たちも立たないといけないんじゃないかと思っています。サザンオールスターズも新作を出しましたけど、本当にすごいなと思いますし、聴いて鳥肌が立ちました。
──すごいパワーですよね。でも、「キミガスキダ」もFIELD OF VIEWらしさがありつつ、今だから作れた曲ということで、ライブでどのあたりで聴かせてくれるのかも楽しみになりました。
小田(小声で浅岡に)やるの?
浅岡やるでしょう(笑)。
小田わかった!

小田孝(Gt)

──ぜひセットリストに入れてください(笑)。そして、カップリング曲は「渇いた叫び」の新録版。98年にリリースされたシングル曲で、FIELD OF VIEWの代表曲の一つですが。
浅岡はい、アニメ「遊☆戯☆王」のオープニングテーマだったんですけど、個人的にはこの曲を代表曲だとは思ってなかったんです。だけど「遊☆戯☆王」のカードゲームが25周年で大々的に盛り上がってきていたので、全然ライブとかでやってなかったんだけど「やらなきゃいけないな」って思って引っ張り出してきたら、「良い曲じゃん」って見直しました(笑)。
小橋アニメのオープニングテーマの時はまだカードゲームとかはなかったので、当時はそこまで「遊☆戯☆王」が盛り上がっていた感じではなかったんです。でも、今でも人気があるって分かったから最近のライブでは演奏していて、去年の「アニサマ 2024」(「Animelo Summer Live 2024」)では「ドラゴンボール」の主題歌だった「DAN DAN 心魅かれてく」とこの曲の2曲を演奏しました。
浅岡今回のレコーディングでもそうだけど、基本的にリリース時とアレンジを変えずに昔のままやってます。僕らよりもファンの方がこの曲をたくさん聴いてるので。
小田 「アニサマ 2024」では、それまでずっとライブなんかしてなかったのにいきなりさいたまスーパーアリーナに立たされてびっくりしました(笑)。
浅岡2024年5月の29周年ライブでも会っていたので。小田の復活がいきなりあんな大きい会場というのも面白いなって(笑)。しかも、最初は「DAN DAN 心魅かれてく」でお願いしますって、1曲の予定だったんです。でもFIELD OF VIEWが「アニサマ」に出るって発表された時にアニソンファンの方たちが「ドラゴンボール」なのか「遊☆戯☆王」なのかってSNSで論争になって、それで主催者側から2曲お願いしますって。僕らとしては何曲でも良いですよ!って感じだったので2曲やらせてもらいました。

浅岡雄也(Vo)

楽しんでもらえるセットリストになってますし、新曲を入れたりしています(浅岡)

──そういう流れもありつつ、今年の5月15日はLINE CUBE SHIBUYAで30周年記念のライブが。
浅岡2012年に行われた「BEING LEGEND Live Tour 2012」に出た時、そのうち20周年、25周年、30周年が来るなって思って、みんなに声をかけてやるんだったらやればいいし、30周年とかで集まれたら楽しいよなって漠然と思ってました。超真剣に「やるぜ!」って感じではなく、「できればやりたいよね」ってふんわりとした感じで(笑)。そういう気持ちで数年前から声をかけてたりしたわけです。それが実現できるとなって、解散ライブをした渋谷公会堂、今のLINE CUBE SHIBUYAですけど、大き過ぎるかなとも思ったんですけど、30周年ならばイケるかもなぁって思って、そこでやる覚悟を決めました。
小橋解散した時のライブはすごく覚えているので、同じメンバーでそこに立てるのはすごくうれしい。そして小田孝が去年戻ってきてくれたのが大きかったかな。去年戻ってきてくれてなかったら30周年ライブはやってなかったかもしれないです。なので感慨深いです。
小田僕も解散ライブはすごく覚えてます。2002年だから23年前かぁ。こんなに時間が経っていてもあの時の雰囲気は思い出せます。曲とかは覚えてないですけど(笑)、みんなの歓声が響いている感じとか、ステージから見た光景とか。しかも結構長丁場だったんですよね。
浅岡3時間ぐらいやってた。
小田ちょうどポール・マッカートニーが東京ドームでライブをした頃で、3時間半ぐらいやってたんです。だったら俺らも3時間ぐらいできるだろうってことでやったんですけど、今回はそんなにはやらないです(笑)。
浅岡はい、そんなにはやらないです。ただ、お客さんが求めている定番曲は外しちゃダメだと思ってるので、楽しんでもらえるセットリストになってますし、懐古趣味で昔のものを再現するだけじゃなく、攻めの姿勢として、解散後に発表したものや今回の新曲を入れたりしています。凝った演出とかはありません。歌と演奏を聴いてもらうというシンプルなものです。デビュー記念日なので、この日がまた思い出深い日になると思いますので、ぜひぜひたくさんの方に来ていただきたいです。よろしくお願いします!!

PRESENT

メンバー全員の直筆サイン入りツアーフライヤーを3名様に!

※転載禁止

受付は終了しました

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