──メンバーそれぞれのキャラクターはどんな感じなんですか?

私はこのメンバーの中でセクシー担当かなと思ったので、歩くセックスシンボル。日本のマリリン・モンローになりたいなといまは考えてます。
──セクシー担当でいながら、あんなテクニカルなスラップベース弾いてしまう、と。

ベーシストってセクシーなイメージがある。

そうだね。みんなセクシー。
──では、ステージでUNIさんはどんなキャラクター担当なんですか?

何担当なんだろう。

暴れん坊将軍!!

暴れ馬だね。

ワイルド。

まず、YAKAはかわいい担当、tmtmは癒し系担当。で、UNIがかっこいい担当。私がセクシー系担当みたいな印象で自分は捉えてますけどね。

なるほど。UNIはステージでギター弾いてる姿がかっこいいもんね。

ありがとう。私は顔の造形上、女の子女の子できないんで。自分の顔を生かしたパフォーマンスを心がけると、女の子らしい可愛さとかどうでもよくて。「この子のギター凄い」ってカッコよく思われたい。ガールズバンドは、どうしてもキラキラしてて、いつも笑ってて可愛いっていうイメージがあると思うんですけど、それを変えたい。私はそういうのとは違うギタリストなりたいと思います。
──そんなUNIさんとは対照的に、癒し系担当のtmtmさんは笑顔をキープしながらドコドコ迫力あるドラミングを見せていく。

私は小さい頃からいつも笑顔だといわれてきたんですけど、SORAMIMIに入ってから、悲しいバラードを後ろで笑顔で叩いてて、事務所の人に超怒られたことがあるんです。そのとき、楽曲によってもっと感情を込めて叩いたらこの曲で笑顔になることはないと思って。そこからは、自分の感情を込めて演奏するという力がついてきた気がします。

結果、顔の引き出しが増えた、と。

増えました(笑顔)
──YAKAさんは可愛い担当ですけど、歌ってる曲は可愛い曲だけではないですよね?

そうなんですよ。楽曲もいろんなジャンルの曲があるんで、ボーカリストとしては曲に合わせた声質、歌い方をどうやってやっていくのか。1曲を通して事細かくどう歌うかというのを考えながら、歌って、より幅広い歌が歌えるようになりたいと思ってますね。
──SORAMIMIを見て一番衝撃だったのが、YAKAさんが入って歌っているときと、楽器隊3人がインストゥルメンタルを奏でているときのギャップ。

違いましたか?
──ええ。いきなりフュージョングループになったのかと思いました。

歌ものをやるときは、第一に歌が聞こえるように楽器陣全員が考えるようにしていて。ただ、いかに他のガールズバンドと自分たちが違うのか。その違いをどこで見せるかと考えたとき、これはワンマンに限られちゃうんですけど、楽器隊のインストパートを作って、違いを見せつける努力をしてるんです。
──あそこでの楽器隊のテクニカルなプレイは、圧巻ですよ。

ありがとうございます。これも、最初はテクニックだけでやってて、3人のプレイが全然噛み合わなくてバラバラだったんですよ。でも、だんだんとお互いにお互いを。

意識できるようになって。

それで、いまに至った感じです。

去年、新宿ReNYでワンマンをやったぐらいからかな?

やっと安定してきたと思います。
──ちなみにYAKAさんは3人のインストタイムがスタートしたら何してるんですか?

楽屋で水飲んだりメイク直したりして休んでます(笑)
──YAKAさんはインストタイムがあることについて、どう思っています?

いいなと思ってます。みんなのカッコいいところを見てもらえるので。「見せてやってこーい!」という気持ちで応援してます。
──インストパートで他のガールズバンドとの差別化をつけようというアイデアは、誰が思いついたんですか?

誰?事務所の社長だっけ?

なんか、それもいつの間にか成り行きでやるようになっていったんですよ。
──ライブではテクニカルなインストがあると思いきや、やってる楽曲は超明るいJ-POPもあればロックもあって、表現しているジャンルが本当に多岐にわたってますよね?

SORAMIMIの曲って統一性がなくて、いろんなジャンルの曲があってバラバラなんですよ。ポップな中にも歌謡曲的な要素が入っていたりメタルっぽいのが入ってたり、いろんな要素があって。それを1枚に詰め込んだのがミニアルバム『ハナビラ』だったんです。
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新曲「君のせい」の聴きどころは?
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